ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(7)

三人で乾杯を済ませ、
それぞれが好きな具を載せ、
手巻き寿司を食べ始めてから15分ほど過ぎた頃、
玄関を「ガラガラ!」と開ける音がしたのです。
そしてすぐに、
「ただいまあー!?」と大きな声がしたのでした。

すぐにイスを引き、玲子が立ち上がったのです。
すると瑞樹も立ち上がったのでした。
ふたりは玄関まで行ったのです。そして、
「お帰りー!?」「お帰りー!?」
とふたりは続けて言ったのでした。

「酢の匂いがするなあー!?」
「きょうはやっぱり手巻き寿司にしたんだあー!??」
と良太がうれしそうに言うと、
「あったり前でしょ!!?」
と玲子が言ったのです。

「ときどき、朝言った献立(こんだて)と違う時があるじゃんかあー!??」
と良太が言うと、
「スーパーで!お買い得のものがある時にはねっ!」
「でも、たまにだよー!?」
と、瑞樹のほうを見て玲子は言ったのでした。

「瑞樹がいると思って!!?」
「何カッコつけてんだよー!?」
と笑いながら良太が言うと、
テーブルのところから玄太が、
「おーい!!?」
「いつまで玄関で話してんだよー!?」
「メシにしろー!メシによー!?」
と言ったのです。

「ハーイ!!?」と、それぞれ三人は言うと、
瑞樹と玲子はテーブルの席へ戻り、
「手を洗ったら、着替えてくるからさあー!?」
と言うと、良太は洗面所に向かったのでした。

しばらくすると、
良太は着替えて台所に来たのです。
すぐに冷蔵庫を開けると、
「寿司だからなあー!?」
「生茶(なまちゃ)にしとくかあー!?」
と言って、2Lのペットボトルを取り出し、
テーブルの上に出ているジョッキに注いだのでした。
そして、テーブルの席に座ったのです。

「いつもより少し遅かったねえー!??」
と玲子が言うと、
「接触事故(せっしょくじこ)があったんだよー!?」
「金曜日はただでさえ混むのにさあー!??」
と良太は言うと、
「さーて!!?」
「食べるかあー!!?」
とうれしそうに言ったのでした。

良太は、テーブルのまん中にある桶(おけ)のしゃもじを持つと、
海苔(のり)を縦(たて)につなぎ、
シャリ(ごはん)をうまく伸ばし載せると、
その上に具を十種類ほど並べて載せたのでした。

「りょうたあー!?」
「いつもそうやって手巻き寿司の時には食べるのー!??」
と、驚(おどろ)いて瑞樹が言うと、
「うん!!?」
「お前もこうして食えっ!うまいぞー!!?」
と良太が言ったのです。

「えらっそーに!!?」
「ネー!?瑞樹ちゃん!!?」
「いいんだよー!?自分の好きな食べ方で!!?」
と玲子が言ったのでした。

「ハーイ!!?」
と瑞樹は言うとしゃもじを持ち、
「今度はどれにしようかなっ!?」
と言って、海苔の上にシャリを載せると、
うれしそうに何種類かの具を載せ巻いたのです。
そしてそれを一口食べると、
「みんなで食べるとおいしいねっ!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

思わず玲子が手を目頭(めがしら)に当てたのでした。そして、
「いつもひとりで食べるのさみしいよねえー!?」
「またおいでよー!?」
と、手で涙を拭きながら言ったのです。

「おばさん!?泣かないでヨー!?」
と瑞樹は言うと、
自分のショルダーバックからハンカチを取り出し、
玲子の涙を拭き、
「おばさん使って!!?」
と言って、玲子に渡したのでした。

「ありがとー!?」
と玲子は言うと、そのハンカチで涙を拭き、
鼻までかんだのでした。そして、
「洗って返すからねっ!!?」
と言ったのでした。

「まったくー!?最近涙もろくなちゃって!!?」
「しょうがねえーなあー!?」
と玄太も言いながら、うっすら涙を浮かべていたのです。
「楽しくやろーぜー!?楽しくヨー!!?」
と良太は言うと、
さっき巻いた大きな手巻きの残りを、一気に口へ運んだのでした。

「ううウー!!?」
と、胸をたたきながら言うと良太は、
ジョッキの生茶を一気に飲んだのです。そして、
「びっくりしたー!!?」
と良太が言うと、
「そんなに大きいのをいっぺんに口へ入れるからだよー!?」
と笑いながら瑞樹が言うと、
玲子と玄太も、
「バッカだなあー!??」
と言って笑ったのでした。


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