デジタルメディア関連 アナログ音源再生計画

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CD-Rメディア盤面への部分シール貼付

この記事はPart2「CD-Rへの保存のススメ」についての補足内容です。

関連情報:CD-R盤面へのタイトル記入の実践
ご注意:この記事は一般的には「してはいけない」とメーカーが指示しているレーベル面へのタイトルラベル(粘着シール)の貼付についての話題が中心です。管理人の実践とポイントについて掲載していますが試して「レーベルが剥がれた」とか苦情を言われても責任は持てません。
また「筆自慢」「筆まめ」な方は『達筆に生んでくれた両親よアリガトウ』という結論ですので読んでいただいてもあまり意味はありません(^^
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タブーとされる部分シールの貼付を考えてみる
皆さんはCD-Rのレーベル面へのタイトル記入はどうしていますか?メディアの整理としては結構重要な事です。ここではCD-Rのライティングとは別ですが実践計画としてCD-Rの特性を理解するためにタイトル記入についての話題を取り上げます。


そこで管理人は持っていないC以外は必要に応じて使い分けていますが、最も多いのがBの方法です。
 CDケースの背表紙だけは、タイトルがわからなくて困るので、ちゃんと作ってますが、レーベルなんてマジマジ眺める事は全く無いので、とにかく手書き以外で判別できる簡単な方法を選択しました。本来はレーベルにシールを貼るのはタブーとされています。ここでは、この問題について検証してみる事にしました。

なぜシールを貼ってはいけないのか?
[レーベル面が剥がれる恐れがある]
メディアの取り扱い説明には「レーベル面にシールは貼るな」と必ず記載されています。
CD-Rはレーベル面の下がそのまま記録面ですので、ここが剥がれるとオジャンです。特にシールを斜めに貼ってしまったりシワになった場合に剥がそうとして記録面まで剥がしてしまう恐れがある。

[高速回転でブレが出る]
音楽CDは1倍速なのでそれほど気にしなくても良いがMP3などオーディオ圧縮ファイルやデータファイルでは高速ドライブで再生・開く場合にはブレが出る可能性が多い。これは部分的に貼ったシールの重さで重心がブレる事があるからです。

どのようなシールを選ぶか?
忠実に「シールを貼ってはいけない」という規則を守っている方もいるんでしょうが、管理人はどうしても自分で描いた手書き文字に納得がいかない。仕事から何から、今やPCを使って全て活字で打ち出す時代にデジタルの代表格のCDになんで自分のへたくそな字をかかにゃいけないんじゃあ!

かといって時間もコストもかかる全面シールやラベルライターを使う気もあまり無い(^^;そんなジレンマの中で結局部分シールを利用するものが最も多くなりました。

実際はシールの質、貼る位置に気を使えば問題なく手軽に整理でき長期保存でも大丈夫ではないかと考えられます。シール選びのポイントはできるだけ「薄い」「小さい」「粘着力が強い」「しわにならない」「カド丸」のものを選ぶようにします。
 薄く小さい事は重心バランスを保つため、粘着力・しわは接着強度を保ち長期保存のために重要。カドを丸く縁取りしたものを使った方が車載のプレーヤで聞く場合は安全です。

シールと接着剤の質
シールは純然たる紙よりビニール製か表面がビニールコートしてあるタイプが良い。紙シールは経年変化で粘着剤が浸みだして汚くなる。接着剤は「強粘着性」と書いてあるもの。

ラベルの質からいえば管理人の最もオススメはK社の「テプラ」のカド丸アダプター付き機種で屋外作業用に貼り付けるシールを利用する事です。テプラのシールは非常にしっかりしていて粘着力も強い。私は古いタイプでキーボード入力できない機種しか無いので現在は使っていません。
 その後、安価なのでC社のキーボードタイプを購入しましたが、普通の書類への貼付でもプラスチック類では非常に剥がれ易くてがっかりしました。CD-R盤面への貼付には絶対オススメできません。

現在はエーワンの16面付のネームラベル(33mm×12mm)を利用してプリンタで印刷しています。このラベルは強粘着材を使用し、表面がビニール加工してあるので、そこそこ保つのではと使っています。
 音源メディアの管理をPCでやっておけば「タイトル」「アーチスト名」を再度入力する手間が省け、しかも16タイトルを一度にプリントできるし、1枚だけプリントもできるというメリットもあります。

若い方はシールがそんなに永く持つのだろうかと懐疑的になるかも知れませんが、それらを検証した特集の1970年代のカセットの現況をご覧ください。30年以上経過したレコード(アナログ)の盤面の紙レーベルや25年以上経過したカセットに貼り付けた紙製シールも一部製品を除き剥げ落ちはありません。

実際に剥がれるのだろうか?

写真は指の爪でシールを剥がした状態です。このディスクは1年半ほど前に貼り付けたものですが、レーベル面が剥がれるという事態には至らず、シールの表面のコーティング部分が剥がれるという結果でした。

 単純に考えれば「ほぼ安全」ではなかろうかという結果になりましたが、これは2年も経過していない場合なので、10年後、20年後を保証する訳ではありません。
 粘着性については、とりあえずは大丈夫、それなりの強度はあるという事です。

貼付位置
貼付位置は「データの安全性」をとるか「高速で再度吸い出し、再利用するか」により3通り考えられます。音楽CDは最内周にTOC(Table Of Contents)というデータの情報が書き込まれ(赤部分)、次にデータ(緑)、時間によって無記録部分(黄)が残ります。

このうちTOC部分が欠落した場合、全く再生は不可能です。逆にBの部分は万一レーベルが剥がれても全く問題なく再生できます。

剥がれるのが心配な方はBの位置に貼っておけば安心ですが、再度高速で吸い出す場合のブレの問題がある。またラベルサイズ分の無記録部分が残るとは限らない。

 
@は最内周に貼る方法です。高速吸い出しでのブレの出る可能性は最も少ないが剥がれた場合は全滅。Aはデータ面。@Aの折衷の位置。無論剥がれた部分のデータは再生できない。

どの部分が適切かという事でレンタルCDのラベル貼付位置は参考になるかも知れません。「マトモナ」ショップではできるだけ内側に貼っているようです。適当に貼っている店もあります。但し市販音楽CDは記録面の上にコーティングしてレーベルを印刷してあるのでラベルが万一剥がれても記録面への影響はありません。

管理人はAの位置に貼ることが多い。小さなシールですし通常のCDプレーヤーで聞く場合何らのトラブルもありません。

細かい事ですが台紙からシールを剥がすのに慎重にピンセットや他の器具を使うとかえってシールに傷がついたりして失敗する。指で剥がして接着後は指の腹で圧着する。少々曲がってもあきらめてやり直さない。当然だが焼き終わって確認してから貼る。

常時CD-Rを沢山焼いている方は誰しも経験している思いますし、これから色々なCD-Rを焼こうと考えてる皆さんも、最初は意気込んでレーベル印刷やジャケットに凝るのですが、そのうち段々と面倒になってきます。最後には、再生してみないと何が入ってるのか判らなくなってPC用データをオーディオ機器で再生するハメに。。。

 あぁ、達筆で自分で書いた文字にほれぼれする人がうらやましい(-_-;)



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