「はい!どうぞ、お兄ちゃん。可憐が作ったお弁当です!!」
「へえ〜!・・・可憐はお寿司を作ったんだ〜!」
お兄ちゃんやっぱり・・・ちょっと可憐のこと・・・意外に思ってるのかな〜?
そういえば可憐、今まで・・・お兄ちゃんにお弁当って作ってあげたこと無かったし・・・・・・。
実はお兄ちゃんに喜んでほしくて、可憐・・・お母さんや白雪ちゃんにお料理を教わってはいたのよ。
「えへへっ・・・。可憐、今回は巻き寿司に挑戦してみたんです♪ちょっと形がくずれちゃったのもあるけど・・・」
「いやいや、可憐がせっかく作ってくれたんだからね。じゃあまずは、このちょっと形のくずれた太巻きから・・・」
や、やだ・・・もう、お兄ちゃんたら〜・・・・・・。
実は、今日のお弁当・・・本当は何にしようかずいぶん迷ってたんだけど・・・・・・。
お兄ちゃんに聞いても・・・きっと、その・・・・・・、
可憐の作るお弁当なら、何だっておいいしよ!って、言ってくれそうな気がしたから・・・キャッ!
だから、今日は可憐の大好きなお寿司をお弁当にすることにしました。
きっと・・・可憐が大好きなものは、お兄ちゃんも大好きな気がするから・・・なんてね・・・・・・えへへっ。
でも、今日はみんなでお弁当だから、お外でも食べやすい巻き寿司にしてみたんです。
甘いお味の卵焼きを入れた太巻きやエビと季節のお野菜を入れたサラダ巻き、そして他にも・・・・・・。
「可憐ちゃんのお寿司・・・姫もはやく食べたいですのっ!」
「あま〜いお寿司・・・ある?」
白雪ちゃんと亞里亞ちゃんも、可憐のお弁当に期待していてくれるのかな?そうだとうれしいな♪
そうして、お兄ちゃんが一口分を食べ終えて、
「うん!いや、おいしいよ!!酢飯の味かげんもちょうどいいし、具もなかなかいけるよ!」
よ、よかった〜♪お兄ちゃんにおいしいよって、言ってもらえました。
可憐・・・とーってもしあわせです♪♪
これで可憐、お兄ちゃんのお嫁さんに一歩近づいたかな?
ううん・・・お兄ちゃんのお嫁さんが・・・その・・・無理でも・・・・・・、
お嫁さんのようにお兄ちゃんに毎日お料理を作ってあげられたらいいな・・・・・・・・・。
「・・・か、可憐・・・・・・?」

「さて、それじゃあ・・・次は・・・」

@「一段目のお重をもらうね」A「二段目のお重をもらうね」B「・・・もう一通り食べてみたから・・・」
(『お兄ちゃんは、次にどのお重を食べてみますか?』)