明日のことは過去のこと 第三巻 第一章(7)

「ではそろそろ、出かけましょう!。」
「みんなも集まっているころでしょうから!。」
ハーンはそう言うと、
ゆっくりと、ナアムの宇宙船に向かって、歩いていきました。
神とナアムとレンゲは、そのあとをついて行ったのです。
ナアムは宇宙船に入ると、すぐに母船に連絡したのです。
ミョウホーがでました。

「はい!。副船団長!。こちらミョウホーです!。」
そう答えると、
「食事の支度は整っていますか?!。」
そう訊くと、
「はい!。準備はすべて整っています!。」
「あとは皆さんが来れば、自動防御システムに切り替えます!。」
そうミョウホーが言うと、
「了解しました!。今からこちらを出発します!。」
そう言うと、母船へと向かったのです。

母船の出入り口では、指令室勤務の者が出迎えに出ていました。
宇宙船からハーンと、神が続けて出てきました。
みんなお辞儀をして出迎えたのでした。
あとから、ナアムとレンゲが出てきました。

「神!。こんど新しく指令室勤務になった二人を紹介しましょう!。」
そうハーンが言いました。
「彼が”テンショウ”です!。」
そう紹介された彼は、一歩前に出てお辞儀をしました。
「そして彼女が、”アマテラス”です!。」
そう紹介された彼女も、一歩前に出てお辞儀をしました。
そして神も、お辞儀をしたのでした。

「ではみんな揃ったところで、”食事の間”に行きましょう!。」
ハーンがそう言うと、
「船団長!。今から防御システムのスイッチを入れますので、
確認をお願いします!。」
そう、ミョウホーが言ったのです。
「そうですね!。では、わたしとミョウホーが指令室によってから、
行きますので!。先に行っていてください!。」
そうハーンは言うと、ミョウホーとふたりで指令室に向かったのです。

「ではわたしたちは、”食事の間”にまいりましょう!。」
「神!。こちらです!。」
そうナアムは言うと、先頭に立ち、歩いていったのです。
神はナアムのすぐ後ろを、ついて行きました。
ほかの者たちは、神のあとをついて行きました。

神たちは”食事の間”に着くと、指定されていた椅子に座ったのでした。
「神はそちらにお座りください!。」
そういってナアムは神の座る席を指定したのです。
みんな座ったのを確認すると、神が、
「ハーンに言われたのですが、この部屋の名前を
どんなものがいいか考えてみてください!?。」
そう言ったのです。すると、
「みんな何かよい名前はありますか?。」
「どうでしょう!。」
と、ナアムが言ったのです。

「こちらに来る前に神が”女性のほうがよいでしょう”と言ったので!、
レンゲに訊いたら、ニョライのほうがよい考えがあるかもしれないと、
答えたのですが?!。」
「女性的なニョライとしては、何かありませんか?!。」
そうまじめな顔でナアムがニョライに訊くと、
アミダーとテンショウがいっせいに、
「プッ」とふきだしてしまいました。

それを見たナアムは、大きな声で笑ってしまったのです。
そしてすぐに笑うのをやめると、
「別に、レンゲが女性的でないと言ってるんじゃあ!ありませんけどね!。」
そうナアムが笑いをこらえて言うと、
「ナアム!。」
「それじゃあ!わたしをかばっていることにはならないわよ!。」
と、レンゲが笑いながら言ったのです。

レンゲのことばを聞いたみんなは、大笑いをしたのでした。
神もつられて笑ったのでした。
そこに、防御システムのスイッチを入れて、
指令室をロックしてきたハーンとミョウホーがやって来たのです。

「みんなどうしたんだね?!。」
「大笑いして?!。」
そううれしそうに、ハーンが訊くと、
「レンゲがちょっと、笑かせてくれただけですよ!。」
と、アミダーが言ったのです。すぐレンゲが、
「いいえ!。船団長!。わたしはふつうに言っただけですよ!。」
「みんなが勝手に笑ってるだけですから!。」
そううれしそうに言ったのです。

「そうかね?!。」
「笑うのは身体によいから大いに笑いなさい!。」
そううれしそうに言ったのです。
「ナアム!。笑いすぎ!。」そうレンゲが言うと、
ナアムは急に立ち上がり、・・・


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