ブログ小説 明日のことは過去のこと 第三巻 第三章 (1)

指令室のブザーが鳴り、スクリーンが映し出されました。
そして、コンピュータが説明し始めたのです。
説明が終わると、スクリーンには、ミョウホーが映し出されました。

「船団長!。副船団長!。以上のように決まったのですが、
これで!7日間と12時間。
試してみたいのですが、どうでしょうか?!。」
そうミョウホーが言うと、ハーンが、
「いいでしょう!。」
「これでやりましょう!。」
「24時間交代と言われたら、どうしようかと思いました!。」
そう笑って答えたのでした。

「地球時間に設定したのは、いい案だと思います。」
「その案を出したのは、ミョウホーとアミダーですか?!。」
そうハーンはミョウホーに訊いたのです。
「はい!。そのとおりです!。」
「船団長はすべてお見通しですね!。」
そうミョウホーは笑みを浮かべて答えました。

「ああそれから!。彼女たちには、
”おしゃべりはほどほどに!”と、伝えといてください!。」
「これからあと二時間と10分ほどで、地球時間で設定した時間割の、
勤務時間の始まりになります!。」
「それまでは、わたしたちふたりで勤務しますから、
いつもにように10分前に、指令室に来てください!。」

そうハーンがミョウホーに言うと、
「わかりました!。では二時間後に!。」
と、ミョウホーが言い終わり会釈すると、
画面のスイッチを切ったのでした。

「船団長が、”おしゃべりはほどほどに!”って言ってたぞ!。」
と、ミョウホーが言うと、
「聞こえてますーう!。」
「おしゃべりは女の性(さが)なのよ!。」(佐賀(県)か?!。)
そうレンゲが言いました。
「船団長は、女性同士勤務することがあるから、
先に釘をさしたのよ!きっと!!。」
そうニョライが言いました。

「わたしもそう感じたわ!。」と、アマテラスが言うと、
「わたしだって!。」と、あわててレンゲが言いました。
その様子を見ていた男三人は、大笑いしたのです。

「なによーおー?!。」と、レンゲは言ったのですが、
「そーだ!。神の設計の手伝いをしなきゃならないから!。」
「設計をするのは久しぶりだから、資料室に行って、
準備をしなきゃあーね!。」
そう言うと、資料室に、スタコラサッサッと出かけたのでした。

「あいつ!。またうまいこと抜け駆けして!。」
そうアミダーが言うと、
「男が三人で笑ったりするからよ!。」
「だから、レンゲにうまくしてやられたの!。」
そうニョライが言いました。

「ほんとね!、しょうがないわ!。」
「かたづけをしましょう!?。」
そうアマテラスは言うと、最初にかたづけを始めました。
ほかの四人も、会議室のかたづけを始めたのです。

いっぽう指令室では、最初の勤務体制が始まるまで勤務する、
ハーンとナアムが、話をしていました。
「宇宙は広いのに、同じような形に進化するのですね!。」
「神の母星と、わたしたちの母星とは、
距離がものすごく離れているのに、目や鼻や口などの、
身体的特徴はすごく似ています!。」
「これはどういうことなのでしょうか?!。」
そうナアムがハーンに訊くと、
「ほんとですね!。」と、笑って答えました。

「わからないことが多いので、それが宇宙への調査となり、
やがて流刑地を見つける探査となり、わたしたち船団が、
この地球という星に出会えたのです!。」
「しかも!。地球を管理している神にも会えたのですから!。」
「そして神に助けられて、
こんどは、新しい医療器械を手に入れようとしています!。」
「何か不思議ではありますが、この先未来に起こることはすべて、
わたしたちに責任があるのです!。」
「未来のためにも、正しい決断が要求されるのです!。」

「神と話し合いをじゅうぶんして、
地球に生活する流刑者の未来を、考えなければなりません!。」
「これからはあなたが、すべての決断を神と相談して、
決めるのです!。」



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