ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第一話(5)

「きょうは意外と空いてるなあ?!。」
「順調!。順調!。」
と言って、ご機嫌の良太でした。
「なんかさあー!。コバラ空かない?!。」
「ねえ!。ねえ?。ねえー!?。」
と、瑞樹が言うと、
「すかねえよおー!。」
「周っちおばさんがくれた、缶コーヒーでも、飲んでろ!。」
と、良太が言ったのです。

「バーカ!。そんなもん、とっくに飲んでしまってる、よおーだ!。」
と瑞樹が言うと、
「私も飲んじゃったよ!。」
と、慶子も言ったのでした。
「良太悪い!。俺も飲んじゃった!。」
と、周も言ったのです。

「俺は運転してるんだからよー!。」
「瑞樹!。気を利かせて、口を開けて、よこしたっていいだろう!。」
と言うと直ぐに瑞樹は、良太の缶コーヒーが置いてある、
缶入れのところから出し、口を開けて、良太に手渡したのです。

「おおー!。サンキュー!。」
と、良太が言うと、
「なんかさあー?!。今の言い方、誰かに似てない?!。」
と瑞樹が言うと、
「堀内孝雄!。」とすぐに、周が言ったのです。

「そおー!。そうだわよ!。」
「言い方が、そっくり!。」
と大笑いしながら、瑞樹がそう言ったのでした。
「そっくりじゃん!。」
と言って、慶子も大笑いしたのです。

「お前らさー!。人が気持ちよく運転してるのにー!?。」
と言いながら、バックミラーで後ろを見て、
左のウインカーを出し、スーと、左側のレーンに入ったのです。
「あぶねえー!。2キロ手前の表示版があったよー。」
と言うとすぐ、1キロ手前の表示板を通り過ぎたのでした。
「あっ!。もう海老名の入り口だ!。」
そう周が言うと、
東名の本線から、海老名サービスエリア入り口のレーンに、入ったのです。

「良太!。トイレに近いほうに止めてよ!。」
と瑞樹が言うと、
「ふざけんなよおー!。こんなに混んでるのにー!。」
「トイレに近い方だって!?。」
入り口に入るとすぐに渋滞していて、
ゆっくり進まなれければ、ならなかったのでした。
いちばん左の道をまっすぐ、トイレのほうに向かって、走ったのです。
良太があたりを見ながら、ゆっくり走っていくと、
ちょうど出る車が、いたのでした。

「ほら!。あそこ空いたじゃん!。」
「だからこっちに走ってきて、正解じゃんかあー!。」
と、偉そうに瑞樹が言ったのです。
「うるせえ!。黙れ!。」
と言いつつ、心の中で「ラッキー」と叫んだ、良太でした。
「ホントだ!。よかった、よかった!。」
「瑞樹って!。そういう勘が、するどいのよねえ!。」
と、慶子が言ったのです。

「慶子お前!。余計なこと言うなよ!。」
「こいつ!。調子、こくからよおー!。」
と、笑いながら良太が言いました。
「トイレ済んだら、あそこの建物の入り口に、
自販機が並んでるところがあるから、そこで待ってるからな!。」
と良太は、そこを指差して言ったのです。
「うん!。わかった!。」「おお!。わかった!。」
「あい!。わかった!。」と、三人がそれぞれ言ったのでした。

トイレの近くに来ると、
「じゃあ!。そこで待ってるから!?。」
と良太が言うと、
瑞樹と、慶子はうなずいて、女子トイレに向ったのでした。
良太と周は、男子トイレに向ったのです。
トイレから、先に良太と周が、出てきました。
自販機の前で、しばらく待っていると、
瑞樹と慶子が、トイレから出てきたのです。

「お待たせ!。なんか買う?!。」
と、慶子が言うと、
「あたしソフトクリーム!。」
と、うれしそうに瑞樹が言ったのです。
「きょうは暑いからなあー!。俺もソフトにするかな?!。」
と、周が言うと、
「向こう行ってから決めよーっと!。」
と、慶子が言ったのでした。

「まあいいや!。とにかくそういう店は、真ん中のほうにあるから!。」
「こっちはレストランみたいのが多いから!。」
と、良太が言うと、
みんなで、建物の真ん中のほうに、歩いて行ったのです。






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