PCサウンドファイル管理の概要
PCに取り込んだ音源はデジタルファイルとしてハードディスクに格納されます。
この頁ではサウンドファイル(以下音源ファイル)の特徴をふまえたPCでの管理についてのポイントを取り上げます。

それぞれ詳細を補足情報のPC・周辺機器に記載してあります。未掲載情報は今後UPを予定しています。

[音源ファイルの特徴]
1.多くの場合CD-Rに焼かれてHDから消えてゆく(恐)

2.主要な音源ファイルは固有のソフトで処理するのではなくて複数のソフトで再生・編集できる。

3.無圧縮のファイルはサイズが巨大で扱いづらい

4.複数のファイルを一括処理する機会が多い

5.再生と編集という二面性がある

6.タイトルを付けるのが面倒くさい(ワシだけか(^^;)

●エクスプローラの表示設定
上記特徴から、ファイル管理は特定の再生ソフトや編集ソフトで行うのではなく、オーソドックスにエクスプローラで行う事になります。
 表示は下記画面のように「詳細表示」に設定します。

上記はWindows98でのクラシックな設定画面
アイコン表示ではなく必ず「詳細表示」する


●音源は最小単位のフォルダに分割して格納する
これが基本中の基本ですね。フォルダは自分で分かるタイトルを付けて、できるだけ細分化する。

具体的にいえばアナログ音源を取り込んだ無編集のファイルをまるごと「アーチスト名」に格納、曲ごとに分割したファイルを「分割後ファイル」へ、さらにその下の階層へ要らない部分を一時ごみ箱代わりに格納、曲の最初の無音部分などをカット、ノーマライズして整形した完全なファイルをCD-R用フォルダへ。。。(下図参照)
極端かも知れませんが、私はファイルに、いちいちタイトル名など付けないのでかなり細分化してフォルダを作ってます。
ファイルごとにしっかりとタイトルを付けても最終でCD-Rに焼く場合、別フォルダに「完成品」だけを格納しないと思わぬ失敗作ができてしまいます。

なお、ゲイツ氏が用意してくれた「マイ ミュージック」とかいうCドライブのフォルダに音源ファイルをまとめて入れて他にフォルダを作らないなどというのは論外です(^^;

特徴1.CD-Rに焼かれてHDから消えてゆくファイルが多い
[用途・自分の性格でHDの容量を決めておく]
特にWAVEはCD-Rに音楽CDとして焼くことを前提にHDに取り込まれる。PCをダビング前のマスターテープとして使うようなものでアプリを使ってPCで処理するファイルと決定的に異なる特徴です。
 一方MP3やWMAなど圧縮ファイルはそのままため込む事も多い。

このような特徴があるため、音源ファイルのためにHD容量をどの程度確保するかがポイントになります。WAVEとMP3では容量比率が約10:1と考えておく。

オール圧縮を計画するならそれ程容量は要らない。WAVEのまま保存する場合でもマメな方なら小容量でも何とかなる。次々焼いていってHDにはファイルを残さないようにすればいいだけですから。。。

管理人のようにダラシナイ人間は容量にキリが無い。しっかりした管理をするなら音源ファイルは10Gまで、20Gまでと決めたらそれ以上増やさない、ドライブの増設をしない、と決めるのも賢い方法。

以下に屁理屈つけてHD内にファイルため込んだ現実の記載があります。
HDによるデジタル音源管理の実際

[ファイルに名前をつけるかどうかの問題]
WAVEを一時ファイルと考えると、いちいち曲名などをファイルにつけるのがバカらしくなる。しかし困る場合もある。対策については以下に記載があります

焼かれて消えてもメディアを変えてしぶとく再生するところが人間とちがうところ(笑)

特徴2.多くのソフトで利用できる音源ファイル
PCで扱うファイルには固有のアプリケーションでしか扱えないものと共通の規格により複数のソフトで利用できるものがあります。前者の代表はWORD・一太郎などのワープロや表計算、ビジネス関連ソフト、後者の代表はほとんどの音源とJPEGなど画像ファイルの一部です。

再生は一本サウンドプレーヤーソフトがあると多くの種類の音源ファイルを扱う事ができます。代表例としてOSに付属するWindows Media Playerを利用すればオーディオだけでなくビデオの画像も再生できます。

これは便利な反面、アイコン表示だけではどの種類のファイルかわからなくなるというデメリットが生じます。

そこでこれらのファイルを区分して管理するには
(1)ファイルの拡張子を表示する
(2)音源別に起動する再生ソフトを関連付ける
(3)エクスプローラなどを詳細表示にする
といった対策が必要です。
ここでは主な音源ファイルの拡張子だけ記載します。

[ファイル名の拡張子の表示]
これからPC上で色々なサウンドファイルを扱おうとする場合は必ずファイル名に拡張子を表示させるようにしてください。
これを表示しないとサウンドファイルの形式が何なのかタイトルやアイコンだけでは判らなくなってしまいます。

