アナログ音源再生計画 PART3 実践編

CD-Rの盤面タイトル記入の実践


注意!!ここに紹介する方法でタイトル記入を行いCD-Rの再生にトラブルが生じた場合
当サイトは一切の責任を負いません。あくまで自己責任で行ってください。


オリジナルCD-R制作の最終処理〜盤面・ジャケットタイトルを記入する
オリジナルCD制作のファイナライズ(最終処理)はCD-Rの盤面やケースジャケットへのタイトル記入・デザインという事になります。

 これを実行しないと、再生するまで中身が解りません。実はこの作業はアナログ音源のPCデジタル化作業と同等かそれ以上に手間のかかる場合もあります。
 簡単に済ませれば何とも無いのですがせっかくPart2で立派なオリジナルCDが完成したのですから是非盤面も、きれいに仕上げてあげましょう。

このページでは今まで補足情報に掲載した話題とリンクしてCD-Rメディア自体へのタイトル記入についての実践をとりあげています。ケースへのタイトル記入は別掲予定です。

 ここでは様々なタイトル記入方法のメリット・デメリットを主として制作時間(コスト)と保存・安全性の観点から、現実的な手法を考えていきたいと思います。


CD-Rメディア自体へのタイトル記入方法
方法は大きく分けて以下の区分になります。それぞれのコスト、安全性の目安も掲載しました。

 「安全性」というのはCD-Rが市販CDと異なりレーベル面は記録・反射層の上に直接印刷されており、記入方法により問題が生ずる可能性があるため比較対象に入れておきました。

 ※以下の掲載記事は管理人の考え、評価が入っております。メーカーの見解とは異なる事はご留意下さい。

タイトル記入方法の種別評価表
大区分 小区分 見映 手間 実費 総合費用 安全性 複数制作
ハンドメイド 手書き 注4
手描き 注1 注4 ×
ラベル貼付 部分シール ×注5
全面シール × × ×
直接印刷 専用機 注2 ×
兼用機 注2 注3
文字専用
【○×評価の区分】
[見映]◎最良 ○良好 △やや劣る ×劣る ?腕次第
[手間]◎かからない ○あまりかからない △ややかかる ×時間がかかる
[実費]◎最も安価 ○安価 △やや高い ×高い
[総合費用]◎最もお得 ○お得 △やや割高 ×割高 ?やりかた次第
[安全性]◎安全 ○ほぼ安全 △若干問題アリ ×やや危険
[複数制作]◎最適 ○適 △やや不向き ×向かない
注1:手描きの場合△としたが手間暇かけようとすると最も時間がかかる可能性大
注2:レーベルへの直接印刷の場合はデザイン制作時間+印刷時間の両方を考慮。この場合でも文字だけの場合と全面へデザインする場合では手間は全く異なる。
注3:兼用機をラベル印刷だけに使う場合は、かなり高になる。
注4:使用筆記具に注意する必要有り(ボールペンは不可)
注5:部分シールの貼付では大きさ・貼付位置により安全度が異なる

【記入方法の区分】
■ハンドメイド
名前の通り筆記具で直接レーベルにタイトルを記入する方法です。「手書き」は単純に文字だけを記入する場合、「手描き」は文字だけではなくデザインも自筆で行う場合の評価。

■ラベル貼付
タイトルを記入した粘着性のシールをレーベルに貼り付ける方法。小区分に掲載のとおり一部分に小さなシール(レンタル店でコードNo.などを貼り付けてある形式)を貼って識別する方法と、専用のラベルで全面に貼り付ける方法がある。

参考記事:CD-Rメディア盤面への部分シール貼付  CD-Rレーベルへのプリントの現状

■直接印刷
筆記具ではなく専用機やインクジェット兼用機で直接盤面にタイトルを印刷する方法。数年前までレーベルへ直接印刷するには数万〜10万円以上する専用機しか有りませんでしたが、現在ではEPSONやCANONのインクジェットプリンタの多くの機種で利用可能です。
さらに文字専用印刷機も発売されて非常に選択肢が増えました。

参考記事:CD-Rレーベル用インクジェットプリンタの使い勝手

【種別評価】
【見映え】見映えなら光沢全面シール

仕上がりの良さというか見た目の綺麗さです。手描きというのは評価が分かれます。絵心のある方が直接色々な色彩で描いたオリジナルであれば最高のものができるでしょう。
 ただし現実を考えると、せっかく自分だけのオリジナルCDの中身が完成したとして、失敗の可能性の高い手描きを時間をかけてやることがあるか?

