CD−Rメディアへの音源保存のススメ

CD-Rへの保存のススメ
整理と保存面からは記録メディアは音源を含め全て12センチサイズのCD盤に統一するというのが現段階ではもっとも望ましいと管理人は考えています。

アナログメディアはカセットを除くとオープンリール・アナログディスクとも異なるサイズのものが数多く発売されてきました。

現在でも音源だけではなくビデオやゲームソフトなど、様々な大きさのメディアが混在していて、それぞれに収納ケースなるものが売られており整理するだけで余計なお金がかりましたCD盤ならどこに置いてもさほどスペースはとらないし、アナログレコード盤ほど取り扱いにも気を使うことがありません。

■すでに記録メディアのサイズ統一については12cm盤という事で決着がついた感があります。VHSビデオはDVDの普及で激減し、シングルCDも90年代は8cmが主流でしたが21世紀は12cm盤(マキシシングル)が主流となりました。


CD-Rメディアは、少し以前は
ドライブとメディアの相性焼きの不具合など問題がとやかくいわれましたが現在ではドライブ・メディアとも改良が進んで、すでに「成熟メディア」の感すらあります。


CD-Rへの保存のメリット
現在では記録可能DVDメディアへファイルとして保存するという選択肢もありますが、CD-DA形式で音楽CDプレーヤで再生可能なメディアはCD-Rだけです。ここではそんなCD-Rへの保存メリットを取り上げてみました。
※DVDメディアへの保存についても参照下さい

整理が楽
PCソフトやゲーム、DVDなどすべて12センチサイズの大きさに統一されつつあり非常に整理が楽。専用収納ケースが無くても本棚や適当なケースへも収まりやすいサイズです。メンテナンスもほとんど必要なく私のような不精者には最適なメディアです(^^;

テープのような誤消去が無く、磁気の影響を受けない。
「焼く」という行為自体が、陶器みたいに長持ちするんではないかという精神的な安心感(笑)もある。(実際は陶器のようには長持ちしないみたいデス
 
再生メディアが豊富
音楽CD(CDDA)形式で焼けばCDプレーヤや一部のDVD・ゲーム機でも再生できる
 別項にあるように音源メディアは再生装置自体の寿命に影響されるので将来にわたって再生が保証される環境のメディアで保存する事が望ましい。せっかく集めたメディアが短命でハードが壊れた時が寿命のつきる時というのはとても悲しい。。。

オリジナルCDづくりの魅力
好きな方は自分だけのオリジナル音楽CDを制作するという楽しみがあります。これが一番の魅力と考える方も多いのでは?現在ではCD-R盤面への直接印刷プリンタも廉価で登場し音源の中身だけでなくジャケット・盤面までMy CDコレクションづくりは一層盛んになっています。

 私自身もオープンでマスターをつくり、カセットへ編集してダビングするというオリジナルテープづくりを散々やりましたので単純に[録音テープ]=[CD-R]みたいな感覚で捉えています。「整理」と考えると結構苦痛だが「趣味」と考えると楽しみ方は無限に広がっていくのではないでしょうか?

乗り換えが簡単である
デジタルならではの「保存メディア」という「肉体」を持たない、即ち他にのり移る事による半永久保存が可能。メディアの寿命を気にしなくても幽霊のように次々にメディアを変えて生き延びてゆく。。。(恐)

メディアが安い
最後になんといってもトドメはこれでしょう!一流メーカー品が音楽用カセットより安い
失敗を恐れず、いろいろ試すのにも1枚100円以下であればあまり気にもならない。




CD-Rメディアの選択ポイント
初めてCD-Rを購入する方は、ひと頃のカセットやビデオテープ同様、色々なメーカーのものが出回っているため非常に迷うと思います。

ここでは購入ポイントについて少しふれておきます。

1)ブランド
信頼できるメーカー品でないと耐用年数、書き込みの失敗などの問題がおこりやすい。

2)使用色素
紫外線による影響の大小、焼きの速度の影響、音質の違いが挙げられます。殆どのメーカーは色素にシアニンを使用しています。三井はフタロ、三菱はアゾ系を使用しています。
 フタロ、アゾ系はシアニン系に比べ紫外線に強いといわれています。カーステ再生など戸外へ持ち出す機会が多い場合はこれらの色素を使ったメディアの方が安全かもしれません。
 
3)録音時間
74分と80分がありますが現在主流は80分メディア(700M)です。今まで、この頁では74分メディアを利用する事をオススメしてきましたが、これはドライブとの相性で決めましょう。
 少し古い8倍速程度までしか書き込み速度の無いドライブでは74分メディア、それ以降のものであれば80分メディアの方が結果が良いようです。新しいドライブは市場で主流のメディアで最も状態良く書き込みできるように機能を調整しているからです。

4)レーベルのデザイン
タイトルの書き込みに影響します。「プリンタブル」タイプでないとインクジェットその他のプリンタブル専用機でのレーベル印刷はできません。逆にカシオから発売されている「CD-Rタイトルプリンター」では一般のレーベル面でないと印刷できません。
 「おきて破り」のシール貼り付け、「筆まめ」な方の手書きであればどっちでもいいです(^^;

