|
|
● |
恵中三市蔵さんの紹介と作品紹介。 |
|
略歴と恵中さんの想い |
|
恵中三市蔵さんは、中国大陸で苦戦を重ね、命からがら生き延びたという戦争体験をしたいわゆる戦中派です。その恵中三市蔵さんが、80年の人生、そして第二次世界大戦の悲惨な体験を振りかえり、二度と戦争をくり返してはならない思いと、亡くなった戦友を想う鎮魂の憶いを絵画にて表現されています。
その絵画を恵中三市蔵さん個人で開館された美術館「ゑみや」に展示するとともに、インターネットで公開・販売をしております。
下記に私が感銘を受けた作品数点を転載紹介させていただきます。
どの作品も大変素晴らしいものですので、ぜひ、「わたしの美術館 ゑみや」さんのホームページにて元画像をご覧頂きたいと思います。ここに掲載したものと合わせて約40数点公開されています。 |
|
「家路」と題された作品です。
右の窓には、お父さんの帰りを待つ子ども(奥さんかもしれませんね)の顔が描かれ、そして左には帰りを急ぐ人の姿が描かれています。
私は、これを見て少し寂しげな感じを受けました。でも窓の顔がそれを振り払うように明るく描かれているため全体として落ち着いた感じになっていると思いました。皆さんはどう感じましたか。 |
|
「燦」と題された作品です。
第113回 国際美術展フランス・サロンドプランタン2000栄誉賞を受賞されました。
画を見て、まず何ともいえないさわやかな気分にさせてくれると思いました。色、構図、テーマが全て調和しています。(私は絵に関しては素人ですので、あくまでも私の感じたまま記しております。)
大変素晴らしい作品です。 |
|
「松」と題された作品です。
私の好きな作品です。
松と太陽。なんと言ってもダイナミックです。この作品を見て、おおらかな気持ちになりませんか?
現在は、残念ながらこのような風景はあまり見られなくなってしまいましたね。というよりも、こういう情景に対して無関心になっているのでしょうか?
心にゆとりがないとせっかくいいものを見ても感動しなくなってしまうのかもしれません。
もっと素直に感動できるようになりたいと思います。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
予告 |
|
● |
慰霊追悼書画集「絆」 |
|
出版予定日 2001年8月15日(終戦記念日) |
|
A4サイズ250〜300頁、限定出版、予価3000円オールカラー
詳細はわかり次第、掲載いたします。
「絆」に掲載予定の作品の中から一部を転載紹介させていただきます。 |
|
「去り行く人」と題された作品です。家族との別れを描いたものだとおもいます。2度と帰らない旅路に出て行く人を見送る家族の悲しみやいかに・・・。
これは戦争に出征していく夫や父や兄弟を見送る家族の生きて帰って来いという思いを表したものではないでしょうか。
去り行く人の先には、苦労を予感させるような暗い雲が見えるようです。 |
|
「捨石」と題された作品です。
一人の将軍のために、多くの兵隊達が捨石として犠牲となりました。この作品は、指揮官一人の勝手な行動や言動によっていかに兵隊が死に至らしめられたかを伝えようとしているようです。
インパール作戦でも指揮官の無理な作戦・命令が悲惨な結果を迎えさせました。
多くの頭蓋骨の上に一人の指揮官が平然と構えている様子は、不気味さを感じさせます。 |
|
「末期の水」と題された作品です。
戦地で重傷を負った戦友たちが、最後に”一杯の水を!”と叫んで死んでいった時のことを忘れられないのでしょう。彼らには日本で待っている愛する家族がいるのに・・・。なんと言う悲しいことでしょう。
戦死された方はもちろん、残された家族も悲惨です。戦争は本当にむごいです。一杯の水をと叫んでいる一人の人の表現は、なんともいえず悲しげです。 |
|
「寒い日」と題した捕虜のときの苦役の苦しさを表したものです。
戦争は終了したのに、兵隊達はまた苦労しなければならないというやるせない思いを絵に表現したのではないかと思います。
寒々とした色の使い方が、苦しさをいっそう引き立たせているようです。 |