ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(5)

レストランで食事をした翌日の夕方、
瑞樹は仕事帰りに、本屋へと寄ったのでした。

本屋の行楽・旅行・ドライブのコーナーで、
パラパラと目ぼしい本をめくったのです。
「初夏のドライブねえー!??」
などと言いながら、いろいろ捜(さが)しまわったのでした。

瑞樹のショルダーバッグから、
着信音が聞こえてきたのです。
すぐに瑞樹は外に出ると、
バッグを開け携帯を取り出し、
「もしもしー!?」と言ったのでした。

「どうだあー!?本屋へ行ったあー!??」
と良太が言うと、
「今行ってルー!?」
と瑞樹が言ったのです。

「なんだよー!?行ってルーって!??」
と良太が言うと、
「今、本屋にいたんだよー!?」
「選んでる途中で電話来るからさあー!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「そうかあー!?悪かったなあー!?」
「じゃあー!?あした何時頃来るんだあー!?」
と良太が言ったのです。そして、
「残業なければ6時には家に着いてるから!?」
「メシ食うと、6時半過ぎならいいからさあー!?」
「もし残業あるようならお前のとこへ、電話するからあー!?」
と言うと、
「えらそーに!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「わかったけどおー!?」
「中途半端な時間なんだよねえー!?」
「夕飯どうしようかなあー!??」
と瑞樹が言ったのです。

「夕飯!?」
「じゃあー!家(うち)で食えばいいじゃんかあー!?」
「お袋にきょう言っておくからさあー!?」
「なっ!!?」
と、良太がうれしそうに言ったのでした。そして、
「ちょっと待って!?」
と良太は言うと、母の玲子に替わったのです。

「瑞樹ちゃん!?げんきー!??」
と玲子が言うと、
「はい!!?元気でーす!!?」
「きのうはどうも済みませんでした!!?」
「夕飯の支度(したく)してあったのにー!?」
「急に良太とディナーに行って!!?」
とそう言って、瑞樹が謝(あやま)ったのでした。

「ううん!?気にしなくていいのよ!?」
「急だけど、でもよかったわねえー!?」
「予約なかなか取れないらしいわよー!?」
「3ヶ月先まで一杯だって!近所の奥さんが言ってたものー!?」
と、玲子が言ったのでした。

「瑞樹ちゃん、好き嫌いあまりないって言ってたわよねえー!?」
と玲子が言うと、
「はい!!?」
と瑞樹が答えたのです。すると、
「あした手巻き寿司にしようと思ってるの!?」
「お寿司、嫌いじゃーないわよねえー!??」
と玲子が訊くと、
「もちろん!大好きでーす!!?」
と言った瑞樹でした。

「じゃあー!?何時頃来れるかなあー!??」
と玲子が言うと、
「6時前後には、行けると思いまーす!?」
と瑞樹が言ったのです。そして、
「わかったわ!?じゃあー!待ってるからねっ!?」
「今、良太に替わるから!?」
と言って玲子は、良太に携帯を返したのでした。

「ということで!!?」
と良太が言うと、
「じゃあさあー!?」
「適当な本を選んで持って行くから!?」
「文句、言わないでよねえー!??」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「わかってるよー!?じゃあなあー!?」
と言って良太は、携帯電話を切ったのでした。

瑞樹は切れてる携帯に向かって、
「いつだってかならず!なんか文句(もんく)言うくせに!!?」
と言ったのです。そして携帯を閉じ、
自分のショルダーバッグにしまったのでした。

そのあと瑞樹は本屋で適当にドライブの本を選び、
1冊買ってから、自分のアパートに戻ったのでした。


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