5)価格
懐具合に影響します(爆)いつでも安いメディアでなく信頼できるメディアが安い時にまとめ買いしましょう。もっとも現在では、どのメーカーも最初から安いのでセールの特売品のノーブランドメディアを使うことは避けたいものです。

6)ケース
整理・保存、見映えに影響します。私は2重底の標準ケース愛好者ですが、再生は車載が主という場合はバルク品でも構わない。


以下では保存・整理に影響があるブランド、ケースそして音質の影響についてまとめてみました。当然私見もまじえてありますのでご了承下さい。

ブランドで選ぶ場合は

別頁「CD-Rメディアの整理・保存」の「CD-Rの保存−品質の良いメディアを選ぶ」をご覧下さい。

ケースはどれを選ぶか?
CDケースは音楽CD用の標準ケースの他、CD-Rではスリムサイズと超薄型のケース、さらにセットのケースも売られているので迷うところです。

管理人のオススメは標準ケースです。保存面ならスリムの方が良いと思われますが、これは音楽CDをつくればすぐわかる事。背にタイトルを付けて内側へ挟み込めば入れ替えも簡単だからです。見た目もいいし。。。

もうひとつ標準ケースは二重底になっています。これは非常に重要なことで、大敵の紫外線から再生面を守ってくれます
 特に貴重なアナログ音源をデジタル化したCD-Rでは二重底ケースを使いたいものです。なお透明ケースの場合は背面から光が透過しないよう紙を挟み込みましょう。

標準ケースの出来も「That's」が精度が高い。中にはケースの開閉ですぐ割れるもの、底フタが開けづらいものもある。キャラメル包装、インデックスカード付きという事を考えるとわざわざ別売で標準ケースに移し替えるより安上がりです。

ただし標準ケースは枚数が増えると結構スペースを取るのでスリムとの使い分けも必要です。
たくろう・かぐや姫つま恋ライブ スリムケースやバルク品を購入する場合はPC用ソフトの標準ケースと入れ替えて利用すると良い。

 PC用ソフトはゲームなど一部を除き一度インストールすればめったに使わないから、これらはまとめて不織布のホルダーに入れておきます。


表は「That's」でも背表紙と裏側にタイトルを挟み込めば立派な「音楽CD」にみえる?

音質で選ぶという考え方もあるが・・・
あとは音質で選ぶという考えもあります。使用する色素によっても音質が変わるようです。メーカーによっても若干ずつ音質は異なる

 シアニン系色素を使うメーカーが主流の中で三井のフタロ系は音楽録音に良いという話を聞き焼いてみたところ、最初低域がややブーミィーに聞こえました。ところがシアニンのCD-Rと聞き比べてみると、それほど目立った変化は感じられませんでした。

全体の傾向としてオリジナルより、やや音が硬くなる印象は確かに受けます。特にマクセルのCD-Rはそう感じられたが、これってカセットテープの音質のイメージの影響もあるみたい。先入観だけかなあ?

実際オリジナルとコピーを比較して意識して聞くと、なんとなく違うかな?とわかります。しかしブラインドテストすると私にはよくわかりませんでした。
 音質はCD-Rドライブ、焼きの速度、再生ドライブにも当然影響されますが、はっきりいってメディアの違いはカセットテープなどアナログメディアに比べれば微少です。

メーカー品のCD-Rメディアを使ってオリジナルとコピーで はっきり質の低下が認められる場合は、焼きに不具合があるようです。

最近ではCD-Rの内周外周差をうまく調整して音質向上を試みるCD-Rドライブも発売されています。音質劣化の要因は書き込み時のエラーの発生率が最も影響をあたえるといわれます。管理人も最高で52倍速書き込みドライブも持っていますが、ほとんどの場合12倍速以下で焼いています。

※焼きの失敗の原因については、当サイトでは深く解説はしませんが、やはり重要な部分なので今後少しずつでも掲載していこうと思っています。
皆さんもぜひ色々な専門サイトで研究してみてください。


メディアの整理ができないと・・・
CD-R化による整理に取りかかっても元のメディアの整理ができないと結局オリジナルのコピーを作ったにすぎず、さらにメディアの物質量は増えてしまいます

デジタルメディアの物質量を抑えるのは案外簡単です。ひとつはMP3やWMAなどファイル自体を圧縮して1枚のCDに収める事。もう一方は書き込み用DVD(要は記録容量が大きいメディア)にWAVEファイルとして無圧縮で保存する方法があります。

問題はアナログメディアですが、私は主に市販の音楽CDで聞けないマイク録音やライブテープのデジタル化を優先しており、音楽ソースで聞きたいものは買ったりレンタルして重複する録音テープはできるだけ処分しようと考えています。

現実にはオープンリールは大分処分しましたがカセットテープはこれからの課題です。アナログレコードについては、そのままでの状態で保存・再生ができる環境を考えています。

すべてをデジタル化するのは無理なので、それぞれのメディアにあった整理・処分をこのサイトで提案しながら皆さんとともに考えていきたいと思っています。


Last Update 2005.1  (C)2002.1


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