ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第七話(4)

「だよねえー!!?」
と瑞樹は言うと、シートベルトをしたのでした。
「じゃあー行くかあー!??」
と良太は言うと、アクセルを踏み込み、
瑞樹のアパートを出発したのです。

しばらく走ると、環八通りに入り
じきに第3京浜の入り口の交差点に来たのです。
「きょうは混んでるなあー!??」
「一回じゃあー!?無理かもしれないなっ??!」
と良太が、混み具合を見て言ったのでした。

「ほんとだねっ!!?」
「つながってるもんねえー?!!」
と瑞樹が前を見て言ったのです。
そして車は動き出したのですが、
ちょうど3台前の車で信号が変わり、止まったのでした。
もう一度信号待ちをしたのです。

「ところでみずきー!??」
「オープン戦の入場券。どうやってただで手に入れたんだよー??!」
と良太が、信号待ちしている時に訊いたのです。

「それがさあー!??」
「きのう会社で、お昼休みに先輩が”あしたオープン戦に行くから”!!?」
「そううれしそうに言っていたんだけどおー!??」
「先輩ふたりが付き合っていてー!!?」
「男のほうの先輩の山本さんが!?」
「よくわかんないけどおー!??」
「急にいけなくなったんだってー!!?」
「お昼休みの時に”いいなあー!!?先輩幸せで!!”」
「あたしがうらやましそうに言ってたんでー!!?」
「くれたんだよー!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

「お前の言うことは、いつもよくわかんねーんだよなあー??!」
と良太が言うと、
信号が変わり、前の車が動き出したのです。
良太もすぐにサイドブレーキを下ろすと、
アクセルを踏み発進したのでした。

そして玉川インターから第3京浜に入ったのでした。すると、
「とにかくー!?ふたりで行けないなら!?」
「行ってもしょうがないからって!!?」
「もらったんだあー!??」
「お金は?って訊いたら!??」
「行かないでそのまま紙くずにしたんじゃあー!??」
「もったいないからって、ただでくれたんだよー!??」
とうれしそうに話した瑞樹でした。

「ふーん!?そうかあー??!」
「ラッキーだったなあー!??」
「だけどよー!?なんでけさ電話してきたんだよー??!」
と良太が言うと、
「だってさあー!??」
「けさ、チケットを先輩が持ってきたんだもん!!?」
「約束してくれたけど、実際もらわなきゃあー!??」
「良太んとこ、電話できないじゃんかあー!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「そうかあー!??」
「そうだなあー!?瑞樹の言うとおりだあー!??」
「よし、よし!?」
と言って良太は、瑞樹のあごのところを左手でなでたのです。
「なにすんだよー!!?」
「猫じゃないんだからさあー!!??」
と、はすを尖がらせて言った瑞樹でした。

車は第3京浜を降りると、新横浜通りを通り、
桜川新道を通り、関内駅を過ぎるとすぐを左に曲がったのです。
「そこが横浜市役所だ!!?」
と良太が言うと、
「あっちが、横浜球場だねっ!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

元町の交差点を左に曲がり、少し走り左に曲がると、
山下公園の通りに入ったのです。
すぐのところにある、公園側の駐車場に車を止めたのでした。

駐車場に入れると、
「りょうたあー!?トランク開けてくれるー?!」
と瑞樹が言ったのです。すぐに、
「開けたぞー!!?」
と良太は言うと、運転席を出たのでした。
瑞樹も助手席を出たのです。

そしてふたりは、車の後ろのトランクのところに行ったのです。
トランクを開けると、
瑞樹が、入れておいた少し大きなバッグのチャックを開け、
「これいいでしょう!??」
と言ったのでした。

「なんだあー!?このバスケットは??!」
と良太が言うと、
「お昼作ってきたんだあー!??」
「良太と食べようと思って!!?」
と、うれしそうに瑞樹は言ったのでした。


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