ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第三話 (3)

瑞樹が台所のテーブルの椅子から立って、
玄関のところに来たのです。
「りょうたー!?お帰りー!!?。」
と言うと、
「瑞樹!わりーなあー!?。」
「残業になちゃった!。」
「すぐにめし食っちゃうから、待っててくれよー?!。」
と、良太は言ったのでした。

「別に気にしてないからさー!?」
「急がなくていいから、ゆっくり食べなよ!?。」
と、瑞樹が言うと、
「二階の俺の部屋に行って、待っててくれー!?」
「散らかってるけどさー!?。」
と、良太は言ったのです。すると、
「ちゃんと、片づけといたよー!良太!!。」
「それよりさきー、着替えちゃいな!?」
と、母の玲子が、台所から言ったのでした。

「そーだなー!?さき着替えちゃうか!?。」
と、良太は言うと、そのまま2階に上がって行ったのです。
着替えを済ませると、階段を下りてきて、洗面所に行き、
うがいをし、手を洗い、顔を洗うと、タオルで拭き、
その使ったタオルを、洗濯機に放り込んだのでした。
「あーさっぱりした!」
と言うと、台所に来て、テーブルの席についたのです。

「なんだよー!?ふたりでうまそうなもん、食ってんじゃんかよー!?。」
と、いきなり良太が、言ったのでした。
「食後のデザートだよー!?。」
「早くご飯食べな!!?。」
と、玲子が言うと、
「何だあー、きょうのおかずは!?」
「コロッケかよー!?。」
と、良太が言ったのです。

「うるさいわねー!?男のくせに!!?」
「瑞樹ちゃん待ってるんだから、ケチつけないで食べなっ!?。」
と、玲子が言ったのでした。
「言われれなくても、腹減ってるから食べるわあー!!?。」
「瑞樹!お前、めし食ったんか!??」
と、良太が言うと、
「うん!マックで食べてきたあー!!?。」
と、瑞樹は答えたのです。

「マックなら肉が入ってるけど、
コロッケじゃあー肉は少しで、ほとんどジャガイモだもんなあー!?。」
と、コロッケを食べながら、良太は言ったのでした。

「でもここのコロッケ、うまいんだよー!?」
「なあ!かあさん?!。」
と、良太が言うと、
「この子なんでも食べるし、安いもんでもうまそうに食べるわよ!?」
「ケチつけなきゃーいいのにさっ!?。」
「口が悪いのは親に似ちまったから、しょうがないけど!!?。」
と、玲子が笑いながら言ったのでした。

三人は話をしながら、それぞれのものを食べていたのです。
そして良太は、
「ごちそうさんでした!」と言って、夕飯を終えたのでした。

「みずきー!?うまそうに食ってんじゃんかよー!?。」
と良太は言うと、瑞樹が一切れ残しておいた、
”しあわせバナナクレープ”を、手でつかむと、
「いっただっきまーす!!?」
と言って、食べちゃったのです。
すぐに、「りょうたー!だめじゃん!!。」
「それは瑞樹ちゃんのだから!?。」
と、玲子は言ったのですが、遅かったのでした。

「瑞樹ちゃんごめんね!?。」
「こいつバカだから!!?」
「良太!ほしいなら、わたしの残しておいたのに!??」
「言わなきゃ、だめじゃん!!。」
と、玲子が言うと、
「母さんのとこ見たら、とっくに食べちゃってたんじゃんかよー!!?。」
「紅茶飲んでて!?。」
「瑞樹のとこ見たら、まだ残ってたんで食べたんだよーん!!?。」
と、良太が言ったのです。

「いいよーおばさん、気にしなくても!?。」
「良太がほしそうな顔してたんで、一切れ残してたんだから!?。」
と、瑞樹が言うと、
「そう!ありがとうね!?。」
「瑞樹ちゃんやさしいねえ!?。」
「こんなやさしい子いるのに、ふたりとも離婚するなんて!!?。」
「何とか、ならなかったのかねえー??!!。」
と、玲子は言うと、目頭を押さえたのでした。

「しょうがねえじゃんかあー!!?。」
「夫婦の問題なんだから!?。」
「瑞樹は瑞樹で、自分の力でがんばるさー!!?。」
「なあー瑞樹!!?。」
と、良太が言ったのです。すると、
「うん!。いろいろあったけど!!?。」
「がんばって、ひとりで生きていくんだー!!?。」
「良太も慶子(けいこ)も周(しゅう)もいるし、みんなあたしの恩人だから!!?。」
と言うと、少し涙ぐんだ瑞樹でした。

「じゃあ、瑞樹!。ドライブの相談するかあー!?。」
と、良太が言うと、
「うん!!。」
「じゃあ、おばさん!ごちそうさまでした!!?。」
と言って、瑞樹はおじぎをすると、
良太とふたりで、2階へ上がって行ったのでした。


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