ドライブは誰といっしょに(^◇^) 第一話(4)

四人が乗った車は、環八通りを目指したのです。
しばらく走ると環八に入ったのです。

入ってしばらく走ると良太が言いました。
「このへんも相変わらず代わり映えしねえなあー?!。」
「子供の頃と、ほとんど変わってねえもんなあー?!。」
と言うと、
「雰囲気的にはね!。」
「でも結構店なんかは、入れ替わってるよおー!。」
と周が言ったのです。

環八通りから東名高速道路に入ったのです。
しばらく走ると東京インターチェンジの料金所に着いたのでした。
「ETCのとこに入ればいいから?!。」
と良太は言うと、比較的空いているゲートを選んだのです。

ほかのETCのゲートを見ていた瑞樹が言ったのです。
「結構みんな、スピードを落とさずにゲートをくぐってるよう?!。」
「ホントはもっと、スピードを落とさなきゃ、だめだよねえー!。」
すると、
「えー?!。瑞樹がそんなこと言うとは、思ってもみなかった!。」
と、慶子が言ったのでした。

良太は、ほかの車のスピードよりだいぶ遅くして、ゲートをくぐったのです。
「安全運転しなきゃあ、周っちおばさんに怒られるからなあ?!。」
と、良太は言って、くぐったのでした。
それから加速すると、良太が、
「直ぐに川崎インターだからさあー!。」
と言うと、あっという間に川崎インターを通り過ぎたのです。

「あれ?!。環八から東京インターの料金所までより、
料金所から川崎インターのほうがぜんぜん近いじゃん?!。」
と、瑞樹が言ったのです。
「ほんとだよなあ?!。」と周が言うと、
「ふたりとも知らなかったの?!。」
と、びっくりしたように慶子が言ったのです。

「大学通うにも、電車だし、
遠くに行くため車に乗るのも、久しぶりだからなあ?!。」
と周が言うと、
「あたしだって、通勤は電車だから、
最近はバスにも乗ったことないよおー?!。」
と、瑞樹も言ったのでした。

「そーかあー?!。」
「そういえば、いつも車に乗るっていっても、短い距離だからなあ?!。」
と、良太が言ったのです。

「ふだん、電車で!。車乗らないよねえ!?。」
と、周が言うと、
「車は乗ってるよ!。」「こいつの!。」
と、瑞樹が良太を指さして、言ったのです。
「うん!。乗ってる!。」「こいつの!。」
と、慶子も言ったのです。

「だからさー!。周は、長い距離のことを言ってるんだよおー!。」
「お前ら!。ホントに、バカだなあ?!。」
と、良太が言ったのでした。
「あーそーかあー!?。」
「ならそう言ってよ!?。長い距離って!。」
と、瑞樹が言ったのです。

「ごめん!。」「ちゃんと言わなくて!。」
と、周が謝ったのでした。
「いいよ!周ちゃん!。謝んなくたってさあー!。」
「ああ!。もう横浜だよ!。」
と、慶子が言ったのです。

「お前ら!。トイレはいいのか?!。」
「もうすぐ、港北だから、行くんなら言ってくれよ!。」
と、良太が言ったのです。すると、
「この次のトイレっていうと、あと何分ぐらいかかるの?!。」
そう瑞樹が訊いたのでした。
「そーだなあ?!。次は海老名だから!。」
「10分ぐらい掛かるかなあ?!。」
と、良太が答えたのです。

「どーすんだ?!。」そう良太が訊くと、
港北パーキングエリアを過ぎたのでした。
「あじゃあ!。過ぎちゃったよ!。」
と、周が言ったのです。
その言い方が面白かったので、みんなで大笑いしたのでした。

「東名は、スピードが出てるから、早めに言わないと、
直ぐに通り過ぎちゃうからな!。」
「それに!。左側のレーンに変更しなきゃならないから!。」
と良太が、真ん中のレーンを走りながら、言ったのです。

「あっ!。また横浜だ!。」
「あれ?!。さっきなんだっけ!。」
と、瑞樹が言うと、
「さっきは、青葉。今度は町田。」
と、慶子が言いました。
「横浜はふたつインターチェンジがあるんだあ?!。」
「横浜行くのに、東名なんか通らないよなあ!?。」
と、周が言ったのです。

「いつも親父の運転で横浜に行くときは、首都高か、
ほとんど使わないけど、第三京浜かなあ?!。」
と、周が言うと、
「都内だったら、たぶんそうだろうなあ?!。」
「東名だと、横浜市内まで、結構距離あるから!。」
と、良太が言ったのでした。






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