ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第七話(9)

「二年の時の話じゃんかあー!??」
「もうズーッとやってないからさあー!?」
「それにボールも違うしー!??」
と瑞樹が気乗りしていないふうに言うと、
キャッチャーの構えをしてしゃがんだ良太でしたが、
「そうかあー!??」
「じゃあー!?無理にやらなくてもいいから!??」
と言って、立ち上がろうとしたのです。

「わかったあー!?」
「ためしに投げてみるよー!??」
と瑞樹が言ったのでした。それから瑞樹は、
最初ゆっくりと投げ始め、
1回投げるごとに、一歩づつさがりながら距離をひろげ、
「これぐらいで13mぐらいあるかなあー??!」
と言ったのでした。

すると良太が、
「野球と違って!!?」
「ソフトボールって!こんなに短い距離だったのかあー??!」
「野球は18.44mだからなあー!??」(たぶん合ってるはず!!)
「5mも短いのかあー??!」
と思わず言ったのです。
そして瑞樹は、
「じゃあー!?投げてみるよー!?」
と言って、力を込めて投げたのでした。

良太は瑞樹の投げたボールをキャッチすると、
「おー!!はえーなあー!??」
「近いからスゲーやあー!?」
と、言ったのでした。
それからふたりはしばらく、良太がしゃがみキャッチャー役で、
瑞樹がウィンドミルで投げていたのです。

すると、
少しはなれた所でキャッチボールをしていた、
小学生の低学年の子供が、
ソフトボールを追いかけて、
良太と瑞樹のいるほうに来たのです。

ボールを追いかけてきた子が、
瑞樹の投げてるボールを見て、
「はえーなあー!!?」と思わず言ったのでした。
向こうにいたもうひとりの子が、
「ボール見つかったあー??!」
と大きな声で、言ったのです。

すぐにその子は振り向き大きな声で、
「いっちゃん!!?」
「こっち来てー!!?」
と言って、手招きをしたのです。
するとすぐに、走ってその子が来たのでした。

一人の子が、
「はえーだろー!!?」
と瑞樹のボールを見て言うと、
もうひとりの子も、
「うん!はえー!!?」と言ったのでした。

しばらく投げていた瑞樹でしたが、
投球をいったん止めると、
「ぼくたちー!?投げてみるー!??」
「投げ方教えるから!??」
と、子供たちに向って言ったのでした。

急にそう言われた子供ふたりは、
びっくりしたようすでしたが、
「どうするー!?いっちゃん?!」
と言うと、
「よっちゃん!?教えてもらうかあー!??」
と言ったのでした。

「うん!!?」と、よっちゃんという子が言うと、
ふたりはいっしょに、
「教えてくださーい!!?」
と言ったのです。

子供たちからソフトボールを受け取ると瑞樹は、
かわるがわるにふたりに身振り手振りを交え、
実際に短い距離を投げながら、
ウィンドミルの投げ方を教えたのでした。

瑞樹が30分ほど教えていると、
ふたりは要領がわかってきたらしく、
コントロールはいまいちでしたが、
少し速いボールを投げれるようになったのでした。

しばらく子供たち相手に良太はボールを受けていたのでしたが、
だんだん日が傾いてきたので、
「もうそろそろ終りにしようかあー!??」
と言ったのです。するとふたりの小学生は、
「はい!ありがとうございました!!?」
と言って帽子を取り、お辞儀をしたのでした。

「こちらこそありがとう!!?」
と良太が言ったのです。すると、
「おじさんっち!?さあー!??」
といっちゃんという子が言うと、
隣にいた、よっちゃんという子が、肘(ひじ)で突いたのです。
すぐに、
「おにいさんち、さあー!?恋人ー??!」
と訊いたのでした。


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