ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第九話(3)

ふたりは前菜から始まり、ゆっくりと味わいながら、
コース料理のメインディシュまでを食べ終わったのでした。

すこし経(た)つと、ウェイターが来たのです。そして、
「デザートをお持ちしてもよろしいでしょうか?」
と瑞樹に訊(き)いたのでした。

「はい!?お願いします!!?」
と瑞樹が答えると、
「ではお下げいたします!?」
と言ってメインデッシュの食器を持って、
ウェイターは奥へと戻ったのです。
それからじきに、デザートを持ってテーブルへと来たのでした。

「このデザートでコースは終了となります。」
「ほかに何かご注文はございますでしょうか!?」
とウェイターは言ったのです。
するとすぐに瑞樹は、
「別にありません!!?」
「ねっ!りょうたあー!?」
と、良太に向かって言ったのでした。

「う!うん!!?」
と、あわてて良太は答えたのです。
「では失礼いたします!!?」
と言って明細書をウェイターは置いて、
奥へと戻っていったのでした。

瑞樹はデザートを食べながら、
いつもより小さな声で、
「りょうたあー!?」
「こういうとこはさあー!??」
「男の人が払うもんだからあー!?」
「お金先に渡しとくねっ!!?」
と、言ったのでした。

「そう!そうだよなあー!??」
「でさあー!?」
「税金なんかかかるんだろう!??」
「こういうとこってさあー!?」
「友達に聞いたことあるから!?」
と、良太は言ったのでした。

すると瑞樹が、
「最初のメニューのところに!!?」
「税・サービス料込みって書いてあったじゃんかあー!!?」
と、いつもの大きな声で言うと、
周りのテーブルの席の人たちが一瞬ですが、
一斉に瑞樹と良太のテーブルを見たのです。
そしてまた、すぐにもとの状態に戻ったのでした。

「みずきー!?声が大きい!!」
と言って、口の前に人差し指を立てたのです。
「ごめん!!?」
と小さな声で言って瑞樹は、顔の前で合掌(がっしょう)したのでした。

瑞樹はデザートを食べ終わると、
「ちょっとトイレに行ってくるから!?」
「待ってて!!?」
と言うと、トイレへと向かったのです。

瑞樹にそう言われた良太は、
「なんか俺も!トイレに行きたくなちゃったんだけどおー!??」
「待ってて!って言われたからなあー!??」
と、小さな声でひとり言(ごと)を言ったのでした。

しばらくすると瑞樹がトイレから戻ってきたのです。
瑞樹はわざと良太の席のほうを回り、
「これお金!?」
と言ってさりげなく、
テーブルの上に1万円札を2枚置いたのでした。

「こんなにー!?」
と良太が言うと、
「何言ってんの!??」
「割り勘だから!?おつりは貰(もら)うわよー!!?」
と瑞樹は言ってから、テーブルの席に着いたのです。

「だよねー!?」
と良太は言うと、
「俺もトイレ行ってくるから!?」
と言ったのです。すると、
「なんでいっしょに行かなかったのー!??」
と瑞樹が言ったのです。そして、
「だってさあー!?お前が”待ってて!”って言うから!?」
と良太が言うと、
「じゃあー!?早く行ってきなさいよー!?」
と瑞樹が言ったのでした。

良太は早足で、トイレへと向かったのでした。
そして即行(そっこう)で用を済ませると、
テーブルへ戻ってきたのです。
それからふたりは、キャッシャーへと行き、
良太が支払いを済ませたのでした。

ふたりは、
「ありがとうございました!!?」
と言われてからゆっくりとドアまで行き、
店の外に出たのです。
それから早足で駐車場の車のところまで行ったのでした。


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