ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第七話(7)

そしてふたりは横浜球場に入ったのです。
「内野席っていっても!??」
「自由席だからなあー?!」
「どこにすわるかあー??!」
と、チケットを見て良太が言ったのでした。(1枚2500円たぶん!?)

「とにかくスタンドに出てみて、見ようよー!??」
と瑞樹が言ったのです。
そしてふたりはスタンドの上のほうに行き、
球場全体を眺(なが)めたのでした。

「結構入ってるなあー!??」
「一塁側はほとんど席が空いてないから!?」
「三塁側でもいいよなあー!?」
そう良太は言うと、三塁側の空いてる席を捜し、
ふたりはそこへ座ったのでした。

良太と瑞樹が席に座ってから、
あっという間に、内野席はいっぱいになったのでした。
「よかったなあー!?みずきー!!?」
と、ほぼいっぱいになったスタンドを見て、
良太がそう言ったのです。
「うん!そうだねえー!??」
「あっという間にいっぱいになったあー!??」
と、周(まわ)りを見回し瑞樹が、
びっくりした様子でそう言ったのでした。

「野球場来るの?!甲子園の予選以来だねえー!??」
「うちの高校弱かったから1回だけだったけどおー!!?」
と瑞樹が言うと、
「わるかったなあー!??」
「弱くて!!?」
と良太が笑いながら言ったのでした。

「そうかー!?良太!!?」
「ベンチに入れなかったもんねー!??」
と瑞樹は言うと、
手で口をかくしながら、笑いをこらえていたのです。
「なに笑ってんだよー!!?」
と良太は言うと、肩で瑞樹の肩をつついたのでした。

「でも3年間やったからねえー!?」
「あたしと違って!!?」
と、瑞樹がまじめな顔をして言ったのです。
「両親の離婚問題で!?」
「お前んとこは、いろいろあったからなあー!?」
「卒業できただけ、いいとしなくちゃあなあー?!!」
と良太が言ったのでした。

「すいてたから、こっち来たけど!!?」
「オリックスの選手なんて、誰もしらねえよー!??」
「なあー!!?」
と大きな声で言ってから良太は、
視線を感じたので、横を見ると、
オリックスの応援団がいるすぐ近くだったのでした。(マジー!!?)

するとすぐに私設応援団長が出てきて、
隣で大きな旗を振りながら、
応援歌を歌い始めたのです。
周りがみんな立ち上がったので、
良太と瑞樹もしかたなく立ち上がり応援歌に合わせて、
手拍子を取ったのでした。

それが終わりしばらくすると、
横浜のOBが出てきて始球式をやったのでした。
そしてオープン戦が始まったのです。
最初の頃はみんな元気よく応援していたのですが、
オリックスが敗色濃厚になると、
私設応援の周りの一角の人たちだけが、応援を続けてたのでした。

7回の攻撃の時は、良太と瑞樹も立ち上がり、
オリックスの応援をしたのでした。
そして9回も終わり、すべてが終了すると、
近くの応援団の人が近づいてきて、
「ファンでないのにオリックスを応援してくれてありがとう!!?」
と、良太と瑞樹に言ってくれたのでした。

そしてふたりは、応援団の人と握手をしたのです。
「今回は大敗をしたけど!!」
「開幕したらがんばるから!?応援してねっ!!?」
と、応援団の人が言ったので、
「はい!応援しまーす!!?」
と、良太と瑞樹はついうれしそうに言ったのでした。

「がんばってくださーい!!?」
と、応援団の人に言い、
「じゃあー!!?」
と言ってふたりは通路に向ったのでした。

「なんかさあー!??」
「おもしろかったねー!!?」
と瑞樹がうれしそうに言うと、
「ああー!!?」
「テレビで野球中継見るけどさあー!??」
「応援に来るだけでも、おもしろいなあー!!?」
と良太が、ニコニコ歩きながらそう言ったのでした。


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