ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第三話 (8)

切符を買ってから10分ほど並んだのです。
そして四人は乗船したのでした。
しばらく船内を、うろちょろしていたのですが、
船の一番上の、見晴らしのいいオープンデッキに、
階段を上り、上がったのです。
四人が上ると、じきに河口湖大橋の下を船は、くぐったのでした。

そして遊覧船は、ゆっくり湖をまわったのです。
途中小さな島がありました。
「河口湖に島があったんだー??!。」
と、周がびっくりしたように言うと、
「キャンプ場になってんのかなあー??!」
と、瑞樹が言い、
「そうかもね!!?。」と、慶子が言ったのでした。

三人が小さな島のことを話しているときに、
良太は、富士山やその他の周りの山々を見て、
「やっぱり、いいなあー!!?」
「こういう景色は、気持ちいいー!!?」
と言って、うれしそうでした。
遊覧して船着場に戻って来るのに、30分ほどかかったのです。
ほんの短い船旅でしたが、富士山も見えて、
風も心地よく、四人は大満足でした。

船着場に着くと、
「次はどこ行くの?!。」と、慶子が言うと、
「あそこのロープウェイだ!」と言って、良太が指差したのです。
船着場からすぐのところにロープウェイがあったのです。
少し急な坂道を登ると、すぐにロープウェイの駅でした。
そこには”カチカチ山ロープウェイ”
と、書いてある看板があったのです。

下の駅から頂上の駅までは3分ほどで行けました。
四人が降りてくるロープウェイを待っていると、
「あっ!狸(たぬき)が乗ってる!!?。」
と、瑞樹が騒いだのです。
瑞樹が指差したところをほかの三人が見ると、
ロープウェイのゴンドラの天井の上に、
狸の置物が乗っていたのです。

「おまえー!そういうところは早いんだなあー??!」
と、良太が言うと、
「みんなが気づくのが遅いんだよーん!??。」
「あたしゃー普通だーい!!?」
と、瑞樹がうれしそうに言ったのでした。
「ほんと!?いつもそういうの見つけるの早いんだからー!!??」
と、慶子がニコニコして、言ったのです。

そして四人はロープウェイに乗ると、
展望台の駅に着いたのです。
この山は天上山(てんじょうざん)といい、
昔話の”カチカチ山”の舞台になったそうです。(へえー!!?)
そして階段を上り、屋上に出たのでした。
「富士山がほんとに近いねえー!??」
と、うれしそうに瑞樹が言ったのです。

「ほんとだなあー!?」
「このへんの人たちは、毎日見れていいなあー!?」
「なんたって!富士山は日本一高い山だからさー!!?」
と、ニコニコしながら、
富士山を見て、良太が言ったのでした。
そこから、山中湖は見えませんでしたが、
河口湖、西湖、精進湖、本栖湖は、見えたのでした。

「あっちになんかあるよー!??」
と、瑞樹が言ったのです。
「歩かなきゃならないから、よそー!!?」
と、すぐに慶子が言ったのでした。
「ひとりだけここにいるってのもなんだし!?」
「もう、下に降りるかあー??!」
「なあー瑞樹!!?」
と、周が言ったのです。

「うん!周ちゃんがそう言うんじゃーね!??」
「下に降りよー!!?」
と、瑞樹は言ったのです。
「もう降りるのかー??!!」
と、良太が言うと、
「降りよー!?良太!!??」
と、慶子が言ったのでした。

「しょうがねえなあー!??。」
と、良太は言うと、
階段の入り口のほうに歩き出したのです。
他の三人も良太のあとを追いかけて歩き始めました。
階段を下り、ロープウェイの駅からゴンドラに乗り、
下の駅に降りたのでした。

下のロープウェイの駅を出ると、少し急な下りの道を行き、
道を突っ切ると、湖畔の駐車場に出たのでした。
車が置いてあるところまで行くと、
「富士五湖巡りで短い距離だけど、ロープウェイに乗るなんて!?」
「考えてもみなかったよー??!。」
と、周がうれしそうに言ったのです。
「ほんとだね!!?。」と、慶子もうれしそうに言ったのでした。

四人は車に乗り込むと、湖畔の駐車場をあとにしたのです。
「ここから本格的に、富士五湖巡りだよー!?」
と、瑞樹がうれしそうに言うと、
「こいつさあー!?」
「今度のドライブは、俺が最初言った案にしたんだぜー!??」
「けっきょく!!?」
「うなりながら考えてたのによー!!??」
と、良太が言ったのでした。

「うるさいなあー!??」
「いいじゃん楽しけりゃー!??」
「ねっ!。」
と言って、瑞樹は後ろを振り向いたのでした。


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