明日のことは過去のこと 第三巻 第二章(8)

それは、昔からの方法でした。
重ねるとわかるのですが、
少し離れて見ただけでは、絶対というほどわからない、
微妙に大きさの違うコインを、ふたつ用意して決めるものでした。
審判が手の中でそれを混ぜ、右と左に少し離して置くのです。
審判が、「どっちが大きい?!。」か、「どっちが小さい?!。」か、
訊ねて、どっちかを言い当てるのです。
ふたりが同じほうを言った場合は、
先に「そっち!」といったものを優先させます!。
だからと言って、先に決めたほうが勝つとは限りません!。

レンゲが机の引き出しからコインを持ってきました。
「わたしが審判やるわ!。」
そう言うと、ふたつのコインを重ね合わせたのでした。
確認すると、手の中で混ぜました。そして、
テーブルの上に置くと、
「どっちが大きい!。」と言うと、
「こっち!。」と、「こっち!。」に意見がわかれたのです。
レンゲはうれしそうに、
「さあー!?。どっちかな?!。」と、言うと、
左のコインを右のコインの上に置きました。
下のコインが見えなくなったのでした。

「よおーし!。」そうアミダーが叫びました。
「そっちだったか!?。」そうミョウホーが言いました。
「アミダー!?。ところでどっち選ぶの?。」レンゲがそう言うと、
「1番目に決まってるさあー!。」
そう、がっかりしている、ミョウホーが言いました。
「俺は2番目でいいよ!。」そうアミダーが言いました。
「いいのか、本当に?!。」と、ミョウホーが言いました。
「お前がいちばん、一生懸命考えてくれたからな!?。」
そう、アミダーが言いました。

「じゃあ!決まりね!。」
「ミョウホー入力して頂戴!。」と、レンゲが言うと、
「じゃあ!入力するよ!。」そう言って、
ミョウホーが、コンピュータ画面に入力したのです。
「1番・ミョウホー。2番アミダー。3番レンゲ。4番ニョライ。
5番?。」
「テンショウ!。アマテラス!。」
「どっちが5番なんだ?!。」と、ミョウホーが言いました。
「わたし6番目でいいわ!。」そうアマテラスが、言いました。

「テンショウ!。5番でいいのか?!。」
そうテンショウにミョウホーが訊くと、
「アマテラスが6番でいいなら、5番でいいよ!。」
そう、テンショウが答えたのです。

「じゃあ!。5番・テンショウ。6番・アマテラス。」
「よし!。入力・・・・・・よおーし!。間違いないな!。」
そう言って、画面を見て確認をすると、ミョウホーが、
「あと!。時間なんだけど!?。」
「設定を、地球に流刑者を送り終わるまで、
地球時間に合わせたほうが、いいと思うけど!。」
「みんなの意見を聞かせてほしいんだ?!。」
そう、みんなに訊いたのです。

「俺もさっき、ミョウホーと話したけど!。」
「そのほうがいいと思う!。みんなは?!。」
そう、アミダーが言いました。
「ミョウホーとアミダーがそう言うのなら、まず間違いないわね!。」
「わたしもそれでいいわ!。」
と、レンゲが言いました。
「わたしも!。」と、ニョライが言いました。
「俺もいいよ!。」「わたしもいいわ!。」
そう、テンショウと、アマテラスが続けて言いました。

「じゃあ!。地球時間に設定するよ!。」
「よおーし!。・・・・・・設定完了!。」
「次は、勤務時間の設定だけど!。」
「何時間勤務にする?!。」
「アミダーと、さっき話したときは、8時間。10時間。12時間。
16時間。24時間。」
「勤務時間としてはそのぐらいかなあー?!。」
「そう話したけど!。」
「みんなはどうかな?!。」
そう全員に、ミョウホーが訊いたのです。

「地球時間は1日24時間だよね!?。」
「地球軌道上じゃあないから、感覚がわからないけど!。」
「今は、戦闘態勢には入っていないから、
俺は、何時間でもいいよ!。」
そう、テンショウが言いました。
「わたしも!。」と、アマテラスが言いました。
「戦闘態勢に入っていなくても、1日勤務は、疑問だな?!。」
「8・10・12・時間のどれかだなあー!?。」
そう、アミダーが言いました。

「わたし!。神の宇宙船に設計の手伝いに行くのね!。」
「だからその時には、船団長に変わってもらわなければならないから!?。」
「長いと船団長に悪いし!。」
「やっぱり、8・10・12・時間のうちどれかね!。」
そうレンゲが言いました。
「ニョライは?!。」と、ミョウホーが訊ねました。


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