ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第一話(7)

「周!。熱海行くとき、ここで降りるのか?!。」
と、良太が訊くと、
「うん!。」と答えた周でした。

「瑞樹!。熱海にも、
お奨めのレストランがあったって言ってたなあー?!。」
そう良太が言うと、
「うん!。どっちにするって訊いたら、
”どっちでもいいぞー”って言ったじゃんかー!。」
「あたしが小学校の時に来た、箱根にしたんだよー!。」
「文句あるー?!。」と、瑞樹が答えたのです。

「ない!。」とすぐに言った、良太でした。
「ねえ!。ところで、箱根と熱海。
東京からだと、どっちが近いの?!。」
と慶子が言うと、
「距離的にはほとんど変わらないけど!。」
「箱根は湖で山だし。熱海は海だし。好みじゃないのかなー?!。」
と周が言いました。すると、
「そうだね!。」と瑞樹が言ったのです。

「だけどさー?!。箱根って電車は途中まで来てるけど、
芦ノ湖まで行くには電車使えねえなあー?!。」
と良太が言ったのです。
「そうだよー!。」
「熱海は電車で行けるけど!。箱根は電車で途中までしか行けないもん!。」
「湖まで行くには車じゃなきゃあー?!。」
「そういえば、だから箱根にしたんだっけ!。」
と瑞樹が笑って言ったのでした。

「お前!。相変わらずだなー?!。」
「今、思い出したのかよー?!。箱根にした理由?!。」
と、笑いながら良太が言ったのです。

「厚木を過ぎたあと、車の数が少なくなった感じがしない?!。」
と慶子が言うと、
「そういえばそんな感じがするなあ?!。」
と、周が言ったのです。
「やっぱ!。熱海に行く人が多いんだよー!。」
「で!。厚木で降りたんだ!。」
そう瑞樹が言ったのでした。

「いいなあ?!。お前は単純で!。」
と良太が言うと、みんなで笑ったのです。
「ほんと!。瑞樹は単純でいいわねえ!。」
「あれ?!。今なんか書いてあったよ!。」
と慶子が言ったのです。

「あれかあー!。」
「この先2つの車線に分かれてるんだ!。」
「右と左。どっち行く?!。」
「どっち行っても、
足柄サービスエリアの、少し手前あたりで、合流するけどな!。」
と、良太が言いました。

みんなで話していたら、南ルートと、北ルートの分かれ道に来ていたのです。
「どっち行っても、合流するんだったら、良太に任せるよ!。」
と、瑞樹が言うと、
「うん!。わたしもそれでいい!。」と慶子が言ったのです。すると、
「良太に任せるよ!。」と、周も言ったのでした。

みんなに任せられた良太は、北ルートを選んだのです。
北ルートに入り、2車線ある左の車線によると、
後ろから来た、BMWに簡単に抜き去られてしまったのでした。

「何だ?!。今の車?!。」と周が言ったのです。
「何?!。今の車?!。」と瑞樹も言ったのです。
「この車がのろいのよ!。」と、慶子が笑いながら言ったのでした。

「ひでえなあ?!。慶子!。」
「ほんとのことだけどさあー!。」
「坂道で四人乗ってるから、アクセル踏んでも、スピードでねえんだよ!。」
「向こうは外車だから!。馬力が違うよおー!。」
と、良太が言ったのです。

「何、言ってんだかあー!?。」
「馬力も違うけど!。値段もぜんぜん違うじゃん!。」
と、慶子が言ったのです。
「この車。200万もしたんだろ?!。」
「じゃあ!。あの車いくらするんだ?!。」
「俺は車に興味ないから、値段のことわからないけど?!。」
と、周が言ったのでした。

それからすぐに、短いトンネルに入ったのです。
「このトンネル、長いの?!。」
と瑞樹が訊くと、
「短いよ!。」「もうひとつ先に長いトンネルがある!。」
と、良太が答えたのでした。
「あの外車いくらするんだあー?!。」「良太!。」
と瑞樹が訊くと、
「うるせえ!。知るか!。」
と、良太が言ったのです。

「ええー?!。良太が知らないわけないだろうになあー?!。」
と、周が言ったのです。すると、
「知ってるに決まってるじゃあん!。」
「自分の車をバカにされたくないから、そう言ったんだよ!。」
「良太の部屋に、いっぱい車の雑誌があったもん!。」
「なあー瑞樹!。」
と慶子が言うと、
「うん!。車の雑誌と、ヌードの雑誌しかないよ!。」
「本は、ねっ!。」
と、瑞樹が答えたのでした。






▲Top