ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第八話(12)

渋滞もなく、しばらく走ると首都高速を石川町で降りたのです。
そしてじきに車は山下公園まで行き、
この間来た時と同じ、公園側の駐車場に停めたのでした。

「みずきー!?」
「よっちゃんには、なんて電話したんだあー??!」
と良太が言うと、
「2時頃には着けると思うけど!?」
「渋滞したら遅くなるかもしれないからあー!?」
「って言ったからさあー!??」
と瑞樹が言ったのです。

「じゃあー!?」
「この間と同じ場所まで行けばいいなあー!??」
と言うと車を降りたのです。
そしてトランクを開け、
グラブとボールの入ったビニール袋を取り出したのでした。
それから四人は公園のこのあいだの場所へ歩いて行ったのです。
良太と瑞樹はうちの近くの公園で、
ときどき夜キャッチボールをして、練習していたのでした。

「瑞樹はさあー!?」
「もう以前の速さが戻って来たって良太が言ってたけど!?」
「ふたりでときどき練習してたんだよねー!??」
と慶子が言ったのです。

「そうかあー!??」
「瑞樹は二年の時、うちのソフトボール部のエースだったから!?」
「小学生じゃあー!?練習したんなら?」
「打つのは無理かもしれないなあー!??」
と周が言ったのです。

「きょうは、ウインドミルの投げ方を教えに来ただけだから!?」
「試合をやるわけじゃあー!?ないからさあー!??」
と瑞樹が言ったのです。
「そうなんだあー!??」
「俺も小学校の時ソフトボールをやったから!?」
「少しは教えれるかもしれないけど!?」
「練習してないから!?筋肉痛になっちゃうかなあー??!」
と言って笑った周でした。

「無理しない、無理しない!?」
「小学生に笑われるのがおちだよー!??」
と慶子がうれしそうに言ったのです。

この間よっちゃんといっちゃんが、
ソフトボールの練習をやっていた場所に行くと、
よっちゃんといっちゃんのほかに、ふたりの子供がいたのでした。
すぐによっちゃんといっちゃんが、
瑞樹たちを見つけ練習を途中でやめると、走って来たのでした。

「二人って聞いてたけど!?」
「四人じゃん!!?」
と慶子が言ったのです。

「おねえさん!?おにいさん!?」
「来てくれたんだねえー!??」
とよっちゃんがうれしそうに言ったのでした。
「約束は守らなきゃねえー!??」
「でもよかった!?2時の約束守れたからー!??」
と瑞樹がうれしそうに言ったのです。

「よっちゃんこの子達はー!?」
と良太が聞くと、
「この子があー!?てっちゃんでー!?」
「この子があー!?あっちゃん!!?」
と指さして、いっちゃんが言ったのでした。

「よろしくお願いいしまーす!!?」
と二人は帽子を取ってそう言ったのでした。
「こちらこそよろしくねっ!?」
と瑞樹が言い、
「よろしくー!?」
と良太がふたりを見て、ニコニコしながら言ったのでした。

「てっちゃんとあっちゃんに!?」
「おねえさんの速い球見せてやってよー!??」
「ねっ!!?」
とよっちゃんが言ったのでした。
「うん!?いいけどー!??」
「じゃあー!?先に肩ならしするけどねっ!?」
「その前に準備運動をしなくちゃー!?」
「じゃあーさあー!?みんなで!?」
「芝生(しばふ)のところに行こうかあー!??」
と言ったのです。

「うん!?」
「でも野球道具どうするー!??」
といっちゃんが道具のほうを振り向き言うと、
「こっちのお兄さんとお姉さんに!?」
「野球道具取られないように、番しててもらえばいいよー!??」
「見学に来ただけだからさあー!?」
「なっ!?いいだろう!??」
と周と慶子を見て、良太は言ったのでした。

「うん!?わかったよー!?」
「いいだろー!?けいこー!??」
と周が言うと、
「うん!?いいよー!??」
と慶子が答えたのです。

「あのう!?こっちのお姉さんとお兄さんは恋人同士だけど!?」
「おふたりのご関係は!?」
といっちゃんが言ったのです。すると良太が、
「同じ恋人どうし!!?」
「さあー!?行こー!??」
とニヤニヤしながら言うと、
瑞樹と芝生のあるほうに歩いて行ったのでした。

すぐに周と慶子も、
子供たちの野球道具が置いてあるほうに歩いて行ったのです。
そして良太と瑞樹のあとを子供たち四人は、追いかけて行ったのでした。
芝生のところに来ると、
良太と瑞樹は子供たちに準備運動のやり方を教えたのです。
30分ほどで準備運動をやり終え、
そのあと四人が練習をやっていた場所まで戻ったのでした。


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