僕らは探検隊 U (10)

こんども、ヒロヒロちゃんは、チョキを出しました。
ユキちゃんはパーを出しました。
「よーし!。こんどは俺の勝ちー!。」
そう言うと、ヒロヒロちゃんは大股(おおまた)で6歩、
「チ。ヨ。コ。レ。イ。ト!。」と言って、歩いたのです。
ふつうに6歩、歩いたユキちゃんより、
大股で6歩、歩いたヒロヒロちゃんのほうが、
先に進んだのでした。

それも見たユキちゃんは、
「ずるいよ!。大股で歩くなんて!。」
と言うと、ヒロヒロちゃんは、
「ふつうに、あるかなきゃあ、だめだ!。なんて、言ってないよ!。」
「同じように大股で歩けば!!。」
「ジャンケンが強いほうが勝ちさ!。」
そうほざいたのです。いいえ、
そう、言ったのでした。

「よーし!。こんどは勝ってやるぞ!。」
そう言うと、同じやり方でじゃんけんをしたのです。
二人でじゃんけんをしながら、土手を歩いて、 ヒロヒロちゃんのうちに戻ったのでした。
「ジャンケンポン!。」
「やったあー!!。」
「チ。ヨ。コ。レ。イ。ト!。」
「俺の勝ちー!。」
「よかった!。」
そう言うと、ヒロヒロちゃんは、
満面の笑みを浮かべたのです。
ヒロヒロちゃんの家の玄関にたどり着いたのでした。

「一年生に負けないでよかったよ!。」
「あぶない!。危ない !。」
そう言うと、
「あ、あ、あ!。もう少しで勝てそうだったのになあ!!。」
ユキちゃんは、残念そうにそう言うと、
「ユキちゃん!。いつも手でなんかやってからジャンケンするけど、
なにやってるんだ!??。」
そうヒロヒロちゃんが訊いたので、ユキちゃんは、
「ヒロヒロちゃん!。知らないの?!。」
そう、ほざいたのです。いいえ。
そう言ったのです。

「知らないよおー!。」
と言うと、
「教えてやってもいいけど!。」
「でも秘密だからなあー!?。」
と、言ったのです。
もったいぶった言い方をされたヒロヒロちゃんは、
「べつに知らなくても、ジャンケンはできるから!。」
と言ったのですが、少し気になっていたので、
「ユキちゃんが教えてもいいと思ったときでいいよ!。」
と、付け加えて言ったのでした。

「きょうは残念だったなあ!。」
「せっかく来てくれたのに、探検できなくて!。」
そう、ヒロヒロちゃんが言ったのですが、
「そんなことないよ!。
だって!。ジャンケン遊びを覚えたもん!。」
そう、答えたユキちゃんでした。

「これから何して遊ぼうか?!。」
「中途半端(ちゅうとはんぱ)な時間だからなあ!?。」
ヒロヒロちゃんがそう言ったので、
「釣りでもやる?!。」と、ユキちゃんが言いました。

「まだ3月だから、釣れるさかなが、少ないよ!。」
「海に行けば、川より種類が多いだろうけど!。」
「そういえば友達が、川口では、
”大きなスズキが釣れてる”って、言ってたよ!。」
「鮎の小さいのを追いかけて、食べにきてるってさ!。」
と、ヒロヒロちゃんが言うと、
「スズキって、セイゴのでかいヤツだろ!。」
「大きくなると1mぐらいになるんだって、
お父さんが言ってたよ!。」
そう、ユキちゃんが言いました。

「いいなあ!。ユキちゃんはお父さんがいるから!。」
と、ヒロヒロちゃんが言ったので、
「ごめん!。」
と、一言しかユキちゃんは言えませんでした。すると、
「気にするなよ!。」
「世の中いろいろあるんだよ!。」
ヒロヒロちゃんは、そう言うと、
笑って見せたのでした。

ちょうどよっちゃんが、友達と二人でこちらにやって来ました。
それを見て、
「そーだ!。”だるまさんが転んだ”でもやる?!。」
「二人来たから!。」
とユキちゃんが、ヒロヒロちゃんに言うと、
よっちゃんのほうを見て、
「おい!。よしこ!。だるまさんが転んだでもやるか?!。」
と言うと、
「わたしは、やってもいいけど!。」
と言い、友達に訊くと、
「いいよ!。」と言ったので、
4人で、夕日が当たり一面を照らすまで、やったとさ!!!!。

これで、お。し。ま。い。

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