ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第三話 (4)

瑞樹は、ショルダーバッグから、ドライブの本を取り出したのです。
「はい!これだよ!?。」
と言って、瑞樹は良太に手渡すと、畳の上に座ったのでした。
良太も本を受け取ると、畳の上にあぐらをかいて、座ったのです。
そして、「この本かあー!??。」と言って、
ペラペラめくりながら良太は、
「千葉なら、ディズニーランドかディズニーシーでも行くか!!?。」
と、言ったのです。

「なに言ってんの??!意味わかんなーい!??」
「良太!ドライブだよー!?」
「そんな近く行ったんじゃあ!?ドライブにならないじゃん!!?。」
「別に千葉じゃあーなくていいからさー!?」
「ドライブしたっていう、満足できるやつがいいなあー!?!?。」
と、瑞樹が言ったのでした。すると、
「慶子はなんて言ってたんだよー?!。」
と、良太が言ったのです。

「慶子は、良太が運転するんだから、
ふたりで相談して、決めていいって言ってた!!?。」
と、瑞樹が言うと、
「相変わらずアイツは、他人任せなヤツだなあー!!??。」
「少しぐらい、案を出せって、言っとけよー!!?。」
と、少し不機嫌に、良太は言ったのでした。

それから良太は、また本をペラペラめくったのです。
「おー?!富士五湖周辺のドライブだってさー!!?。」
「これいいかもしんない??!。」
「どうだ瑞樹これ?!!。」
と、良太は言うと、その本の、
富士五湖周辺のドライブというページを、瑞樹に見せたのでした。

「このあいだは伊豆だったし、その前は箱根だったから、
今度は違う方向のほうがいいかと思って、
千葉って言ったんだけどさあー?!。」
と、少し不満げに瑞樹が言うと、
「だったらお前決めろ!!?。」
と、良太は言うと、手を頭の後ろに組み、
そのまま仰向けに、寝ころがったのでした。

「ねえー、りょーたあー?!?!」
「ねえーったらー!??。」
と、瑞樹が甘えた声で言うと、
「なんだよー?!。」
と言って起き上がり、
あぐらをかいていた、元の格好に戻ったのでした。

瑞樹はすぐ、良太のおでこのところを軽く押したのです。
すると良太はまた、仰向けに寝てしまったのでした。
すぐに瑞樹は、手でロープをたぐる格好をしたのです。
すると良太はすぐに起き上がり、
元の、あぐらをかいてる格好に、戻ったのでした。
「おもしろーい!?。」
「いいおもちゃが見つかった!!?。」
と、瑞樹はうれしそうに言ったのです。

「オイオイおーい?瑞樹!?」
「何やらせんだよー!??。」
「遊んでる場合じゃーねえぞー!!??」
と、良太は笑いながら言うと、立ち上がったのでした。
そして、机のところに行くと、
引き出しからノートとペンケースを取り出すと、
それを瑞樹のいるところに、持って来たのです。

「お前さー!?この本の中から、
よさそうなドライブコースを、選んで書いてみろよ!?。」
「その中からいいのを、俺が選んでやるから!!?。」
と、良太が言うと、
「えらそーに!!??。」
「何様だって、思ってんのさー??!!。」
「いいわよー!?あたしが選んでやっからさあ!!?。」
「選べばいいんでしょ!。選べば!!?」
と、瑞樹は言うと、本を見始めたのでした。

「なんだよー!??やればできるじゃんかよー!!??。」
「じゃー俺はその間、ちょっと横になってるから!??」
と、良太は言うと、
さっきと同じように、あぐらをかいたまま、仰向けに寝たのでした。
すると、「りょーたー!入るよー!??」と言って、
母の玲子が、ふすまを開けたのでした。
それはちょうど、本を見ながら瑞樹が、
ドライブコースを書いていたところだったのです。

「こら、良太!!?。」
「瑞樹ちゃんばっかにやらせて、なんにもしないでー!!??。」
「寝っころがってるんじゃーないよ!!?。」
と、入ってきていきなり、玲子が言ったのでした。
「あのなあー!?」と言ってからすぐ、
「まあーいいやー!??。」
と、良太は言うと、
「なんだよー!??」と、言ったのです。

「なんだよーじゃーないわよー!!?。」
「協力してやらなきゃーだめ!!」
と、玲子が言うと、
「おばさーん!?いいんです!。」
「さっきまで良太が本見てたんで!?。」
「こんどはあたしが、選んで決めることになったんです!。」
と、瑞樹が言ったのでした。

「まー!?よくわかんないけどさあー!??。」
「ちょっと休憩したら?!」
と、お盆に麦茶を載せて持ってきた玲子は、言ったのでした。
「すいません、おばさん!?」
と瑞樹が言うと、
「お盆のまま置いてくからね!?。」
「じゃあー!??。」
と、玲子は言うと、ふすまを閉め階段を下りて、台所に戻って行ったのです。


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