ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^), 第四話(10)

「お前たち!?またソフトを食べてるのかあー!??」
と良太が言うと、
「わたしは初めてだよー!?」
「瑞樹は2度目だけど!!?」
と慶子が言ったのでした。

「うるさいなあー!?いちいち上げ足取るなよー!??」
「じゃあー行こう!?」
と良太が言って、出口に歩いていったのです。
瑞樹と慶子はソフトクリームを手に持つと、
ふたりを追いかけて、早足で歩いていきました。

ぶどうの丘の駐車場を出ると、来た道をまた下って行ったのです。
四人はいくつも軒を連ねているぶどう園から、
駐車場が混んでいるところを選んだのでした。
そこは食べ放題ではありませんでした。
しかし試食をたくさんできたのです。
そして四人はそれぞれがおみやげ用にぶどうを買ったのでした。

ぶどう園の駐車場を出ると、勝沼インターには戻らずに、
国道20号線を車は行ったのでした。
しばらく走り、国道358号線に入ったのです。
笛吹川を渡り、県立考古博物館の前を通り、
右左口トンネルを通り抜け、曲がりくねった道を通り、
精進湖トンネルをくぐり、精進湖を右手に見たのでした。

「この間ここ通ったよねえー!?」
「逆周りだけどさあー!??」
と瑞樹がうれしそうに言ったのです。
「俺がさっき精進湖トンネルって言ったからなあー!??」
「言わなけりゃー!?わかんなかったかもしんねえなあー??!」
と良太が言ったのでした。

「言わなくたってわかったよーだっ!!?」
と瑞樹が言うと、信号で止まったのでした。
「この前の道が139号線だから!?」
「あとは一本道だけど、どっちの道通ってもいけるんだよなあー!??」
と良太が言うと、
「白糸の滝行くんでしょ!??」
「ナビがあるから普段通らない道入ってみようよー!?」
と慶子が行ったのです。

信号が青になり、国道139号線に入ったのでした。
上九一色村を通り過ぎ、朝霧高原に入ったのです。
「あっ!!ハングライダーやってるじゃんかあー!!??」
「ちょっとしか飛んでないけどさあー!??」
と瑞樹が見つけて言ったのでした。
すぐに良太が「ここを入ってこう!?」と言って、右に曲がったのです。

「養鱒場(ようそんじょう)があるけど寄るかあー??!」
とナビを見て良太が言うと、
「ようそんじょうって、なにー??!」
と瑞樹が言ったのでした。

「鱒(マス)を人工生育させてる所だよー!!?」
と、周が言ったのです。すると、
「ふーん!?鱒の牧場かあー!??」
と瑞樹が言ったのです。

「みずきー!?うまいこと言うなあー!??」
と周が感心したように言ったのでした。
「ときどき、さえたこと言う時があるんだよー!??」
「油断できないヤツだからなあー!!??」
と良太が言ったのです。

そんなことを言ってるうちに、入り口のところを通り過ぎたのでした。
「まあいいかあー!?」
「白糸の滝が目的だからなあー!?。」
と良太は言いすぐに左に曲がったのでした。
それから少し走ると、車をドライブインの駐車場に入れたのです。

「白糸の滝って天然記念物だって言ってたけど!!?」
「近くに音止めの滝っていうのもあるんだってさー!??」
と慶子が言ったのです。
駐車場から歩いてすぐに入り口があったのでした。
道沿いには、みやげもの屋が並んでいたのです。

白糸の滝に行く途中の道から、音止めの滝が見えたのです。
大勢の人が写真を撮ったり、見たりしていました。
四人もしばらく見ていたのです。そして周が持ってきたカメラで、
滝をバックに四人を近くにいた観光の人に、
写真を撮ってもらったのでした。

四人は写してくれた人に礼を言うと、
「じゃあー白糸の滝を見にいくかあー!!?」
と良太が言い、
「行こう!行こう!!?」
と慶子がうれしそうに言ったのでした。

それから四人は階段を下っていったのです。
滝つぼの近くにもみやげもの屋があったのでした。
そこでは、串に刺した魚を炭火で焼いていたのです。
ここでも観光で来てた人に、
滝をバックに写真をとってもらったのでした。

小さな橋を渡り、一番奥にあるみやげもの屋のほうに、
歩いて行ったのです。
「あのおじさん!?あんなに前に行かなくたって写せるのになあー!??」
と周が言ったとたん、
そのおじさんが足を滑らせ、滝つぼに胸まで浸(つ)かってしまったのでした。
それを見ていた四人とも「あっ!!!!」と言ったのです。

「だいじょうぶかなあー!?あのおじさん!??」
と周が言ってると、
そのおじさんはばつが悪そうに、ビショビショのまま、
大勢の人の中を急ぎ足で、階段のほうに歩いて行ったのでした。


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