一般的にいえば、全面シールの高級品(写真品質のラベル)を利用した場合が光沢があり最も美しく見映えがよい。プリンタブルタイプの直接印刷ではやや発色は劣ります。またホワイトレーベルは何度も使うと手垢で汚れが目立ちます。
 またシールにせよ、直接印刷にせよ所詮インクジェットですので退色が速いという現実も考慮に入れなければならない。(使用するインクによる)

【手間】手で書けば一瞬、凝って手間がかかるのも手描き
制作にかかる手間、時間です。一応ハンドメイドで、さっとタイトルなどを書き込めれば最も手間がかからないが、逆に凝り出すと簡単にはいかない。
 手間から言えば「タイトル・アーチスト名・録音年月日」程度を記入した部分シールを貼り付けるか文字専用のラベルライターで印字するのが最も簡単

【実費】機器を使わないハンドメイドが最安価
これはどう考えてもハンドメイドが最も安上がり。そして写真品質の全面シール貼付が最もコスト高になるというのは異存がないところです。

【総合費用】やっぱり手書きが安上がり
利用する機器や道具と制作時間を考慮したトータルコストの評価です。上記では単純に時間がかからない方法の評価を高くしてありますが「手間」「総合費用」については制作する方の考え方で全く見解が異なります。
 つまり「手間暇かけてこそ趣味の面白さがある」と考える方は上記表と逆に手描きでじっくりとデザインしたり、盤面全体に写真やタイトルを印刷する事は苦にならないからです。
こちらも1枚単価が安いCD-R並みの価格である、専用器具で貼る必要があることを考慮すると全面シール貼付が最もコスト高になるというのが事実でしょう。

【安全性】手書きと文字専用機の安全性が高い
カセットやMDのハーフケースにタイトルを記入する場合と最も性格が異なるのが安全性です。メディアメーカーでは原則、レーベル面へのシールの貼付は推奨していません。またハンドメイドの場合も筆記具に制約をつけています。
 こうした制約を考えると、無難な筆記具で手書きするのが最も安全だと「一応」はいえます。なお全面シールというのはレーベル面全体を覆って保護してくれるという効果も期待できるのですがカーステなどスロットインタイプのプレーヤでの再生で若干問題アリという事で△としてあります。しっかり貼り付ければほぼ安全と考えても良いのでは。

 直接印刷についてはプリンタブルタイプのCD-R自体が表面に湿気を吸いやすいので耐性に問題ありといわれた時期がありましたが現在は、ほとんど難点はクリアされていると思います。

【複数制作】同一品質印字は機械、スピードは手書き
記念の録音CDは、複数枚焼いて関係者に配付したいと考える場合が多いと思います。
そんな場合の制作のしやすさ、同一品質のものを作りやすいかという部分の目安です。
これは単品で制作する場合の手間とほぼ同じ傾向だと思います。
 手書きで簡単に済ませようと考えれば、最も速くできるので評価を高くしてありますが、全く同じ品質のものができる訳ではありません。
 「他者に渡すもの」という部分を特に考慮すると異論もあるかと思いますが簡便さという点から部分シールの貼付を◎にしてあります。盤面へ直接印刷する方法が全体的に複数枚の配付では優れています。


【総合評価】
コスト、手間、安全性全ての面で手書きが優位という結果になるのですが、最大の難点は「ヘタクソな字」(^^;
ふた昔前、カセットハーフへのタイトル記入は管理人も仕方なく手で書いていたのですが、こだわる輩は英字のゴム印、英字シールなどを貼っていた程活字への欲求は強い。つまりは手間暇かけても機械を使う。大体オーディオとかパソコンとか元々機械を使う事が多い趣味の分野では仕上げも機械でというのは必然的な事か。

 このページではレーベルへの直接印刷が専用機でしかできなかった時期からの比較を掲載してあるためシール貼付を全面貼・部分貼として取り上げていますが安価なインクジェット機で印字可能となった現在では手書きか直接印刷かという選択肢となるでしょう。


 
2005.9 LastUpdate
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