ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第八話(7)

車は周のうちへ向かったのです。
「もしもしー!?周ちゃん!??」
「おはよう!?」
「もうじき着くから!?用意しててえー!??」
と言って慶子が、携帯で周に電話したのでした。

「おはよう!?」
「わかったー!?じゃあなあー!?」
と言うと携帯を切った周でした。
それから五分ほどで周の家の前に着いたのです。
周はもうすでに家の前に出ていました。
母の和江(かずえ)もいっしょにいたのです。

「おはよう!?」
「おはよう!?」
と周と和江が言ったのでした。
「おはよう!?」「おはよう!?」
と瑞樹と慶子が、
前と後ろの窓をそれぞれ降ろし、言ったのです。
良太も少し後れて「おはよう!?」と言ったのでした。

「良ちゃん!?周が運転したくってしょうがないみたいだけど!??」
「運転させないでね!!?」
「頼むねえー!??」
と和江がすぐに良太に言ったのでした。

「もう少し慣れてからのほうがいいよー!??」
「俺もそうだったから!?」
「近回りを運転してから、遠くには出かけたほうがいいからさあー!?」
とニコニコしながら良太は答えたのでした。
「初心者マークつけて運転しなきゃあー!?」
「運転違反になるからねっ!?」
「今回は良太に任せるしかないよー!??」
と瑞樹がえらそうに言ったのです。

「そうだね!?」
「じゃあー!?気をつけて行ってきてねー!??」
「慶子ちゃんしっかりしてるから!?」
「周のことよろしくねっ!??」
と和江が言ったのでした。
「はーい!?」
「周は、運転させないから安心してください!?おばさーん!?」
と、周が後ろのシートに座ると慶子が言ったのでした。

「慶子ちゃんは!?後ろに座っていても!?」
「いつもシートベルトしているんだねえー!??」
と和江が言うと、
「おばさん!?良太の運転を信用してないんだよー!??」
と笑いながら瑞樹が言ったのです。すると、
「じゃあー!?行ってきまーす!?」
「おばさーん!?」
と慶子が大きな声で言うと、みんなで手を振ったのでした。
そして車は発進したのです。

それから和江の手を振る姿が見えなくなると、
窓を閉めたのでした。
「まったくうるさくてしょうがないよー!??」
「初心者だからって言って!!?」
と周がぼやいたのでした。

「しょうがないよー!?」
「周ちゃんは免許とりたてだからさあー!??」
「おばさんが心配するのも無理ないと思うよー!?」
と瑞樹が言ったのです。すると、
「だけど!?運転しなきゃあー!?」
「いつまでたっても初心者を脱出できないしなあー??!」
と良太が言ったのでした。

「そうだよなあー!?りょうたあー!??」
と周が言うと、
「だけどまだ1ヶ月しか経ってないし!?」
「良太みたいに通勤で毎日運転してるわけじゃあーないから!?」
「当分は毎日近くを運転して練習しなよー!??」
「心配で隣なんて乗れないよー!??」
と慶子が言ったのでした。

「悪かったなあー!?」
「こっちがお前を隣なんて乗せないよー!??」
と周が言うと、
「周の隣なんかに乗りませんよー!?だっ!!?」
と慶子がはすを尖(とが)らせて言ったのです。

「おいやめろよー!?けいこー!!?」
「周もさあー!?みんなお前のことを心配してるんだから!?」
「わかってやれよー!??」
と良太が間(あいだ)に入って言ったのでした。
「わかったよー!?」
「慶子ごめんなあー!??」
と周が言うと、
「わたしこそごめんねっ!!?」
「言い過ぎたあー!??」
と慶子がしょぼんとして言ったのでした。

「ふたりが口げんかしてる間に、もう東名に入ちゃったよー!??」
と瑞樹が言ったのでした。
「ほんとだあー!??」
「きょうは早いなあー!??」
「道も混んでないようだし!??」
と周が辺(あた)りを見回(みまわ)して言ったのでした。

東名川崎を過ぎると、
「すぐに港北(こうほく)パーキングだから!?」
「トイレ行くなら先に言ってくれよなあー!??」
と良太が言ったのです。すると、
「俺はいつもの海老名でするから!?」
「今はいいよー!??」
と周が言ったのでした。

「あたしも海老名でいいよー!??」
と瑞樹が言うと、
「わたしも海老名でいいからねー!?」
と慶子も言ったのでした。
「わかったー!??」
と良太は答えると、
少しアクセルを吹かしたのでした。


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