ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第七話(6)

「良太!?から揚げとカキフライとどっちが好きー??!」
と瑞樹が訊くと、
「どっちも好きだから!?」
「どっちって聞かれてもなあー??!」
と言って良太は、箸でから揚げとカキフライを続けて取ると、
両方を口にほおばり、食べたのでした。

「お漬物だけど!?」
「きゅうりと白菜どっちが好きー??!」
と瑞樹が訊くと、
「どっちも好きだから!?」
と言って良太は、両方を箸で取ると、続けて食べたのです。
そしてふたりは、おいしそうにお昼を食べたのでした。

「食った食ったあー!!?」
「腹いっぱいだあー!?ごちそうさん!!?」
と言って、
12時10分ほど前に良太は、食べ終わったのでした。
「みずきー!?ゆっくり食えよー!?」
「時間はあるからさあー!!?」
と良太が言うと、
「うん!!あいかわらず早いねえー!!?」
「でも男の人は食べるの早いほうがいいよー!??」
と、おかずを飲み込み瑞樹は言ったのです。

「お袋はさあー!??」
「女の子と食事する時は!?」
「相手の子に合わせなくちゃあーだめだって言うけどなあー??!」
「そう言ってもよー!?限度があるよなあー??!」
「瑞樹は早いほうだなあー!!?」
と良太は、うれしそうに言ったのでした。

「そう言われれば!?そうかなあー??!」
「女の子はみんなおしゃべりが好きだからさあー!??」
「食べながらしゃべるから遅くなるんだよー?!!」
と瑞樹はうれしそうに言ったのでした。

「おおー。そうだ!そうだ!!?」
「言えてる!言えてる!!?」
と良太が、あいづちを打ちながらそう言ったのでした。

12時少し前には瑞樹も食べ終わったのです。
それから片付けを終えると、
バッグとバスケットを良太が持つと、
「これ、車に置いてきちゃうからさあー!??」
と良太が言うと、
「あたしもいっしょに行くー!??」
「ひとりでいるのはいやだもん!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「そーだなあー!!?」
「いっしょに行くかあー!??」
と良太は、うれしそうに言ったのでした。
そして良太は、左手に持っていたバッグを右手に持ち替え、
バスケットといっしょに右手で持ったのでした。

良太はそれから左手を、
「みずきー!?」と言って、
瑞樹の右手のところに持っていったのです。
すると瑞樹は恥ずかしそうに手を出したのでした。
すぐに良太は手と手を絡めたのです。そして、
「行くかあー!??」
と良太が言うと、
瑞樹はうなづき、「うん!!?」と言ったのでした。

ふたりはうれしそうに手をつなぎ、
その手を振りながら、駐車場へ向って歩いて行ったのです。
車のところに着くと、後ろのトランクを開けたのでした。

「みずきー!?」
「グラブ持ってきたんだけどさあー!?」
「オープン戦終わって戻って来たら!?」
「キャッチボールするかあー!??」
「夕飯まで時間があるからさあー!??」
と良太が言ったのです。

「うん!そうだねっ!?」
「久しぶりにやろーかあー!??」
と瑞樹も、うれしそうに言ったのです。
それからバッグの中にバスケットを入れ、
バッグのチャックを閉(と)じ、トランクを閉(し)めたのでした。

ふたりは手をつなぎながらいっしょにゆっくりと、
横浜球場を目指して歩いたのです。
中華街を突っ切り、30分ほどかけて、
横浜球場にたどり着いたのでした。

「意外と近かったねえー!??」
「もっと遠いかと思ったけど!!?」
と瑞樹が言うと、
「そうだなあー!??」
「車はぐるっとまわって行ったから!?」
「距離があるように感じたんだよー!?きっと!!?」
と良太が言ったのでした。


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