僕らは探検隊 T (4)

空き缶につりの仕掛けを入れるとふたをして、
缶きりで取れてる隙間を埋めるために拾ったビニールですっぽり包んだのでした。
そして掘った穴にそれを入れると、掘り出した土を入れたのでした。
土を平らにならすと、その上から草を植えたのでした。

「よし、これでわからないぞ!」そうトコちゃんが言いました。
「でも周りの土と色が違うよ!」ヒロちゃんが言いました。
「じゃあ!乾いた砂を持ってきてかければわからなくなるよ!」
シュンちゃんが言いました。
「よーし!。俺が持ってくるよ!」そう言って、
ユキちゃんが近くの乾いた砂を両手で持ってきました。

そしてそれを上からまきましたが、それではぜんぜん足りませんでした。
「よし!みんなで持ってきてかけよう!」と、トコちゃんが言いました。
「うん!!!」みんなでそう言うと、砂を取り行き、それを持ってきてかけました。
「うまくいったぞ!」シュンちゃんが言いました。
「じゃあこれは四人だけの秘密の場所だ!」トコちゃんがいいました。
すると、「おー!!!!」そう四人が声をあげました。

「空き缶を探さなくちゃ!」ヒロちゃんが言いました。
「でもどうせ”メンチュウ”を捕まえても逃がすから、
大きいのをひとつ探せばいいよ!」トコちゃんが言いました。
「そうだね!」ヒロちゃんが言いました。

「じゃあ、みんなで手分けして大きな空き缶を探してきて、
一番大きいのを1つ選べばいいよ!」シュンちゃんが言いました。
「よーし!だれが一番大きいのを探すか競争だ!」
そうトコちゃんが言うと走り出しました。
つられてみんなも走り出しました。

大きな空き缶は、なかなか見つかりませんでした。
缶詰の空き缶はいくつもありましたが、それではしょうがありません。
少し大きなミルクの空き缶をユキちゃんが見つけました。
「何でこんなところにミルクの空き缶が?!」そう思いましたが、
ユキちゃんはそれを持っていきました。
ヒロちゃんは、缶詰の空き缶しか見つからなかったのでとりあえず、
それを持っていきました。
シュンちゃんは、プラスチックのバケツを見つけたのですが、
底にちかい横のところが割れていたのですが、
ほかに見つからなかったので、それを持っていきました。
トコちゃんは大きなプラスチックの”たらい”を持ってきました。

お兄さんが言いました。
「おい!その”たらい”どっから持ってきたんだ!」
「うん!土手を降りたところに、立てかけてあった!」
トコちゃんが言いました。
「そりゃあ!きっと。今日は天気がいいので干してあったんだ!」
「すぐもとのとこに、返してこい!」
「ちぇっ!せっかく重たいけど、持ってきたのに!」と、トコちゃんが言うと、
「じゃあ、俺がいっしょに行ってやるよ!」そうヒロちゃんが言いました。
そうして、ふたりは元あった場所に返しに行ったのでした。

「ユキちゃんのミルクの缶が一番大きいから一番だ!」
「俺のは大きいけど割れているから負けだ!」
そうシュンちゃんは言うと、拾ってきたほうめがけてそれを投げたのでした。
「やったあ!俺が一番!」そう言うと、
「俺が一番!俺が一番!」と、ニコニコしながらユキちゃんは叫びました。
「お前たちの中じゃあ、お前が一番大きいけど!あそこを見てみろ!」
そう言うと、指をさしました。
草がぼうぼうに生えてるところに、一斗缶がありました。

「穴あいてない?!」シュンちゃんが言いました。
「あいてないよ!もう調べたから!」と、お兄さんが言いました。
「なあーんだあ!。あんなに大きいのじゃあ1つでいいね!」そう言うと、
ユキちゃんは、ミルクの缶を見つけた場所に返しに行きました。
トコちゃんと、ヒロちゃんが戻って来ました。
すぐにユキちゃんも戻ってきました。

「それじゃあ!これから”メンチュウ”をだれが一番多く捕るか競争だ!」
「もうすぐ”そこ”になるから靴を脱いで準備しとけ!」
「お兄さん!みんなが”そこ”って言ってるけどそれなに!??」
一番年下のユキちゃんが訊きました。

「”そこ”か!?」
「どう説明しようかな?!」
「海でも川でも1日にだいたい2回ぐらい水かさが増えるときと、
うんと少なくなるときがあるんだ!」
「一番水かさがなくなったとき、水が引いたときのことを”そこ”って言うんだ!」
「ふーん!」と、ユキちゃんが言いました。

「じゃあ!なぜウナギの小さいやつを”メンチュウ”ってゆうんですか?!」
またユキちゃんが訊きました。
「うるさいなあ!”メンチュウ”は昔からそう言ってたから!」
とお兄さんが言うと、
「じゃあ!、マルタやボラやウナギは?!」
とユキちゃんが訊いたのです。
「それも昔からそう言ってたから!」
とお兄さんが答えると、
「だれが最初にそう言ったのかなあー??!」
ユキちゃんが首をひねってそう言いました。

「そんなこと知るか!じゃあこれから始めるぞ!」
「1匹捕まえたら、そこにある木の枝で棒線を引くんだぞ!」
「2匹なら2本、3匹なら3本、わかったな!」
「じゃあいくぞ!。位置についてえ、よーい!。ドン!。」
そうお兄さんが言うと、みんな一斉に川に入っていきました。

ところどころに浅い水溜りができていました。
水につかってないで、上のほうはすでに乾いている石もたくさんありました。
「よーし1匹捕ったぞ!」お兄さんが大きな声で言いました。


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