僕らは探検隊 U (9)

ヒロヒロちゃんがうれしそうに、
「体操服なら汚れても怒られないよ!。」
「いい考えだろー!!。」
そう言ったので、
「でもこの橋でぇー?!。」
と、ユキちゃんが言いました。
三日月橋は、街の真ん中を通っている橋だったのです。

「目立つよ!。体操服じゃあ!!。」
そう答えると、
「じゃあ!。ほかにいい考えあるぅー??!。」
そうヒロヒロちゃんに言われると、即座に、
「ない!!。」
と、答えてしまったユキちゃんでした。

「じゃあ!。決まりだね!。」
「きょうはしょうがないから帰ろう!。」
とヒロヒロちゃんは言うと、
すたこらさっさと、
(むかし、むかしのお話ではないので、こんな表現は変ですが!?。)
来た道を戻ったのです。

ユキちゃんは、
「ヒロヒロちゃん!。待ってよおー!。」
そう言うと、早足で追いかけたのです。
ふたりが橋を渡ったときに、ヒロヒロちゃんが言いました。
「じゃんけん遊びで帰ろうよ!。」
そう言うと、
「じゃんけん遊び?!。」
「そんなの知らないよ!。」
ユキちゃんが、ヒロヒロちゃんに言ったのです。

「知らないのー?!。」
「簡単だよ!。」
「いい!。じゃんけんで勝ったのが、
グーだったらグリコ!。
チョキだったらチヨコレイト!。
パーだったらパイナツプル!。
そう言って、その数だけ進めるんだよ!。」
そう言うと指を折りながら数えて説明したのです。

「グリコは、グ。リ。コ。で、3つ進めるだろ!。」
「チヨコレイトは、チ。ヨ。コ。レ。イ。ト。で、6つ進めるだろ!。」
「パイナツプルは、パ。イ。ナ。ツ。プ。ル。で、6つ進めるだろ!。」
「とにかくやれば簡単さ!。」
「早く俺のうちに着いたほうが勝ちさ!。」
「いい!。じゃあやるよ!。」
「ジャンケンポン!。」
そう言うといきなり、じゃんけんをやったのでした。

「待ってよ!。じゃんけんなら準備がいるよ!。」
ユキちゃんはそう言うと、
右手のひらの甲を、上に向けて自分の前に出すと、
真ん中あたりを、左手の人差し指で、
指先のほうに押したのです。
するとそこに”シワ”ができました。
その”シワ”を見ると言いました。

「じゃあ!。ジャンケンやるよ!。」
「ジャンケンポン!!。」
二人は一緒にそう言うと、
ヒロヒロちゃんはチョキを出しました。
ユキちゃんは、グーを出しました。
「俺の勝ちー!。」
と、ユキちゃんはうれしそうに、言いました。

「じゃあ!。ユキちゃんがグ。リ。コ。って言って歩くんだよ!。」
そうヒロヒロちゃんが言ったので、
グ。リ。コ。と言いながらふつうに3歩歩いたのでした。
「じゃあ!。またジャンケンだ!。」
そうヒロヒロちゃんが言うと、
「よーし!。」
と、ユキちゃんは言うと、同じように右手の甲に、
”シワ”を作ってから、じゃんけんを始めたのです。

「ジャンケンポン!。」
そう、二人は同時に言うと、
ヒロヒロちゃんはチョキを出し、
ユキちゃんはグーを出したのです。
「わーい!。また勝った!。」
そううれしそうに言うと、
「グ。リ。コ!。」と言って、
ふつうに3歩、歩いたのです。

「ジャンケンポン!。」
二人は同時にそう言うと、
ヒロヒロちゃんは、チョキを出しました。
ユキちゃんもさっきと同じように右手の甲に、 ”シワ”を作るとそれを見てから、
同じチョキを出しました。
「”あいこ”だ!。」
そう二人が言うと、
「じゃあ!。あいこでしょ!。」


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