ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第三話 (10)

河口湖から西湖へ抜ける道の北側は、1つの道しかありません。
道なりに行き、トンネルを抜けるとじきに、西湖が見えたのでした。
湖畔沿いの道を行くと、西湖レークサイドキャンプ村があったのです。
「ここキャンプ場だよー!?」
「いいなあーキャンプしてさあー!??。」
「飯盒炊爨(はんごうすいさん)なんか、懐(なつ)かしいなあー?!!?」
と、瑞樹が言ったのです。

「あれ??!”はんごうすいはん”じゃあーなかったあ?!」
と、慶子が言うと、
「あれ??!そういえば、どっちだっけー??!!]
と、良太も首をひねって言ったのでした。
「周!?どっち?!」と、すぐに瑞樹が後ろを振り向いて、言ったのです。
「多分(たぶん)”飯盒炊さん”だと思うよ!!?」
と、周が答えたのです。

すると慶子が不満そうに、
「だってさー!!?”炊飯ジャー”って言うんじゃん!!?」
「飯盒炊飯(はんごうすいはん)じゃあーなきゃーおかしいじゃん!!?」
「飯盒でご飯(はん)炊(た)くんだからさー!!?」
と、さも正しそうなことを言ったのです。

すると、周が、
「うーん!?俺の記憶だと、先生が飯盒炊爨の爨(さん)ていう字は、
ひらがなで書いた記憶があるんだよー!!?」
「飯盒と、炊爨の炊(すい)は書けても、
爨(さん)はひらがなだったよー!!?」
と言うと、良太も思い出したのでした。

「そーだ!そーだ!思い出した!!?」
「確かに先生が”飯盒炊さん”って書いたっけー!!?」
「やっぱ周は頭いいなあー!?」
と、言ったのでした。
「きっと難しい字で、先生も書けなかったんだなあー!!?」
と、良太が言うと、
「そかー!?そう言えばー!??先生が”飯盒炊さん”って!」
「さんをひらがなで書いたの思い出したよー!!??」
と、慶子も記憶がよみがえって来たのでした。

「じゃあー!あたしが正しいじゃん!!?」
「やったあー!!?」
と、うれしそうに瑞樹が言ったのです。
「スゲー瑞樹!!?。よく憶えてたじゃんかー!!??」
と、良太が言うと、
「小学校のときは、こんなにバカじゃなかったから!?」
と、瑞樹が言ったのでした。

そんな話をしていると、もう西湖の西のはずれに来ていました。
「西湖も、あっという間に過ぎちゃったなあー!!?」
「西湖だけにサイコーだったねえー!!??」
と、良太がくだらないシャレを、言ったのです。
西湖野鳥の森公園を通り抜け、そんなに急でない道を通り、
精進湖の入り口の赤池の信号を右に折れたのでした。
そして湖畔沿いの道をぐるっと回ったのです。

精進湖ホテルの近くのトンネルを抜けると、
じきに国道139号線に出たのでした。
そこから本栖湖めがけて、車は走り続けたのです。
そしてあの上九一色村に入ると、
本栖湖への入り口の信号を右に折れたのでした。
そしてしばらく走り、トンネルをくぐると、湖全体が見えたのでした。

「ウィンドサーフィンやってるじゃん!?」
と、良太が言うと、
「手漕ぎボートで釣りもやってるよー!!?」
と、慶子も言ったのです。
「本栖湖は富士五湖で水深が一番深いんだってさー!?」
と、瑞樹が言うと、
「どのくらいあるんだよー??!」
と、周が言ったのです。

瑞樹は本を開くと、
「本栖湖。本栖湖。」と、言いながらページを見ていたのです。
「あったー!!?」
「138mだってさー!!?」
と、瑞樹が言うと、
「スゲー!深いんだなあー!!?」
と、周がびっくりしたように言ったのでした。
そして湖の湖畔沿いの道を一周したのです。

「でもさー!?モーターボート乗ってないねえー!??」
「こんだけ広くて深けりゃ、
一隻や2隻いてもおかしくないのにサー!!??」
と、慶子が言うと、
「水上バイクも見えないよおー??!」
と、瑞樹が言ったのです。すると、
「深いから、潜水艦はいないかあー??!」
と、良太が言ったのでした。

「潜水艦なんかいるわけないじゃんかー!!??」
「バーカ!!?」
と、瑞樹は良太に言ったのです。
「この辺は国立公園だから、
環境保護で、まずいんじゃあーないのかなあー??!」
[そういう、エンジンつきのは??!よくは知らないけど!?」
と、周が言ったのでした。

周の話を聞いた三人は、
「ふーん!!!???」
と、同じように言ったのです。
4人を乗せた車は、最初入ってきた道に、戻ったのでした。
そして国道139号線に入り、東の山中湖を目指したのです。


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