明日のことは過去のこと 第二巻 第二章(6)

「ところで改造した部屋を覗いても良いですか?!。」
するとすぐにレンゲが答えました。
「もし興味がありましたら、私がご案内いたしますが?!。」
神が言いました。
「ありがとう!。」
「では!。見せてもらいましょうか!?」
「はい!。喜んでご案内いたします!。」
レンゲはうれしそうに言いました。

「夕食の時間までまだ地球時間で1時間ほどありますが!。」
「お疲れではありませんか?!。」
レンゲは神を気づかい言いました。
「ありがとう!。」
「わたしは、あなたがたと違い、旅をしていませんから、
いろんな旅のあいだに起こった出来事を、
聞かせてもらいたいのです!。」
「大きな人の話は興味があります!。」

「それならば、船団長にお聞きになれば話してくれると思います!。」
「ではまず、彼らをこの船に招待したときに、
しばらく滞在するために作った、改造した部屋をご案内します。」
「今許可を取りますので少しお待ちください!。」
レンゲはそう言うと、部屋にある電話から指令室へ電話したのです。
すぐにつながり、許可を得たのです。

「許可を得ましたので、ご案内します!。」
「5つの部屋は、ほとんど一緒のつくりですので、
一つ見ればよいと思います!。」
レンゲがそう言うと、
「あなたにお任せします!。」
神はそう言い、
「わかりました。では、一番近い第5来賓室にご案内します!。」
と、レンゲが言いました。

「こちらになります!。」
そういうと早足でレンゲは入り口まで行き、ドアを開けたのでした。
最初通された、第1来賓室と同じようでした。

「ほんとに同じつくりのようですね!。」
神はそう感想を言いました。
レンゲは、入ると足早に左のドアのところに行くと、
「こちらがトイレと、洗面所になっております!。」
入って右が洗面所で左の奥がトイレでした。
トイレと、洗面所はカーテンで仕切られているようでした。

「一応、カーテンで仕切るようになっていますが?!。」
「使ってはいないようでした!。」
レンゲがそう説明しました。
トイレは円筒状になっていてまん中に穴があいているものでした。
通常神たちが使うものの1.5倍から2倍ほどあるとても大きなもので、
円筒状の上に座るとセンサーですべてがわかる仕組みになっていました。
お湯でお尻を洗浄して乾かす、自動式のものとほぼ一緒の構造でした。

「これは大きい!。」
「しかも高さがある!。」
神はそう言うと少し笑いました。
普通の人なら跳び箱にひょいっと飛び乗る感じでいかなければ無理です。
地球の長さで1mほどの高さがありました。

「普通の人が使おうと思えば、使うことはできます!。」
レンゲが言いました。
「ではためしに今使ってみようかな?!。」
神がそう冗談で言うと、
「え!。今ですか?!。」
レンゲが顔を赤くして言いました。

すると神は、
「冗談です!。」と言って笑ったのでした。
「そうですよねえ!。」とレンゲも言い、
二人で一緒に笑ったのでした。

「では次にまん中の部屋に行きましょう!!。」
次のまん中の部屋に入ると神は思わず、
「わーあー!!。」
と声を上げました。
入ってすぐのところに着替え用にと思われるワゴンが置いてあり、
左にはシャワー室があり奥に風呂桶がありました。
風呂桶が高さ1m幅2m長さ3mほどのとても大きなものでした。

大きな人たちが利用したものを見て神は、
その人たちを実際に見てみたいと思いました。
「この部屋を使った人たちの映像は残っていないのですか?!」
神はレンゲに訊きました。

「はい!。映像は残っています!。」
「船団長に見たいと言えば見せてくれると思うんですが、
じかに聞いていただけますか?!」
レンゲはそう答えました。
「そうですか?!。」


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