デジタルメディア関連 アナログ音源再生計画



DVDメディアへの保存のススメ
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この記事はPart2「CD-Rへの保存のススメ」についての補足内容です。
DVDメディアへ音源を保存する
Part2「CD-Rへの保存のススメ」ではデジタル化したアナログ音源の保存先としてCD-Rを取り上げています。現在でもCDプレーヤーと互換があるのは音楽CD形式として焼いたCD-Rだけだという事は変わりませんが「音源の保存」という点だけでいえば現在は実に選択肢が増えました。PCデータを扱える書き込みDVDメディアとドライブ、それに大容量ハードディスクがいずれも低価格で手にはいるようになったからです。
 HDDへの保存については別頁で取り上げていますので、この頁ではCD-Rと似て非なるメディア、DVDへの音源の保存について取り上げてみました。

現在市販されている書き込みDVDメディアはDVD-R/-RW/+R/+RW/-RAMの5種類(いずれも単層)あることは、おそらくご存じだろうと思います。ほんの少し前までは−と+のいずれかの書き込みにしか対応できないドライブが殆どでした。管理人は従来、音源メディアの焼きばかりで、ビデオ処理は一時ビデオCD形式にアナログテープを落とした後ほとんど手をつけていませんでした。

メディアに互換性が無いというのも一つの理由でした。いわゆるビデオテープのVHS・ベータ戦争を体験した年代には「またかよ・・・」という規格乱立に拒否反応を示すところがあるのです。
しかしDVDの互換性というのはテープと若干異なる事に気付いたのです。つまりビデオテープは、そもそもサイズ自体が異なっているため、どうあがいても互換性は取れない。しかし-Rと+RはDVDビデオ形式で焼いてしまえば同じプレーヤーで再生できる。

そして2004年になって上記5種類のフォーマットのいずれにも対応するドライブが1万円台前半の価格で手に入るようになって、躊躇している理由が無くなりましたのでPCにマルチドライブを入れてみました。
 仕事用のマシンでAV仕様でもなんでもないセレロンのPCなので現在ほとんどビデオ編集などに使っていませんが、DVD-RAMを入れっぱなしにして業務用データのバックアップに利用しています。

-RWや+RWに比べてRAMは非常に使い勝手が良い。最初にドライバーを入れればCDドライブと別にリムーバブルドライブとして認識してくれるので少容量のHDDを追加したのと同じ効果があります。万一のHDDの故障を考えると結構心強い。

オーディオファンならオススメはDVDへのWAVEファイルのバックアップです。編集前の貴重な音源も、そのままの状態でCD6〜7枚分が1枚に収まります。現在はHDD自体が大容量なのでWAVEファイルをPCに入れたままにしている方も多いと思いますが、PCでは常にHDDの故障、ウイルスの危険性がつきまといます。貴重な音源はやはりディスクにバックアップする方が安心でしょう。特にCD-Rだけでは長期保存に不安という方は、メディア自体を換えて保存する方が良いと思います。


オススメは書換型DVDとCD-Rの併用
特に1枚のCDに収まりきれない結婚披露宴やラジオの野球中継など昔のアナログ録音の復刻には都合がよいと思います。昔録りだめたFMエアチェックテープをとりあえずDVDに取り込んで後で編集したりと大容量を生かした使い方ができます。

安定性や使い勝手からいえばRAMが最適ですが価格面からRWを選んでも特に問題は無いでしょう。書き換えできないRはオリジナル自体を消さないで保存しておきたい場合に利用価値があります。ただし追記できないので数時間分の内容のまとまった音源がある場合以外使い勝手が悪くなる事もあります。これが大容量の動画ファイルとの違いです。

心配は、これらのフォーマットに適合したドライブが将来的にも供給されるかという事です。すでにCDは20年以上の歴史がありCD-Rも音楽CD形式(CD-DA)として保存すれば安心ですがDVDは普及の速度が速い分、淘汰される規格が出てくるのでは、と不安もあります。現に次世代DVDのブルーレイとHD-DVDは陣営が真っ二つに分かれて開発にしのぎを削っています。当面貴重な音源はCD-R(CD-DA)とDVD(WAVE)の併用というのがベストの選択でしょう。




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