ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(10)

良太と瑞樹とでドライブのコースを決めたのです。
そして瑞樹が慶子に、良太が周に携帯で連絡したのでした。
それからあっという間に日曜日になったのです。

「みずきー!?」
「今、家(うち)を出るからなあー!?」
「クラクション鳴らさないからさあー!?」
と良太は瑞樹に連絡したのでした。
「うん!わかったあー!?」
と瑞樹は答えると、携帯を切ったのです。

瑞樹は身支度(みじたく)を済ませ、
バッグを持ってドアを開け鍵をかけると、
ゆっくりと階段を下りていったのでした。
アパートの前の道路のところでしばらく待っていると、
良太の車が来たのです。
そして止まりながら、良太は助手席の窓を開けたのでした。

「良太あー!?おはヨー!?」
と瑞樹が言うと、
「おはよう!?待ったかあー!??」
と良太は言ったのです。すると、
「そんなに待たなかったヨー!?」
「トランク開けてくれるー!?」
と、瑞樹が言ったのです。

瑞樹はトランクにバッグを入れ、閉め終わると、
助手席に乗り込んだのでした。
「今月から後ろの席に座っても、
法律でシートベルトしなければならなくなったから!?」
「埋め込んであった金具を、取り出したよー!?」
と、良太が言ったのです。

すぐに瑞樹は振り向き後ろの席を見たのでした。
「ホントだあー!?」
「慶子がっかりするだろうなあー!?」
「いつも埋め込んである金具を、
取り出すのを楽しみにしていたみたいだったから!??」
と、瑞樹が言ったのです。

「アイツには内緒(ないしょ)だぞー!?」
と良太はうれしそうに言ったのでした。
「そんなことでうれしがってるなんて、子供といっしょじゃん!!?」
と瑞樹はあきれたように言うと、
シートベルトをしたのです。

「とにかく黙ってろよー!?」
と良太がうれしそうに言うと、
「えらそうに!!?」
と瑞樹が言ったのでした。
それからすぐに車は出発したのです。

慶子の家の近くに来ると、
瑞樹が携帯で慶子へ連絡したのでした。
車が慶子のアパートの前に近づくと、
もう道路のところに慶子が立っていたのです。

瑞樹は助手席のドアを開け、車が止まると、
「オッハヨー!!?」
と瑞樹が言ったのです。
すると同じように慶子も、
「オッハヨー!!?」と言い、
「良太オハヨー!?」
と、言ったのでした。
すぐに良太も、「オハヨー!?」と言ったのです。

「良太あー!?バッグ入れるから!?」
と慶子が言うと、
「今開けたよー!?」
と良太がうれしそうに言ったのでした。

すぐに慶子は、トランクを大きく開けると、
バッグを中へ入れたのでした。
入れ終わるとトランクを閉め、
すぐに後ろのドアを開け、席に座ったのでした。

「アレー!??」
「なんで金具が出てんのさあー!?りょうたあー!?」
と慶子が言ったのです。
「どおせ、シートベルトするんだろ!?」
「いいじゃんかあー!?出てたほうが!?」
と良太が言うと、
「なんだあー!?せっかく楽しみにしていたのにー!!?」
と慶子が、がっかりしたように言ったのでした。

「アレッ!??」
「周が座るほうも出てるじゃん!??」
「なんでー?りょうたあ!??」
と慶子が言うと、
「法律が変わったんだってさあー!??」
と瑞樹が言ったのです。

「そうなんだあー!??」
とがっかりしたように言うと、シートベルトをした慶子でした。
良太は後ろを振り向き、うれしそうに慶子の顔を見たのです。
そして、満足げに笑みを浮かべ、
サイドブレーキを下ろすと、車は出発したのでした。


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