ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第八話(5)

「良太はお水それともお茶?どっち?!」
と瑞樹が言うと、
「俺は、水でいいよー!??」
「お袋はお茶だろー?年寄りだから!?」
と笑いながら良太は言ったのでした。

「じゃー!?今したくするネー!??」
「おばさん!?コップはどれ使えばいいー!??」
と瑞樹が言うと、
「食器棚の、好きなのを使えばいいよー!?」
と玲子が答えたのでした。

「あとこの急須のお茶っぱ入れ替えればいいかなあー!??」
「おばさんの湯のみはどれー??!」
と瑞樹が言うと、
玲子はうれしそうにガスを止め、
「そこのがわたしの湯のみで、茶筒はそれで!?」
「急須のお茶っぱ入れ替えてくれるー?!」
と指さして言った玲子でした。

そして並べてある大きめのお皿に、
フライパンを持ってくると菜ばしを使い、
玲子のところはふたりより少なめに、焼きそばを盛ったのでした。
「瑞樹ちゃんありがとう!?」
「やっぱり女の子だねー!??」
「男なんか何の役にも立たないんだからさあー!??」
とニコニコして玲子が言ったのでした。

「いいえー!?別に特別なことやってないから!?」
「おばさんすいません!?」
「ごちそうになって!!?」
と瑞樹が、玲子の湯のみにお茶を注ぎながら、うれしそうに言ったのでした。

良太は焼きそばにソースをぶっかけると、
瑞樹に渡したのでした。
瑞樹は良太からソースを受け取り、
焼きそばにかけると、
「はい!おばさん!?」と言ってすぐに玲子に渡したのです。
「ありがとう!?」と言って受け取ると、
玲子は焼きそばにかけたのでした。

玲子がソースをかけ終わるとすぐ、
「いっただっきまーす!!?」
と大きな声で良太は言うと、
焼きそばを食べ始めたのでした。
いっきに食べたので胸につかえたのです。

「水!水!!?」
と言うと良太は、コップの水を一気に半分ほど飲んだのでした。
「あわてて食べるからだよー!?」
「まったくしょうがないなあー!??」
「子供といっしょなんだから!??」
と瑞樹が笑いながら言ったのでした。

「ほんとだよー!?」
「瑞樹ちゃんの言うとおりだねっ!!?」
「食べ方に品がないんだよー!?」
「品が!!?」
と玲子が言うと、
「ヒヒーン!!」
とわけのわからぬ言葉を発した良太でした。

「品がないって言うからヨー!?」
「ヒヒーンって言ってやったあー!!?」
「どうだ!いいアイデアだろー!??」
とうれしそうに良太が言ったのでした。

「あいかわらずくだらないんだからー!?」
「良太はー!??」
「ねえー!?おばさん!!?」
と瑞樹が言うと、
「ほんとだねえー!?」
「横浜で食べる時は、品よく食べなよー!??」
「できないと思うけど!!?」
と玲子が大笑いしながら言ったのでした。

「あのなー!?ふつうは!?」
「子供をこけにするもんじゃあー!?ないけど!!?」
「親ならさあー!??」
と良太が言うと、
「おばさんは良太を心配しているんだよー!?」
「恥かかないようにさあー!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「わかったよー!?」
「でも品よく食べるって?どうやればいいんだあー??!」
と良太が言うと、
「少しづつよくかんで、味わって食べればいいんだよー!??」
「良太はさあー!?」
「味わって食べてるとは思えないんだよねえー!??」
「傍(はた)から見ていると!!?」
と玲子が言ったのでした。

「俺は十分味わって食べてると思ってるけどさあー!?」
「そう見えるかなあー??!」
と少し首をかしげ言うと、
「がっついて食べてるとしか見えないよー!?」
「ほんとに品がない食べ方だよねえー!??」
と瑞樹が笑いながら言ったのでした。

「わたしの子供とは思えないわー!?」
「品がなくてー!?」
と言って自分でふきだしてしまった玲子でした。
それを見た良太と瑞樹は顔を見合わせ、
大笑いしたのでした。


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