目次
(もともとこの戦記書画には目次がありません。著者の時系列に沿って書かれたものが順に掲載されております。したがって下記に記すものは、管理人が画の説明文から抜粋・あるいは管理人が記入し、わかりやすいように目次様式にしたものです。そうしませんと、内容が全くわからないためです。文責は管理人にあります。) |
はじめに |
・東部八部隊入隊。 |
・重機関銃中隊に配属 |
・夜中、班長に起こされる。 |
・夜中の夜襲訓練 |
・兵営の虱 |
・面会風景 |
・野戦行き決定 |
・品川駅出発 |
・下関にて待機 |
・乗船するもしばし海上待機 |
・門司出発 |
・船内の様子 |
・台湾を経てルソン島マニラ到着、郊外の様子 |
・セブ島に到着、陸軍野戦病院へ入院 |
・退院し、訓練・使役に出る |
・セブ島に別れ、ミンダナオ島ザンボアンガ港に到着 |
・原隊復帰のため駐屯地へ、そしてその風景及び情景 |
・サンロケ医務室にて治療 |
・パソナンカ陸軍診療所に移る、そして戦友Mとの再会 |
・そのMは精神を病んでいた。そのMの行動 |
・Mの妹の写真と妹のこと |
・退院、分隊復帰 |
・海岸のトーチカ、米軍の艦砲射撃 |
・米軍上陸、そして米軍陣地への斬込隊 |
・米軍の空からの攻撃で、炊事場も危険 |
・放浪行軍の様子 |
・いたるところに兵士の死骸が・・・ |
・苦しい行軍は続く。自殺者もでる |
・ジャングルでの野営 |
・戦争は終わった。山中放浪の生活の終わりに最後の夕食 |
・サニトへ白旗掲げて投降 |
解説 ・・画面の背景・・
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召集令状を受け取ったとき |
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入隊後の食事、衣服、装備の状況 |
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出動を待つ間と乗船のときの心情 |
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船団で行動中の状況 |
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野戦病院というもの |
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妹の生霊とMの最期 |
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わが戦力の実態に愕然とする |
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機関砲を破棄する |
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斬り込み隊の人選や戦果報告 |
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ジャングル生活の必需品 |
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停戦ビラから投降まで |
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戦場での人間 |
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資料
防衛庁防衛研修所戦史室の「戦史叢書・捷号陸軍作戦Aルソン決戦」より、ミンダナオ島ザンボアンガ地区の戦闘に関連する記述と戦闘図の抜粋 |
なぜ今この画集を出版するか 志村建世 |
あとがき |
内容紹介
昭和21年12月復員した著者が、翌正月に一気に書き上げた戦記画集です。著者の出征から終戦後に米軍基地へ白旗を掲げて投降するまでの1年9ヶ月の間に起きた様々な出来事を思い出して書かれたものです。すべて水彩にて彩色された本格的な画集です。
著者は冒頭の「はじめに」欄にて次のように記しています。
『・・・・この軍隊時代のことが、一切合財、微細を極めた状況の一部始終が順を追ってぎっしり詰まり、まるで昨日のことのように私の頭の中で息づいていた。 中略 何か、ものに憑かれていたようだったとは、後になって、家の者の話でわかったことだが、自分としては、目覚めていて夢を見ている気分だった。』
本当に臨場感あふれる、まるでその場で書かれたような画です。そしてその画の説明が1枚1枚に書かれていて、よく状況がつかめるようになっております。これが一気に書かれたとは、とても思えないほど素晴らしいものです。文章ではわかりにくいことも画にするとよくわかるということです。この素晴らしい画を見て、戦争のおろかさを感じ取ってもらえれば著者の画集の主旨が伝わるとおもいます。 |