ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(8)
四人で和(なご)やかに食事を済ませると、
「おばさん!?後片付け(あとかたづけ)手伝い(てつだい)まーす!!?」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「気を使ってくれてありがとう!?」
「きょうはドライブの相談があるんだろー!??」
「ここはいいから!?」
と、玲子が言ったのでした。
「そうですかあー!?すいませーん!?」
「ごちそうさまでした!!?」
と瑞樹は言って、お辞儀(じぎ)をしたのです。すると、
「じゃあー!?2階へ行くかあー!?」
と良太が言ったのです。そして、
「おじさん!?ご馳走(ちそう)になりました!!?」
と言って瑞樹は、今度は玄太に向かってお辞儀をしたのでした。
「感心(かんしん)、感心!!?」
「瑞樹ちゃんは、礼儀正しいなあー!?」
「がんばるんだよー!!?」
と玄太が言ったのです。
「ありがとうございまーす!!?」
「じゃあー!?」
と言うと瑞樹はペコッと軽く頭を下げ、
ショルダーバッグを肩に掛け、
良太の後(あと)を追いかけて、2階へと上がっていったのでした。
2階の良太の部屋に入ると、
「りょうたあー!?」
「はいこれ!?」
と言ってバッグを開け、きのう買った本を、
瑞樹は良太に手渡したのです。
良太はそれを受け取ると、
表紙をじっと見たあと、パラパラとページをめくったのでした。
「みずきー!?これなんかどおだあー!??」
と良太がページを開け、
そのまま瑞樹に見せたのです。
瑞樹は本を受け取ると、
「長野ねえー!?」
「諏訪湖に、松本城かあー!??」
「新緑の季節だからねえー!?」
と、言ったのでした。
「じゃあー!?どこかいいとこあるかあー!??」
と良太が言うと、
「今の時期って中途半端なのよねえー!??」
「雨が降ったかと思ったら!?」
「ものすごーくいい天気で、暑いくらいになったりしてさあー!??」
と瑞樹は言って、良太に本を見せたのです。
「そうだなあー!?」
「車で移動する時は問題ないけど!!?」
「目的地で天候に左右されないところかあー!??」
と言うと、
瑞樹から開いたまま、本を受け取った良太でした。
「ちょっと慶子(けいこ)に電話してみるよー!?」
と瑞樹は言うと、
携帯をバッグから取り出し、電話したのです。
「もしもしー!?慶子!!?」
「あたしー!?」
「うん!今良太のとこー!!?」
と瑞樹が言うと、
「今ガソリンが上がってるらしいじゃん!!?」
「今月はよそうかあー!?」
「うちの会社ボーナス7月だしー!?」
と、慶子が言ったのです。
「そうだよねえー!?」
「大きな会社や官公庁は6月らしいけどー!!?」
「小さい会社は7月ってとこが多いらしいよー!?」
「うちの会社もそうだしー!?」
「けいこー!?今月は近くにしようかあー!??」
と、瑞樹が言ったのでした。
「うん!近くにしよー!?」
と、すぐに慶子が言うと、
「じゃあー!?どこがいいかなあー!??」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「鎌倉なんてどお!?」
と慶子が言ったのです。
「えー!?鎌倉あー!??」
「だったら電車で行ったほうがいいよー!??」
「そうでなくてさー!?」
「ドライブだよー!??」
と瑞樹が言ったのでした。
「お前らさあー!?」
「俺に相談なく勝手に近くって決めちゃって!!?」
と不満そうに良太が言うと、
「文句あるー!??」
と慶子の大きな声が、瑞樹の携帯から聞こえて来たのでした。
すると、
「ない!!?」
と良太がすぐに言ったのです。
「だってさあー!??」
と瑞樹が慶子に言ったのでした。
「近くだから!?」
「適当に車を走らせてみるのもおもしろいじゃん!!?」
と慶子が言うと、
「方角(ほうがく)だけは決めろよなあー!??」
と良太が言ったのです。
「ジャアーさあー!?」
「慶子はどっち方面行きたいのー!??」
と瑞樹が言うと、
「やっぱり!海よねー!?」
「夏が近いしー!??」
と言ったのです。
「じゃあー!?あと任せるから!?」
「決まったら電話ちょうだーい!!?」
「これからお風呂入るから!??」
「じゃあーねえー!?バイバイ!!?」
と言うと、携帯を切った慶子でした。
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