ブログ小説 ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第十話(9)

瑞樹が二階に上がると、
「りょうたあー!?開けてよー!!??」
と大きな声で下に向かって言ったのです。
すぐに良太が、
「今行くー!!?」
と大きな声で答えると、
急いで階段を上って行ったのでした。

二階に上がった良太は部屋を開け、
瑞樹を部屋に入れたのでした。
そしてすぐに周も二階に上がって来たのです。

瑞樹はお盆を置くと、
「ショルダーバッグをイスにかけたままだからー!?」
「取ってくるよー!?」
と言い、すぐにまた部屋を出ていこうとしたのです。すると、
「みずきー!?お前どっちにするんだあー!?」
と良太が言ったのです。
「とりあえず、ジュース注(つ)いといて!!?」
と瑞樹は答えると、すぐにまた部屋を出ていったのでした。

「分かったー!?」
そう良太は言うと、
1つのコップにジュースを注いだのです。
それから周にも何にするか訊いたのです。
すると周は、「午後の紅茶」と答えたのでした。
良太は二つのコップに午後の紅茶を注いだのです。

「ところでさあー!?」
「どこかいい案考えてきたあー!??」
と良太が言うと、
「慶子は釣りをやりたいようなこと言ったから!?」
「インターネットで調べたんだけど!?」
「このあいだ行った清水港の海釣り公園と茨城の!?」
「大洗港魚釣り園(おおあらいこううおつりえん)っていうのもあるけどさあー!!?」
「横浜にもあるけど!?ちょっと近すぎるかなあと思ってるんだー!?」
と周が言ったのでした。

「茨城の釣り公園はどのへん!??」
と良太が言うと、
「水戸の近くだよー!?」
と周が言ったのです。
「黄門さんの近くかあー!??」
と良太が言うと、
瑞樹が部屋に戻ってきたのです。

「なにー!??」
「こうもんさんってー!!??」
と瑞樹がうれしそうに言ったのです。
するとすぐに周が、
「今、水戸の近くの大洗港魚釣り園の話をしていたんだあー!?」
「それで良太が”黄門さん”って、言ったんだよー!!?」
と言ったのでした。

「おおわらい!??」
「おもしろい名前だねえー!?」
と瑞樹が言うと、
良太と周は顔を見合わせ、大笑いしたのです。

「何笑ってんだよー!??」
と瑞樹がうれしそうに言うと、
「お前!何言ってんだー!!?」
「大笑いじゃあーなくって!お・お・あ・ら・い(大洗)だよー!?」
と、笑いながら良太が言ったのでした。

「おおあらい!??」
「あれー!?なんか聞いたことがあるなあー!??」
「なんだっけえー!?」
「まあいいかあー!?そのうち思い出すよきっと!!?」
と瑞樹が言ったのでした。

それから瑞樹は、ショルダーバッグを開けると、
以前買ったドライブの雑誌を取り出し、
良太と周に手渡したのでした。そして、
「3冊持ってきたけど!?」
「1冊は去年の秋のヤツ!!?」
と瑞樹が言ったのです。

周がペラペラと雑誌をめくっていると、
「みずきー!?」
「さっき言ってた大洗ってこのことじゃないのかあー!?」
と言って瑞樹に、ページを広げたまま、手渡したのでした。

瑞樹はそれを受け取ると、
「これだあー!?」
「大洗リゾートアウトレットモール!!?」
「なんか聞いたことあると思ったよー!?」
とうれしそうに言うと、
ジュースを一口飲んだのでした。

良太が雑誌をめくっていると、
「あれ!?周!!?」
「熱海にも熱海港海釣り施設っていうのがあるの知ってたあー!??」
と言って、
めくったページを開いたまま、周に見せたのです。すると、
「ほんとー!??」
と言って、周が良太が開いたページを覗(のぞ)き込んだのでした。


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