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自費出版・共同出版・企画出版本の内容紹介
  

『墓標なき島 ある受刑者の戦争』
著者    北川幸一著

発行     光出版印刷株式会社発行
        三重県松阪市久保町1855−1
発行年月  1988年4月10日発行 
価格     800円

目次
戦火の世代の責任 『墓標なき島』を推す           伊藤桂一
序章 南十字星の囚人部隊の霊
わびしき首途、春島の地形と報国隊の処遇、滑走路の建設に奮闘、忙中閑あり、竿頭に輝く表彰状、引き割かれた愛、第1次空襲と報国隊の殉国心、第2次空襲と穴居住まい、リンチに耐えて、囚人を匿った原住民の寡婦、第3時空襲と宿命の序曲、報国隊の乱れと銃殺事件、連続する死の処罰、マングローブ林の中の追跡、漁撈の開始と隠された経緯、思いがけぬワラサの大漁、島破り事件と漁撈の蹉跌、救い難き衆生、墓穴を掘らされる脱走者、遂に同僚を救い得た、死の断崖に立つ、終結編
あとがき                               奥村満富
私の書評
  よんどころ無い理由で殺人を犯し、刑務所に収監していた著者が、昭和15年に徴用隊に応募し、東カロリン群島のトラック島に移送される。
 受刑者だけの部隊で報国隊と名づけられ、滑走路敷設地の埋め立て土木に取り組むが、昭和16年太平洋戦争が始まり、そして昭和19年米軍のトラック島への大空襲により、島の情勢が一変する。そこから始まる軍との差別による食料の欠配。飢餓との戦い。そして餓死を避けるために軍の畑に侵入する者が続出するが、看守・職員達はひたすらその犯人を残虐な方法で処罰し、死に至らしめるだけであった。
  『僅少な物資を分け合う互助の精神があれば、あのような弱肉強食の悲惨から、人命は救われていただろう。(中略)経験した者しか知り得ない事実、世に隠された事実を公開する事により、南十字星の下に眠れる囚友たちの霊魂を慰めるに足らんかと、拙い筆を執った。』
 (引用 本書序章南十字星下の囚人部隊の霊 10頁より)と著者は言う。  

*注意
1.価格は基本的には本体価格ですが、発行が古いものは定価の表示になっているものや価格改定されているものもあります。また、価格表示が無いものは、発行時関係者のみに配布のため価格が設定されていない場合があります。いずれもお求めの際は必ず発行元に御確認ください。

2.このデータの中には、発行部数が少なくすでに絶版になっているものもあります。自費出版という形態のため御了承頂きたいと思います。読んでみたい方は、図書館や古書店にお問い合わせください。


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