僕らは探検隊 V (4)

「なんだあー!。遠いのかあー?!。」
「じゃあ!。今度にしよう!。」(行く気でいたのか?!!。)
そうユキちゃんは言ったのです。
「きょうは日曜だから、学校は開いてないよ!。」
「体育館も!。」
そうヒロヒロちゃんが言うと、
「ヒロヒロちゃんなら、何とかすると思ったけど!。」
「無理かあー?!。」
と、ユキちゃんが言いました。

「ヒロヒロちゃん!。とにかくそこからでなよ!。」
と、ユキちゃんが言うと、ヒロヒロちゃんは、
「うん!。」と言って、上に上がっていきました。すると、
「ユキちゃん!!。鳩の卵があったよ!。」
と、言ったのです。
「鳩の卵!。何度も見たことあるからいいよ!。」
「それより!。もう、出ようよ!。」
「狭いだけで、探検するとこなんてないからさあー!?。」
と、ユキちゃんは、もう飽きてきたので、そう言ったのでした。

「しょうがないなあー!。」
「じゃあ!。ユキちゃん下に下がってきなよ!。」
そうヒロヒロちゃんが言うと、
「うん!。じゃあ、出るよ!。」
そう言うとユキちゃんは、スルスルと下に下がっていきました。
そして簡単に、出口から外に出たのでした。
「わーあ!。まぶしいよう!。」
思わず大きな声を出したのです。

すると向こうから、おじさんの人が歩いて来たのです。
「ぼく!。そんなとこで何してるの?!。」
と言ったので、ユキちゃんは、
「うん!。友達と、鳩の卵を見に来たんだ!。」
「この穴の奥の上のほうに、鳩の卵があるんだよ!。」
そう言ったのです。
「おじさんじゃあ!。無理だな!」
「鳩の卵見たいけど、こんな小さな穴じゃあー!。」
そうニコニコしながら言ったのです。

「うん!。子供じゃあなきゃ無理だよ!。」 そう話してると、じきに、ヒロヒロちゃんが、
出口から出てきたのです。
「わーあ!。まぶしいなあ!!。」
「ユキちゃん!。鳩の卵1個持ってきたよ!。」
そう言うと大事そうに両手を広げて見せたのです。
するとおじさんが、
「へえ!。鳩の卵ってはじめて見たよ!。」
そう言ったのです。

「おじさん初めて?!。これやるよ!。」
「この穴の奥に行けばいくらでも取れるから!。」
そうヒロヒロちゃんが言うと、
「いいよ!。おじさん急いでいるから?!。」
「じゃあね!。」
そう言うと、駆け足で、信号のところまで行ったのでした。
「なんだあー!。せっかく親切に言ったのに!。」
と、ヒロヒロちゃんは言いました。

「誰だって、鳩の卵なんか貰ったって、困るよおー!。」
「俺だって困るもん!。」
そうユキちゃんは言いました。
「まあ、そう言われてみればそうだけど!?。」
「じゃあ!。戻すか!?。」
と、ヒロヒロちゃんが言ったので、
「親鳩が、1個卵がないんで、きっと探してるよおー!。」
そうユキちゃんが言いました。

「そうだなあー?!。」
「俺!。戻してくるから、ちょっと待ってて!。」
そうヒロヒロちゃんは言うと、もう一度穴へ入ると、
鳩の巣に、卵を戻しに行ったのです。
しばらくすると戻ってきました。
「ふーう!。疲れたあー!。」
そう言って穴から出たのです。
すると、ちょうど昼のチャイムが鳴ったのです。

「もう昼だ!。腹が減ったと思ったよ!。」
「ここからだったら、俺んちのほうが近いから、
昼は俺んちで食べる?!。」
そうヒロヒロちゃんが言うと、
「どっちでもいいから、腹減ったから、食べに戻ろう!。」
と、ユキちゃんが言いました。
ふたりは、この橋から近い、ヒロヒロちゃんのうちに行って、
昼を食べることにしました。

ふたりは早足で、戻ったのです。
「腹減った!。腹減った!。」
そうふたりが言いながら、戻ってくると、
台所に、ヒロヒロちゃんの妹の、よっちゃんがいました。
「ユキちゃん!。おばあさんから電話が来たよ!。」
「昼になったのに、まだ戻ってこないって!。」
そう、よっちゃんに言われたユキちゃんは、
「わかった!。電話するよ!。」
「電話貸して!。」
そう言うと、自宅に電話したのでした。


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