ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第六話(6)

ふたりが着替えているあいだに、
良太は自分のうちに電話していたのです。
「おふくろー!?」
「きょう瑞樹っちで、夕飯食べるからさー!?」
と言うと、
「えっ!?あそー!??」
「きょうめずらしくお父さんが競馬で勝ったんで!!?」
「店屋物(てんやもの)取ることにしたんだよー!?」
「いらないのかー!??」
と母の玲子が言ったのです。

「へー!?珍しいことがあるもんだなあー??!」
「1万かそれとも2万か?!」
と笑いながら良太が言うと、
「10万だよー!??へへへっ!?」
と玲子が、笑いながら答えたのでした。

「じゃあー!?自慢話聞かせたいんだなあー!??」
と良太が言うと、
「わかってるじゃん!!?」
「もうごきげんで一杯やってるよー!?」
と玲子が言ったのです。

「上寿司でも取るのかあー!?」
「だったら残しといてくれよー!??」
と良太が言うと、
「わかったー!?」
「わたしは上天丼取ることにしたよー!?」
「相模屋の!!?」
と玲子は、うれしそうに言ったのでした。

「なんだあー!?だったら俺にも取っといてくれよー!??」
「相模屋の上天丼だったら冷めてもうまいからなあー!??」
とうれしそうに良太が言ったのです。
「わかったよー!?」
「良太のもいっしょに注文しとくからねっ!!?」
と玲子が言うと、
「サンキュー!!?じゃあー!?切るよー!!?」
と言って良太は携帯を切ったのでした。

携帯を切ってしばらくすると、瑞樹と慶子が来たのでした。
「お待たせー!?」
「何ニヤニヤしてんのー??!」
と慶子が言うと、
「いやー!?別にー!!?」
「それよかあー!?早く行こうぜー!??」
と良太が言ったのです。

ふたりはすぐに車に乗り込んだのでした。
車ですぐ近くのスーパーに行ったのです。
カレーの材料を買うと三人は、割り勘で支払いを済ませたのでした。
そしてすぐ戻って来たのです。
瑞樹と慶子が、すぐに料理の支度に取りかかったのでした。

「なんにもやることがないんじゃあー!?」
「雑誌でも買って来ればよかったなあー??!」
と良太が言ったのです。すぐに、
「じゃあーさあー!?」
「お風呂洗ってくれるー??!」
と瑞樹が言ったのでした。

「わかったよー!?」
「まったくー!?こき使うんだからなあー!??」
と言って、良太は風呂場に向ったのです。
鼻歌を歌いながら掃除をしたのでした。
途中風呂場から出て台所にくると、
「みずきー!?」
「あれ沸かすヤツだから!?」
「水溜(みずた)めんのかあー!??」
と良太が訊きに来たのです。

「うん!!」と瑞樹が答えると、
「じゃあー!?穴の中も掃除しなきゃー!??」
「だめだなあー!??」
と良太が言うと、
「うん!?水が溜まったら教えてー!??」
と瑞樹が言ったのです。
「わかったー!!?」
と良太は言うと、風呂場に戻ったのでした。

良太が風呂場で水が溜まるのを待っていると、
カレーの匂いが風呂場まで伝わってきたのです。
「きょうは、なんか腹減ったなあー!??」
と言ってカレーの匂いをかいでいると、
水がかなりいっぱいに溜まったのでした。
あわてて蛇口を止めたのです。

「やべえー!?入れ過ぎちゃったよー!??」
と良太は言うと、栓を急いで抜き、
腕の袖をいっぱいにたくし上げ、ちょうどいいところで栓をしたのでした。
すぐに水に濡れた腕を、タオルで拭いたのです。
そしてたくし上げた袖を下ろしたのでした。
それからなにくわぬ顔で、台所に行くと、
「みずきー!?水はあの位でいいかなあー?!」
「見てくれー!??」
と言ったのです。

「けいこー!?頼むねー!??」
と瑞樹が慶子に言うと、
「うん!!?」
「あと焦げないようにゆっくりかき混ぜればいいんだねー!??」
と慶子が言ったのでした。

瑞樹は風呂場に見に行き確認すると、
フタをして、ガスのスイッチを入れたのでした。
「サンキュー!?良太!!?」
と言って、良太の”ほっぺ”にキスしたのでした。
良太は”ぽかーん”として、ニヤニヤしたのです。

瑞樹は台所に戻ると何もなかったかように、
「どおー!?けいこー??!」
「もう煮えたあー??!」
と言ったのでした。


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