明日のことは過去のこと 第三巻 第三章(8)

ナアムが最初の検査をするのを見守っていた神は、
少し心配そうでした。
遺伝子の書き換えができたのをナアムが確認すると、
「確認できましたね!。」すぐに神がそう言うと、
「はい!。確認できました!。」と、ナアムが答えたのです。
「ではその調子で続けてください!。」
神はそう、うれしそうに言いました。

ナアムもうれしそうに、「はい!。」と、答えたのです。そして、
「あとは神との打ち合わせどおりに、時間設定をしてありますので、
宇宙船は、自動で地球との往復をおこないます!。」
「何か不具合があったら、
わたしのほうに連絡が来るようになっています!。」と、言ったのです。

「医療器械に何か異常があったら、神にすぐ伝えますので!。」
「よろしくお願いします!。」
そうナアムが言うと、
「わかりました。呼ばれないに超したことはありませんが?!。」
「それと、100日以上続けなければならないので、
あの時間割で本当にいいのですか?!。」
と、神が言いました。
「はい!。だいじょうぶです!。よろしくお願いします!。」
そう答えたナアムでした。

その時間割とは、
0時から8時までナアムが検査を行い。
8時から12時まで神が検査を行い。
12時から13時までナアムが検査を行い。
13時から17時まで神が検査を行い。
17時から23時までナアムが検査を行い。
23時から24時(0時)まで神が検査を行うものでした。

神は任務が100日以上に及ぶことであり、
この先、船団の医療器械が完成したあとの検査も考慮して、
ハーンの承諾を得て、医療任務者として来ている、
船団の医療室の医療長と、副医療長は残って、
検査を憶えてもらうことを考えていました。

ハーンが神の宇宙船にやってきました。
「どうですか?!」ハーンが神にそう訊くと、
「はい!。順調に遺伝子治療はできています!。」
「ありがとうございます!。」
そう神は礼を述べると、
「ハーンまた頼みたいことがあるのですが?!。」
そう言うと、ハーンが、
「ナアムはまだ若いので、
すべて自分でやろうとする傾向があります!。」
そう言ったあと、
「頼みとは、なんでしょうか!。」
そう訊いたのです。

「じつは、これから100日以上に及ぶことなので、
この先を考えると、医療任務者として来ている、
船団の医療室の医療長と、副医療長は残って、
検査を憶えてもらうことにしたいのですが?!。」
「ナアムは今の時間割でだいじょうぶと言っていますが?!。」
「わたしも設計の事を考えると、この時間割では、
なかなか設計は順調には進みませんので!。」
「あなたからナアムにうまく言ってほしいのです!。」
そう、神はハーンに言ったのです。

「わかりました!。
医療長と副医療長は、続けて任務者として残ってもらいます!。」
と言ったあと、ハーンはしばらく考えて、
「ナアムには、わたしからの提案として言いましょう!。」
「それでいいですか?!。」
そう言うと、
「もちろんです!。」
そう神はうれしそうに言いました。

「ナアムの任務時間が終わるのはあとどのぐらいですか?!。」
そうハーンが訊くと、
「まだ6時間以上あります!。」
「わたしは設計を進めたいので、これから設計室に行きます!。」
「あとはよろしくお願いします!。」
そう言ってから、会釈をすると、神は設計室に行きました。


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