明日のことは過去のこと 第二巻 第二章(7)

「では!。食事のときにでも聞いてみましょう!。」
神はうれしそうに言いました。
「ベッドの部屋は見たので案内は結構です!。」
神がそう言うと、
「わかりました!。」
「では、特別来賓室へ戻りますか?!。」
レンゲが神に訊きました。

「そうですね!。戻りましょう!。」
二人がその部屋を出ると、すぐに神が、レンゲに言いました。
「部屋はすぐそこなので一人で戻ります!。」
「あなたはお仕事があるでしょうからそちらを優先させてください!。」
すると、
「指令室の指令で神のお世話をするように言われて来ていますので!。」
レンゲはそう言うと微笑みました。

「そうですか?!」
「では一緒に部屋まで戻りましょう!。」
神が歩き出すと一歩後ろからレンゲがついて歩きました。
レンゲは部屋の近くに来ると足早に入り口まで行き、
入り口のドアを開けたのです。

神が部屋に入るとすぐ続いてレンゲも入りました。
入るとすぐにレンゲが言いました。
「このソファーは右側が硬いつくりになっていて、
左側が軟らかいつくりになっていますので、
お好みでお好きなほうにお座りください!。」

テーブルが真ん中にあり手前側と向こう側に、
少し長めで大きめのソファーが置いてあり、
左右には2つづつ一人用の少し大きめのソファーが置いてありました。

「では、さっそく試してみましょう!。」
神はそう言うと、いろいろと場所を変えて座り、感触をみてみました。
「硬いほうも軟らかいほうも、それなりに、感じは良いですね!。」
そうレンゲのほうを向いて言いました。
「ありがとうございます!。」
レンゲはそう言うと、会釈をしたのです。
「そこに立っていないで、こちらに来て一緒に座りませんか?!。」

神は、ソファーから立ち上がりそう言うと、手招きをしたのでした。
レンゲはうれしそうに歩いていき手前のソファーのところまで行き、
会釈をしました。
神は長めのソファーの柔らかいほうに座りました。
レンゲもすぐ手前のソファーの神の前に座りました。

座ると神は、レンゲに訊きました。
「私が最初通された部屋ですが、ソファーはこの部屋のものと
ほとんど同じ感じでしたが、
体の大きな人たちもこのソファーを使っていたのですか?!。」
「小さくて使えないのでは?!。」

「はい!。ソファーは入れ替えました。」
「あのソファーはベッドにも切り替えられるものです!。」
「緊急のときの仮眠用に置いてあるのです!。」
「奥の大きなベッドで寝ても良いのですが、
もしベッドから落ちたら高さがあるので、
ケガをしてしまうかもしれません!。」
レンゲが少し笑って言いました。

神もそれを聞いて少し笑って言いました。
「あなたの種族は高くて大きなベッドに寝るのかと思いましたよ!。」
「寝相の悪い子供なら、すぐに落ちてケガをしますね!。」
「そうですね!。現実に起きたら笑い事では済みませんが!?。」
そう言うと二人で少し笑いをこらえました。

「話は変わりますが、少し聞いても良いですか?!。」
レンゲがまじめな顔をして言いました。
「もちろんです!。何ですか?!。」
神はそうレンゲに言いました。

「はい!。今お一人で宇宙船で暮らしてるそうですが?!。」
「以前は誰かと暮らしていたんですか?!。」
とレンゲが言うと、
「はい!。わたしが最初に地球の管理者としてきたときには、
9名の補助任務者という名前の、
私の任務を補助してくれる人たちが、一緒にいました。」

「わたしたちは、地球の管理者として代々”神”と名乗っています!。」
「通常200年ごとに交代していたのですが、
私の母星と宇宙協定に参加していない異次元の人たちとのあいだで、
戦争がおきてしまいました。」
「補助任務者のうち優秀なのですが歳をとった二人を除いて、
ほかの者たちは母星へ戻りました。」
「ですので長いあいだその二人とわたしと3人で、
地球の管理をしていたのです!。」


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