ブログ小説 僕らは探検隊T (1)

近所に仲良しの四人がいました。
いちばん年上はトコちゃんでした。
その下は、同い年のシュンちゃんと、ヒロちゃんでした。
一番下は、ユキちゃんでした。
五月の暖かいある日のことでした。

シュンちゃんのお姉さんの同級生の男の子が探検に行かないかと、
四人を誘ったのでした。
トコちゃんより三つ年上だったのでみんなは、お兄さんと呼びました。

「どうするみんな?!」トコちゃんが言いました。
「行ってもいいけど、どこ行くんだろうな!?」シュンちゃんが言いました。
「俺は、あんまり行きたくはないけど!」
「だってあのお兄さん。よく知らないもん!」と、ヒロちゃんが言いました。
「みんなが行くって言えば行くけど!」ユキちゃんが言いました。

「じゃあ、行くだけ行って、いやんなったら帰ってこよう!」
「それならみんな行くだろ!」一番年上のトコちゃんが言いました。
ほかの三人は、「うん。」と返事をしました。
「お兄さん!。行くだけ行くけど!いやんなったら帰るから!」
そうトコちゃんが言いました。

「お金持ってるか?」お兄さんが訊きました。
「俺、持ってないよ!」トコちゃんが言いました。
「俺も!」「俺も!」シュンちゃんとユキちゃんが言いました。
「100円、持ってるけど!」ヒロちゃんが言いました。
「じゃあ、みんな100円もらって来い!」お兄さんが言いました。

「遊ぶのに、100円くれって言ってもくれないよ!」シュンちゃんが言いました。
「学校で使う文房具を買うからっていえばくれるよ!きっと!」
お兄さんが言いました。
ヒロちゃん以外の三人は家に帰ったのでした。
お兄さんの言ったとおりに言うと、
トコちゃんはお母さんから100円もらってきました。
シュンちゃんもお母さんから100円もらってきました。
ユキちゃんは両親が共働きだったので、おばあさんから100円もらってきました。

「じゃあ、いくぞ!」お兄さんがそう言うと、そのあとにみんなついて歩いて行きました。
「川沿いに、川口のほうに行くからな!」
川沿いの堤防に出ました。
そこを下っていけば川口に出ます。

途中堤防のところに丸い石が2,30個転がっていました。
「おい!この丸い石をうまくきって川に何回水面に飛ばせるかやろうぜ!」
お兄さんが言いました。
そう言うとすぐに丸い石を持って水面めがけて投げたのでした。
「1。2。3。3回か!」お兄さんが言いました。

「おお!。すげえ!」一番先にユキちゃんが言いました。
「よーし!」そう言うと、トコちゃんが投げました。
「1。2。ちぇっ!2回だ!」
「よしこんどは俺が!」そう言うと、シュンちゃんが投げました。
「1。2。ちぇっ!2回だ!」
「1。2。やっぱ2回だ!」ヒロちゃんが言いました。
「よーし!2回やってやる!」一番年下のユキちゃんが言いました。
「ズボッ!」「ちぇっ!やっぱだめか!」
ユキちゃんがそう言うとみんなが笑いました。

それからみんなは、できるだけ平らで厚みの少ない石を、
そのあたりで探し始めました。
「よーし!、いいのを見つけた。」お兄さんが言いました。
「みんないくぞ!。いいか見てろ!」
そう言うと、みんなが石を探すのをやめて、いっせいにお兄さんのほうを見たのでした。
「1。2。3。4。5。よーし!やったあー!。」
「すげーえ!」みんな一斉に言いました。

「よーし、俺も!」そう言うとトコちゃんが投げました。
「1。2。3。4。だめだ!」
「次は俺が、」そう言うと、シュンちゃんが投げました。
「1。2。3。だめだ!3回しかいかない!」
「よーし、こんどは俺だ!」「1。2。3。」「なーんだ!」
がっかりしたように、ヒロちゃんが言いました。
「よーし、俺も3回やるぞ!」そう言うと、ユキちゃんが水面めがけて投げました。
ところが上半身ばかりに力を入れたので、足を滑らせて転んでしまいました。
転ぶ寸前で石を投げ終わったので、うまく水面をとらえて3回できたのでした。
「やったあ!」「よかった3回できて!」そう笑顔で言ったのでした。


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