明日のことは過去のこと 第二巻 第二章(4)

「はい!。治療を試すために医療用の人間ロボットを2台と、
記録用機械を1台はぜひ必要だと考えます!。」
「今の時点で思い浮かぶのはそれだけです!。」
「ほかに必要と思われるものがあったら、許可申請をしたいと思います!。」
ナアムはそう答えました。

「わかりました!。それは許可します!。」
「ではほかにもあったら許可申請をしてください!。」
「神よ!。お疲れになったでしょう!?。」
「ナアム!。神を第1来賓室に案内してください!。」
「食事を一緒にとりたいと思いますが、まだ少し時間がありますので、
そちらでお待ちください!。」
そうハーンは言うと会釈をして会議室から出て行ったのでした。

「では、第1来賓室へご案内します!。」
ナアムと神は会議室を出ると、
歩いてすぐのところにある部屋に入りました。
「ここがそうです!。」ナアムがそう言いました。

真ん中に少し大きめで長めのテーブルがあり、向こう側には、
そのテーブルより長い幅の大きめのソファーが置かれていました。
左右には一人用の大きめのソファーが置いてあり、
テーブルの手前には何にも置いてありません。
ソファーの奥には3つの入り口が見えました。

「左の奥の入り口は、入るとトイレと、洗面所になっております。」
「真ん中の奥の入り口は、入るとシャワーとお風呂になっております。」
「右の奥の入り口は、入るとベッドが置いてありますので、
少しのあいだ横になられたら良いと思います!。」

そうナアムは説明すると、
「これからあなたの宇宙船に、もって行くものを、
考えたいと思いますので、これで失礼します。」
と言ったので神は、
「そうですか!?。」
「いろいろありがとうございました。」
そう礼をを述べると、
ナアムは、神に向かってお辞儀をしてから、部屋を出て行きました。

神は、ナアムが言ったとおり、少し疲れたと思ったので、
ベッドのある部屋の入り口まで行きました。
部屋に入ると、かなり大きなベッドが置いてありました。

神は、”この部屋はすべて大きめの作りになっている”と思いつつ、
ベッドの上で仰向けに横になり、手足を伸ばしました。
そして天井を見ると、
天井までの高さが地球の長さで5〜6mほどあったのです。
神は、”この部屋の大きさでは、巨人が来ても大丈夫だな!”
そう思ったとたん、部屋のスピーカーから女の人の声がしました。
そしてすぐにテレパシーの声で話してきたのでした。

「申し訳ございません!。」
「船団長が、神をお通しする部屋を間違えて、
副船団長に言ってしまいました。」
「神をお通しする正しい部屋にご案内申し上げます!。」
「入ってよろしいでしょうか?!。」
そう言ってきたので神は、
「どうぞお入りください!。」
「今入り口の部屋に行きますから!。」
と答えて、ベッドから降り、入り口の部屋に向かいました。

入り口の部屋にいたのは、レンゲでした。
神がベッドの置いてある部屋から出てきて、レンゲの顔を見ると、
レンゲは、お辞儀をしたのです。
そして言いました。

「申し訳ございません!。」
「ここ何年か私たち種族での会話しかしてなかったので、
思わず私たちのことばで呼びかけてしまいました!」
神は笑みを浮かべて言いました。
「そうでしたか!。」
「それで理解できました!。」
「ではご案内いたします。」「お先にどうぞ!。」
レンゲはそう言うと神を先に部屋から出したのです。

神から一歩下がって言いました。
「右側の青い色の入り口の部屋になります。」

「わかりました。」
神はそう答えると歩き出しました。
彼女もそれに合わせて歩いていきました。
入り口の少し手前に来ると彼女は早足で入り口まで行き、
会釈をして言いました。
「こちらは、特別来賓室になります!。」
「どうぞお入りください。」
入り口のドアが左右に開きました。


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