マイコンピュータ(エクスプローラ)→表示→フォルダオプション→表示タブクリック→ファイル名の拡張子を表示しないのチェックをはずす。

以下がWindowsで扱う主なサウンドファイルの拡張子です。このサイトで話題として扱うのは主としてWAVとMP3その他のオーディオ圧縮ファイルの管理です。


ファイル 拡張子 摘要
WAVE wav Windowsの標準サウンドファイル
Windowsの起動音など
Midi音源 mid DTMなどに用いるシンセサウンド
MP3 mp3 代表的なオーディオ圧縮形式
WMA wma Microsoftの提唱するオーディオ圧縮形式でMP3より高圧縮で同等の音質
その他 多くがオーディオ圧縮形式のファイル
tvq aac RealPlayerのraなどイロイロ

特徴3.無圧縮のファイルはサイズが巨大で扱いづらい
無圧縮のWAVEはサイズが巨大なので色々な面で影響が大きい。最近のPCは30Gとか40Gのハードディスクが普通になったので、それ程心配は無くなったのですが2、3年前のマシンでは増設が必要になるかも知れません。

ここでのポイントは、音源ファイルはできるだけOSの起動ドライブと別のドライブへ格納するという事です。以下の記事に詳細を掲載してあります。

ハードディスクによる音源管理のポイント
HDによるデジタル音源管理の実際

特徴4.複数のファイルを一括処理する機会が多い
WAVEファイルはほとんどの場合、編集してCD-Rに音楽CDとして焼くので複数のファイルを扱う場合が多い事があげられます。

曲ごとに凹凸のある音量を揃える(ノーマライズ)処理などがその代表例で、他のテキストや画像などのファイルに無い特徴です。

またアナログ音源ではひとつのファイルを複数に分割したり、逆に結合したりという作業が必要になります。

もちろんCD-Rへ焼く場合のレイアウトや設定(TAOやDAO、クロスフェードetc)でもファイル間の処理が必要となります。


上記の処理ポイントはPart2の各セクションで説明してあります。いずれも同一フォルダ内(場合によってはその下の階層にフォルダ作成)で処理を行うようにします。

特徴5.再生と編集という二面性がある
音源ファイルはファイルアイコンをクリックした場合は、通常再生ソフトが起動します。それではこのファイルを編集したい場合はどうするのか?これは編集ソフトを起動した後、「ファイル」メニューから目的のファイルを選ぶしかありません。

このように音源ファイルでは「再生」「編集」という全く別の作業がひとつのファイルに対して行われる事になります。

単に再生して確認したいだけなのに編集ソフトを起動しても無意味だし、Media Playerで波形の編集や分割はできません。

そこで「アプリからファイルを選ぶ」のではなくて「ファイルにアプリを選ばせる」事が必要になります。

具体的には「ファイルに対するアプリの関連付け」「特定アプリへファイルを送る」という設定を行います。

具体例は補足情報「音源ファイルを「再生」と「編集」に使い分ける」を参照下さい。

特徴6.タイトルを付けるのが面倒くさい
音源ファイルやデジカメで撮った画像は、ワープロのように自分でファイル名を付けろと要求してこないので、ついアプリが付けた勝手なタイトルのまま保存してしまう。

管理人の場合はトラック-1とか分割-002とか勝手に作られたファイル名のままです。画像ならサムネイル表示でどんなタイトルでも一目で分かるが音源はファイルを叩いてみるまでサッパリ分からない。

それでも殆ど困らないのは最初にあるようにフォルダを細分化して管理しているからです。ただし録音テープであれば自分で作成したタイトルインデックスが無いとまったく訳が分かりませんが。。。

[ちょっとセコワザ]
やっている方は多いと思いますがCDや復刻されているレコードでは復刻盤CDの情報入手&デジタル化する音源のセレクトに掲載されているようなサイトで検索しタイトルをコピーして使ってます。時間かければ1曲ごとにコピーしてファイルタイトルに貼り付ければ完璧ですが、それすら面倒なのでワープロに貼り付けて編集してます。

これをプリントしてCD-Rレイアウト時に「トラック1」が3曲目、「トラック2」が5曲目とか突き合わせていくわけです。

 私はインデックスファイルは別に作ってますが、ワープロならそれ自体インデックスになるし、Webサイトからのコピーで空いてしまう無駄な空白も置換機能で一発で取り除ける、CDのジャケットにタイトルを印刷できるなど、いいことづくめ(^^;

 しかし所詮ファイル名はトラック○○とかを並べてCDに焼いていくので、たまに順番を間違えることもあります(^^;
 上記はオリジナルCD作成の話で、CDやLPレコードを全く同じ順番でCD-Rに焼く場合はフォルダ管理だけ気を付ければよいでしょう。


TOP


C)Fukutaro 2001.11wbf_1-