ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(6)

瑞樹は金曜日の夕方、定時に会社を終わると、
駅まで行き、電車に乗っていつもの駅まで戻り、
そこからバスに乗り、良太の家(うち)の近くのバス停で降りたのでした。
バス停から少し歩くと、良太の家に着いたのです。

玄関の引き戸を開け、
「こんばんはー!?」
と瑞樹は大きな声で言ったのでした。

すぐに玲子が玄関に出て来たのです。
ほんの少し遅れて良太の父の玄太(げんた)も、
奥の部屋から出て来たのでした。
「おばさーん!こんばんはー!!?」
「おじさーん!ご無沙汰(ぶさた)していまーす!!?」
と相変わらず瑞樹は、大きな声で言ったのです。

「いらっしゃーい!!?」
「いつも元気がよくていいなあー!?」
と、玄太が言ったのでした。そしてすぐ、
「瑞樹ちゃん!?とにかく上がって!!?」
と玲子が言ったのです。

「はい!!?」
「お邪魔しまーす!?」
と言って靴を脱ぎ上がると、
「じゃあー!?先に手を洗ってきまーす!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「洗面所のところにタオルが掛かっているから!?」
「新しいのだから!?それ使ってちょうだいねっ!?」
と玲子が言うと、
「わかりましたあー!?」
「終わったら台所へ行きまーす!!?」
と言って洗面所に向かった瑞樹でした。

洗面所で手を洗いうがいをすると、
すぐに台所へ来た瑞樹でした。

「おばさーん!?」
「りょうたはー!??」
と瑞樹が言うと、
「もうそろそろ、帰ってくると思うんだけどねー!??」
「金曜日が一番混むから!?」
と玲子が言ったのです。

「会社の先輩が車で送ってくれるって言ったんですけどおー!?」
「いつも電車でいっしょに帰る先輩がー!?」
「電車のほうが早いからって言ったんでー!?」
「その先輩といっしょに帰ってきたんです!!?」
と瑞樹がうれしそうに言ったのでした。

「そおー!?」
「とにかく良太はじきに来ると思うから!?」
「先に夕飯にしましょう!?」
と玲子は言うと台所を出て、
奥の部屋に向かって、
「お父さん!!?瑞樹ちゃん来たんだから!?」
「こっち来て食べてー!!?」
と大きな声で言ったのです。

奥の部屋から、
「わかったー!?」
「今行くー!!?」
と言うと、テレビのリモコンを切って、
台所のテーブルのところに来た玄太でした。

「すんごーい!!?」
「こんなに種類があるんですかあー!??」
と瑞樹が言うと、
「瑞樹ちゃん!?ちょっと狭くて悪いけど!?」
「奥に座ってくれるかなあー!?」
「良太が来たらこっちのイスに座らせるから!?」
と玲子が言ったのです。

「はーい!!?」
と瑞樹は言うとショルダーバッグを肩からはずし、
イスに掛けると、玲子が言った席に座ったのでした。そして、
玄太の目の前にあるビール瓶を持ち、
「おじさん!?」
「ビール、注(つ)ぎますから!?」
と言ったのです。

「そうかー!?悪いなあー!??」
とニコニコしながら玄太は言うと、
ジョッキをほんの少し斜めに傾けたのでした。
瑞樹はビールをジョッキへ注(そそ)いだのでした。

「若い子にお酌(しゃく)をしてもらうと!?」
「なんかうんと飲めそうだなあー!?」
と玄太はうれしそうに言ったのです。すると、
「悪かったわねえー!?」
「いつも年増(としま)がお酌して!少ししか飲めなくて!!?」
と玲子が笑いながら言うと、すぐ、
「まあー!?」
「とにかく乾杯するかー!?」
と玄太が言ったのでした。

「何言ってんのヨー!?」
「自分だけ注(つ)いてもらって!!?」
と玲子が言うとすぐにイスを引き立ち上がると、
玲子のコップにビールを注いだ玄太でした。
「瑞樹ちゃん!?飲み物は!??」
と言うと玲子はイスから立ち上がり、
冷蔵庫のところに行くと、ドアを全開したのです。

「好きなのを選んでちょうだいねっ!!?」
「若い子は、どんなのがいいかわからないから!?」
「適当に買ってきたから!?」
と玲子は言ったのでした。

「じゃあー!?午後の紅茶をお願いします!!?」
と瑞樹が言うと、
「良太がときどき買ってくるからねっ!!?」
「よかった!!?」
と言って玲子は1.5Lのペットボトルを取ると、
瑞樹の前にあるコップに注いだのです。
そしてまたペットボトルを冷蔵庫に戻したのでした。

玲子が席に戻ると、
「じゃあー!?カンパーイ!!?」
と言って玄太がジョッキを上に上げると、
瑞樹と玲子も一斉に上げ、
「カンパーイ!!?」
と言って、乾杯したのでした。


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