ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^), 第八話(1)

「プップー!!?」
とクラクションの音が聞こえたのです。
良太(りょうた)は台所のテーブルのイスから立ち上がると、
玄関でサンダルを履き、戸を開けると、
家の前の道路まで出かけたのでした。

止まっている車の助手席のドアのところまで行くと、
窓が開いたのです。
運転席から周(しゅう)が、
「おはよう!!?」
と言ったのでした。

「おっ!!?初心者が来たなあー!??」
と、うれしそうに良太が言うと、
「お前だってー!!?」
「去年の暮れまで、初心者マーク貼ってたくせにー!!?」
と周が、笑いながら言ったのです。

エンジンを止めると、運転席のドアを開け、
周が車から降りてきたのでした。
ぐるっと車の前を回り、良太のところに来たのです。

「どうだあー!?運転した気分は?!」
「最高だろー!!??」
と良太がニコニコしながら言うと、
「まああまあだよー!?」
「お前は新車買ったからいいけど!?」
「俺は、おやじの車だからなあー!??」
と周が言ったのでした。

「そんなこと言うなよー!?」
「大学行かせてもらってるんだからさあー!??」
と良太が言うと、
「まあー!?そうだけどさあー!??」
「でも今はさあー!?中古車でも結構高いんだよなあー!??」
「俺たちの子どもの頃は!?もっと安いのがあったよなあー??!」
と周が言ったのです。

「そういえばそうだなあー!??」
「うちの親父も中古車買って乗り継ぐより!?」
「”新車買って長く乗ったほうがいい”って言ってたなあー!??」
「俺たち小さいころに比べて、今高すぎるよなあー!??」
と良太もそう言ったのでした。
すると、ノコノコと良太の母の玲子(れいこ)が来たのです。

「周ちゃん免許取ったんだってえー!??」
「よかったねえー!?」
と玲子が言うと、
「はい!おかげさまで!!?」
「今度良太だけを運転させなくてすみまーす!!?」
と言って周は、ペコッと頭を下げたのでした。

「良太に初心者マークもらって助かりました!!?」
と、うれしそうに周が言うと、
「もったいないものね!!?」
「あるものは利用しないとさあー!??」
と玲子が、さも当然のように言ったのでした。

「別に!?お袋が買ったんじゃないのにー!?」
「あいかわらず調子いいなあー!??」
と良太が笑いながら言ったのです。すると、
「周ちゃんコーヒーでも飲むかい!??」
と玲子が言ったのです。

「上がってけよー!?」
と良太が言うと、
「そうだなあー!?たまにはなっ!??」
と周が言うと、三人は良太の家へ入って行ったのでした。

玄関を上がり台所のテーブルの席に良太と周が座ると、
「おみやげにもらったのがあるからね!?」
「もうじき十時になるし、おやつにどおー!?」
と言って冷蔵庫から取り出し、テーブルの上に置くと、
「今、コーヒー入れるから!?」
「ちょっと待ってね!?インスタントだけど!!?」
と玲子は言うと、うれしそうに支度(したく)をしたのでした。

「なんだよー!??」
「だいじょうぶかよー!??」
と言うと良太は、すぐに日付を見たのでした。
「良太!?そんなことより早く迎えに行ってきなよー!??」
と玲子が言ったのです。

「そうだなあー!?行ってくらあー!??」
と言うと良太は、急いで玄関に行ったのです。
「どこ行くんだよー!??」
と周が言うと、
「すぐ戻ってくるから!?」と言って良太は、
スニーカーを履くと、駐車場へ車を取りに行ったのでした。

良太は、車に乗り込むとシートベルトをし、
エンジンをかけると、
いつものようにバックミラーを自分のほうに向け、
髪型を整えると、
「絶好調!!?」と言ってから、
バックミラーを元の位置に戻し、
車を発進させたのでした。


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