ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第二話 (4)

エンジンのスイッチを回したのです。
「いいねえー!。いいねえー!!。」
「今日も快調だねえ!?。」
などと言いつつ、良太はエアコンを調整すると、
駐車場から車を出したのでした。
最初は瑞樹のアパートに行くのです。
しばらくすると、アパートに着いたのでした。

「よーしゃあー!。電話してやるかあ!?。」
と、良太は言うと、瑞樹の携帯電話へかけたのです。
「いま着いたぞおー!?。」と良太が言うと、
「わかったよー!。エンジンの音がしたから!。」
「今降りていくから、うしろ開けてね!?。」
と、瑞樹は答えると、携帯を切り、バッグを持って、
アパートの階段を下りて行ったのでした。

下りて行くと、エンジンを掛けっぱなしにして、
車の後ろのトランクを開けたまま、そこに良太がいたのです。

「荷物それだけか!?。」
「きょうは忘れ物ねえだろーなあ?!。」
と、良太が言うと、
「あっ!。」と、瑞樹が言い、
「おい、おい、おいー!?。」
「きょうもなんか忘れたのかよー?!。」
と、顔を曇らせて良太が言ったのでした。

「うそだ!、ぴょん!!?。」
と、笑って瑞樹が良太の顔を覗き言うと、
「わかった!わかった!!。」
「閉めるぞ!」
と、良太が言ったのです。

瑞樹は急いでバッグを、トランクに放り込んだのでした。
「そんな顔、しなくたっていいじゃん!?。」
と、瑞樹が言うと、
「早く乗れよー!。」と、良太が言ったのです。
後ろのトランクのところから、
良太は運転席へと回り、
瑞樹は助手席へと回ったのでした。

瑞樹は急いで、良太より先に助手席のドアを開けると、
いっきに座ったのです。
「へへー!、勝った!!。」
と言うとすぐ、
「何これー??!。」
「お尻の下に、なんかあるー??!。」
と、瑞樹がへんな顔をして言ったのでした。

するとすぐ良太が運転席のドアを開けて、
「やっちゃった!!。」
と、言ったのです。
「うんこ!。」
と、良太が言うと、
「ぎゃー!!!」と瑞樹は大声で叫ぶと、
ドアを開け、あわてて外に出たのです。
そしてすぐに、お尻のところを見たのでした。

今度は良太が、
「うそだ!、ぴょんー!!?。」と、言ったのです。
するとアパートの明かりが何件かつき、
ベランダのところに三人が出てきて、
ふたりのほうを見たのでした。

良太は、それを見ると、
「すいませーん!!!。猫が急に出てきたもんで!!。」
「お騒がせしました!。」
と言うと、お辞儀をしたのでした。
それを見たアパートの住人は、すぐに部屋に戻ったようで、
灯りが1つ、2つと、徐々に、消えていったのでした。

「よかった!。」
と、良太はすごく疲れたように、言ったのです。
そしてお尻のところを気にしてる瑞樹に、
「おにぎりだ!。」と、良太は言ったのでした。

そして、良太は運転席に乗り込むと、
”ぺっちゃんこ”になった、おにぎりの入ったビニール袋を持つと、
それをひざの上に乗せると、
「みずきー!?。」「いくぞー!。」
と、言ったのです。

「うん!。」と言うと、すぐ、
「うん。じゃあーへんだよねえ!?。」
「”こ”をつけると、うん、こ。だから!??。」
と、笑っていうと、
「おもしれーじゃんかよー!!?。」
と、良太も笑ってそう言ったのでした。そして、
「だけど!。おまえー!!。スゲーでかい声だったなあー!!?。」
「あれじゃー、みんな出て来るわー!。」
と、笑いながら言ったのでした。

「だけど良太!。うまくごまかしたじゃんかー!?。」
「あたし。最初、なに言ってるのかと思ったよー!?。」
と、瑞樹がシートベルトをしながら言うと、
「まあー!。俺の才能かな?!。」
と、言ったのです。

それから良太は、瑞樹がシートベルトをしたのを確認すると、
「じゃー!、慶子のところに行くぞー!。」
と言うと、サイドブレーキをはずし、少しアクセルを踏むと、
車はゆっくり出ていったのでした。


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