僕らは探検隊 V (5)

「今ヒロヒロちゃんちに戻ってきた!。」
「これから昼を食べるんだ!。」
「ちょっと待って!。」と、言ったあと、
「よっちゃん!。おばさんは?!。」
そう訊くと、
「さっき出かけたよ!。」
「日曜じゃあないと、会えないお客さんがいるって言って!。」
と、大きな声で言ったので、
「だって!。」と、簡単に言ったユキちゃんでした。

「うん!。わかった!。」
そう言うと、電話を切ったのです。
「よっちゃん!。おばあちゃんが、
”おばさんが帰ってきたら電話を頂戴”だって!。」
そう言ったのです。
「わかったわ!。言っとく!。」
そうよっちゃんが、答えたのでした。

「ユキちゃん!。もうできるぞ!。」
「よしこ!。コップに水用意して!。」
そう言われたよっちゃんは、
「なに!。えらそうに!。」
と、ひとこと言ってから、コップに水をついたのでした。
なべに二人分のラーメンを作ったヒロヒロちゃんは、
菜ばしをうまく使い、麺を同じ分量に分けたのです。そして、
つゆも同じ分量にうまく分けました。

「食べな!。」そうヒロヒロちゃんが言うと、
「いただきまーあーす!。」と、大きな声でユキちゃんは言うと、
がっついて、食べたのでした。
「うまい、うまい!。」ユキちゃんがそう言うと、
「きょうは、まあまあだな!。」
そう、うれしそうにヒロヒロちゃんは言ったのでした。
ふたりは、汗を腕で、ぬぐいながら食べたのでした。

「ふたりとも頭が真っ白だよ!。」
と、よっちゃんが言ったのです。
「今腹減ってるから、あとで外ではらって来るから!。」
と、ヒロヒロちゃんが言うと、 「俺も食べたら、外ではらって来るから!。」
と、ユキちゃんも言ったのです。

「ごちそうさん!。」とヒロヒロちゃんが言うと、すぐに、
「ごちそうさん!。」と、ユキちゃんも言ったのです。
ふたりはそれぞれどんぶりに箸とコップを入れると、
それを持って、流しに置いたのです。
それからすぐ、外に出ると、頭の毛を手ではらったのでした。
体操服も白かったのですが、白く汚れているのがよくわかりました。
二人とも頭が済むと、体操服もはらって、白いほこりを落としたのでした。

ふたりは、井戸水で手を洗うと、
「冷たくて気持ちいいなあー!。」と言いました。
ついでに顔も洗うと、
「ほんとに気持ちいいなあー!。」
と、ヒロヒロちゃんが言うと、
「ほんとだ!。こりゃーあ、気持ちいいなあー!!。」
と、ユキちゃんも言いました。

「じゃあこれから橋に戻って、鳩の卵を獲りに行こう!。」
と、ヒロヒロちゃんが言うと、
「もうやめようよ!。」
「狭いだけで、何にも面白くないよ!。」
と、ユキちゃんが言いました。

「じゃあー!?。どこ行こうかあー?!。」
とヒロヒロちゃんは言って、しばらく考えると、
「じゃあ!。一休さんでも行くかあ?!。」
と言ったので、ユキちゃんは、
「一休さん行って、何するの?!。」
と、訊いたのです。

「山芋がとれるかもしれないから!?。」
と、ヒロヒロちゃんが言うと、
「山芋?!。うちじゃあ!。みんな好きだよ!。」
「特に、おばあちゃんは!。」
と、ユキちゃんはうれしそうに言ったのです。

「でも!。取れるかどうかわかんないよ!。」
とヒロヒロちゃんは、自信なさそうに言いました。
「とにかく行こうよ!。」
「橋の穴の狭いのよりいいよ!。」
と、ユキちゃんが言いました。すると、
「じゃあー!。行くかあー!。」
と、大きな声でヒロヒロちゃんは言いました。


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