ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第六話(4)

それから三人を乗せた車はしばらく走ると、
瑞樹のアパートに着いたのでした。
すぐに瑞樹が降りたのです。
慶子と良太は荷物を持って、
瑞樹の部屋まで階段を上って行ったのでした。

「おじさんきょうは遅番(おそばん)だから!?」
「隣のおばさんがいいって!!?」
「駐車場201のところだからねっ!??」
と瑞樹が良太に言ったのです。

「わかったー!??」
「じゃー俺!?置いてくるからさー!!?」
と良太は言うと、車に戻ったのです。
そして駐車場に入れてきたのでした。

瑞樹の部屋に着き、ドアを開けようとすると、
開(ひ)らかないのでした。
「なんだよー!??」
「開(あ)かないぞー!??」
と言って良太は、チャイムを鳴らしたのです。

「ちょっと待ってよー!??」
「今着替えてんだからさー!??」
と、瑞樹が言ったのでした。
「何も今着替えなくてもいいじゃねえーかよー!??」
「しょうがねえーなあー?!」
と良太が言ったのです。

しばらく待っていると瑞樹が、ドアを開けたのでした。
「なんだよー!??カッコいいじゃんかあー!??」
と瑞樹の服を見て良太が言ったのでした。
「わたしはー??!」
と言って、奥から慶子が玄関に来たのです。

「なんだよー!!?ふたりともカッコいいじゃんかあー!!??」
とニヤニヤして良太が言ったのです。
玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、
「ここでいいのかあー??!」
と良太が言うと、
「うん!そこに座って!!?」
「今コーヒーと紅茶入れるけど!??」
「どっちがいい??!」
と瑞樹が言ったのでした。

良太はテーブルのところからイスを引き出すと、
座ってから、
「別にどっちでもいいけどさー!??」
「昼にコーヒー飲んだから!??」
「紅茶にするかなー??!」
と言ったのです。

「わかったー!?」
と瑞樹は言うと、
コーヒーと紅茶の支度(したく)をしたのでした。

「なんだあー!?そんなおしゃれして!??」
「どっか行くのかあー??!」
と、うれしそうに良太が言うと、
「何言ってんのさあー!??」
「ドライブでー!!?」
「富士急ハイランドに行くって言ったじゃんかあー!!??」
と瑞樹が言ったのでした。

「ああいうとこはさあー!?」
「いろいろなところから来てるからー!??」
「ファッションで負けなくないんだよねえー!!?」
と慶子が言うと、
「たかが遊園地で、ファションの勝負することはねーじゃんよー!??」
「わっかんねーなあー!??」
と良太は腕を組み、言ったのでした。

「男で負けても、ファッションで勝たなくちゃあーねえー!??」
と慶子が言うと、
「なんだよー!??」
「その男で負けてもってよー??!」
「まさか俺と周(しゅう)のこと!?」
「言ってんじゃあー!?ねーだろーなあー??!!」
と良太が言ったのでした。

「決まってんじゃんかー!??」
「女ふたりと男ふたりで行くんだからさー??!」
と瑞樹が笑いながら言ったのです。すると、
「かっこいいとは言わねえーけどよー!??」
「そこそこだろーに!??」
と良太が言ったのでした。

「まあーねっ!」
「でもふたりともファッションセンスないからー!??」
と慶子が言ったのでした。
「俺は車のローンでいっぱいいっぱいだから!?」
「ファッションまで金掛けれねーんだよー!??」
「そこんとこわかんねえ−かなー??!」
と良太が言ったのです。

「まーね!!?ガソリンも高くなってるしねー!??」
「良太の言うことはわかるよー!?」
と慶子が言ったのでした。
すると瑞樹が、
「お待ちどーさまー!??」
と言って良太と慶子に紅茶を出し、
瑞樹自身の前には、コーヒーを置いたのでした。

「サンキュー!?」「ありがとう!?」
と良太と慶子は瑞樹に言うと、
受け皿に添えられているミルクと、シロップと、シュガースティックを使い、
自分好みのやり方で、紅茶を一口飲んだのです。
瑞樹も同じように、一口コーヒーを飲んだのでした。


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