明日のことは過去のこと 第一巻 第一章(5)

村人が山を下ったのを確認すると、神が来ました。
手には、携帯電話のような箱状の物を持っています。
それを女の皮膚に直接触れないように、
皮膚の上からかざしてからだ全体を調べているようです。

最初のひとりを調べ終わると、なにやらスイッチをいじって、
データを送っているようでした。
そして二人目を同じように調べてデータを送っているようでした。
三人目も同じでした。

しばらくすると箱状のものから「ピー」と言う音が鳴りました。
そして音楽のような音が聞こえてきて、目は箱状のものを見ていました。
音楽のような音が消えると、円盤が現れました。
やはり最初に影のようなものが現れそれがすぐに円盤に変わり現れました。

前の長老を連れに来た円盤と同じようでした。
オレンジ色の光線を女に当てると、
吸い込まれるように円盤に入っていきました。
三人とも入っていきましたが、
竹でできたタンカのようなものはそのまま残っていました。
そして円盤は、姿を消しました。

1時間ほどすると、こんどは大きな山を5つ越えた村の神殿の上に現れました。
その神殿に女たちを降ろすと円盤は、すぐ消えてしまいました。
女たちに何か手術をしたようですが傷跡などは残っていません。

神は寝ていたその村の長老を起こして言いました。
「お前たち村のものは、よく働き、神を敬うので、ほうびを取らす。」
「はっ、はあー」
「神殿に女が三人眠っている」
「お前がそれぞれに相手の男を選び、子供をたくさん産ませて、
この村をもっと繁栄させるのだ。いいな!」
「はっ、はあー。承知いたしました。」

妻たちを起こし、村人を全員長老の家の前に集めさせました。
「今、神からのお告げがあった。」
「村のものみんながよく働き、神を敬うのでほうびをもらったのだ!」
「神殿に女が三人いる。」
「その三人の女に子供をたくさん産ませ、この村をもっと繁栄させるのだ!」
「これからすぐにその三人の女を連れにいく。」
「したくをするのだ。いいな!」
「ハッ、ハアー」そう村人たちは答えると、急いでしたくをしました。

村の長老が先頭でたいまつを持ち、長老が選んだ若者12人が、
竹で作ったタンカのようなものと、たいまつを4人で1個持ち、でかけました。

神殿に着くと神の言ったとおりに女が三人眠っていました。
長老は若者たちに命令して女を仰向けに寝かせて、
手首、足首を竹で作ったタンカのようなものに縛り、腰のところも縛らせました。
急いで山を下って村に戻りました。
そして長老の家に女たちを寝かせて、若者たちは、それぞれの家に帰りました。
連れてきた女三人を、妻たちにみはらせて長老は眠ったのでした。

長老が朝起きたときもまだ三人の女は眠っていました。
長老は薬を作り女たちの鼻の穴にその薬を塗りました。
するとすぐに女たちは、目を覚ましました。

そして長老は言いました。
「お前たちは、神がわれわれに与えてくれた」
「この村で暮らし、たくさんの子供を産むのだ!」
「これからお前たちの夫を選ぶ儀式を行う」
そして女たちを長老の家の前にそれぞれ立たせました。

女たちは円盤の中で神に言われていたのでした。
「お前たちの命は助けてやる。神の私が!」
「そのかわり、ほかの村に連れて行く。」
「村に着いたら長老の言うとおりにしなければならない!」
「長老の言葉は神の言葉である。いいなわかったな!」

女たちは言いました。
「ハッ、ハアー。わかりました。」
そして女たちの記憶をすべて消してしまいました。

記憶をすべて消した後、女たちを洗脳したのでした。
「お前の命は助けてやる。神の私が!」
「長老の言葉は、神の言葉である!」
「すべて長老の命令に従うのだ!」
何度もこの言葉を聞かせたのでした。

長老は、夫になりたい者をそれぞれの女の前に並ばせたのでした。
長老は言いました。
「あしたの日が沈む前に、とってきた獲物を持ってここに集まるのだ!」
「その獲物によって私がこの女たちの夫を決める。いいな!」
「ハッ、ハアー」そう答えました。
「では皆のもの。獲物をとりに行くのだ!」
一斉に、それぞれの目的の獲物取りに散って行きました。

長老は残った者たちに言いました。
「手分けして新しい家を3つ、あしたの日が沈むまでに作るのだ。いいな!」
「ハッ、ハアー」残った者たちがこたえました。
ふつう1日あればできるのですが、若者たちがみんないなくなったので、
時間がかかりましたが、次の日の今の時間で3時頃には出来上がりました。


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