明日のことは過去のこと 第一巻 第三章(5)

ほほを伝わって落ちた涙が彼女の顔に落ちました。
彼女は顔を上げて神が泣いているのを見ました。
「どうしてそんなに泣いているんですか?!」
「うれしくて、うれしくて泣いているんです!」
「きょうは沈むまで見ていましょうか!」
「ええ!」
神は彼女の肩に手を回し、ふたりは夕日が沈み終わるまで見ていました。

家に戻ったふたりは、月あかりの中、きょうの出来事について話したのです。
ふたりでいろいろなことを語り合ったので、あっという間に時間がたってしまいました。
「もう寝ようか!?」神が言うと、
「ええ」彼女はそう言うと仰向けに寝たのでした。
神が彼女の顔に顔を近づけていくと彼女はかるく目を閉じました。

身体を彼女の頭のすこし上に持っていきひざまずきました。
やさしく両手を彼女のほほに当てるとやさしくほんの少し唇を吸ったのでした。
キスをしたのです。
おでこに、次は閉じている両まぶたにそして言いました。
「ちょっと顔を横にして」彼女は神の言うままに顔を左に向けました。

耳にキスをしようとしたとき突然、
「くすぐったい!くすぐったいです!」彼女は身をよじって言いました。
神の息が耳の中に入ったようでした。
「くすぐったいかもしれないけど身体を動かさずに、目を閉じて我慢してみてください」
彼女は言われたように我慢してみました。
神がもう一度耳に息を吹きかけると、最初はとてもくすぐったかったのですが、
なんともいえない感じを体験したのでした。

「今度は顔を右に向けて」神は言いました。
そして同じように軽く息を吹きかけました。
彼女は最初ものすごく、くすぐったかったのですが、
身体を動かさずに我慢していると、なんともいえない感覚を感じたのでした。

彼女は少しのあいだ、余韻にしたっていましたが、
目を開けて神に聞きました。
「この感覚はなんなんでしょうか?」
神は笑みを浮かべて言いました。「なんなんでしょうねぇー?!」
「目を閉じて、くすぐったくても我慢しててごらん!」
彼女は言われたとおりにしました。
耳のところからうなじにかけて、
唇を皮膚に触れるか触れないか微妙なところで息を軽く吹きかけながら移動すると、
彼女は思わず小さな声をあげました。

「あ、あ、」
そう言ったあと、彼女の肌全体がピンク色に変わっていき、
女性の特徴を示す部分に変化が現れたのでした。
神はちょっと調子に乗り過ぎたと思い途中でやめたのでした。
彼女は目を閉じたまま言いました。
「やめないで!。つづけて!」
「お願い!。お願いします!。」
神は彼女の中の「女そのもの」をすこし目覚めさせてしまったと感じたのでした。

首のところから徐々にゆっくりと胸に下がっていきました。
「いい、いい、」
そう言ったあと肌のピンク色が少し濃くなりました。
乳房全体をやさしく下から徐々に円を描きながら上に移動させたのでした。
そしてときどき「う、う、」と彼女は小さく声を出したのでした。
もうすでに硬くなっている乳首を見て神はききました。

「感じてるの!?」
「ええ」彼女は、かすかに聞こえる声で言いました。
それから神は、彼女の硬くなっている乳首を、吸ったのでした。
「おー!。」「おー!。」と、彼女は大きな声を出したのでした。
それからふたりは、何度も愛し合ったのでした。

翌朝、神が目覚めると彼女はもうかまどに火を熾していました。
芋が焼けた香ばしい匂いがしていました。
神は、身体が少しだるいのを感じていました。
「きのうは少し張り切りすぎたかな?!」そう心の中で思いました。

いっぽう彼女はすごく元気でした。
神は起き上がって言いました。
「おはよう!」
「おはようございます!。」彼女は神のほうに振り向き、言いました。
「朝食のしたくがもうすぐできますので、顔を洗ってきてください!」
ニコニコしながら言ったのでした。
「はーい!」神も彼女の笑い顔を見て「ニコッ」として答えたのでした。
そして小川で顔を洗い戻ってきました。

朝食を済ませると、ふたりで朝食のあとかたずけをしたあと泳ぎの練習をしたのでした。
まず最初は浮く練習からしました。
波がほとんどない午前中にやりたかったのです。
ふたりで手をつないで水ぎわまで来ると、手を離し、
両方の小指を口の前にもって来てつばをつけました。

そしてそれを耳の穴の中に入れました。
それを見ていた彼女はびっくりしました。
「海水を耳の中に入れないためです。
海水が耳の中に入ってしまいそのままにしていると炎症をおこし化膿して危険です。
ほかにもいろいろな方法がありますが、きょうはこのやり方にしました。」
「わかりました」彼女はそう言うと同じようにして、耳につばを入れたのでした。

神は左手を彼女の膝の下に回し、抱きかかえました。そして言いました。
「水の上に仰向けに寝ていると思いなさい。」
「絶対に、力を入れてはだめです。」そう言うと、海に入って行きました。
水面が腰あたりに来るところまで行き、彼女に言いました。
「足を伸ばして!。手はからだにつけたまま。そのまま力を抜いて!。
あごを上げて!。そう、その調子!。」
「よーし!。できた!。浮いたよ!」そう言うと彼女を抱き上げたのでした。
神が彼女に泳ぎを教えている頃、宇宙船では!?。


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